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●人形屋敷と『片足おじさん』と祠の人形の怪
最初の語り手は、葵だった。彼女は前に出ると、名乗って簡単な自己紹介をする。そして。
「これは、私の知り合いが体験した話なんだけどねー」
そう前置きして、語り始めた。
「その人が、日本家屋っていうのかなー。もう廃墟なんだけどねー、人形屋敷って言われててー。そこを、探検してたらしいんだよー」
そこは大きな屋敷で、中にはたくさんの人形が残されていたのだという。
人形については、さまざまな噂があったが、近くに住む人々もなぜそこに、そんなものが残っているのかを知る者はいなかった。
ただ、誰もいないはずのその廃屋では、夜間に多くの人がいるような笑い声やざわめき声が聞こえたり、たまたま近くを通った者が明かりがついているのや、障子に映る人影を見たりしたという噂が耐えず、葵の知人のように探検に来る者も後を絶たなかった。
葵の知人も、探検中に人の声や衣擦れの音など、気配をいくつも感じたという。だが結局、何事もなくただ写真を撮っただけで帰って来てしまった。
「――それで、帰ってからその人はカメラの画像を確認したんだってー。そしたら、ほとんどの写真はピンボケで、なんだかわかんなかったんだけどー、一つだけ、ある部屋のバラバラに配置されてたはずの人形全てが、こちらを向いている画像が、鮮明な状態で残っていたんだそうだよー」
間延びした葵の声が、薄暗い室内に響いて行く。
(こ、怖くない……! 怖くなんかないぞ……!)
双葉 由貴
は、涙目で奥歯を噛みしめながら、悲鳴を上げるのを必死でこらえていた。
怖い話は、苦手だった。が、隣に座る
ネミッサ・ネモローサ
に誘われ、「レディをエスコートするのは、紳士の務めでしょ?」などと言われて断りきれず、しかたなく一緒に来たのだ。彼女の手前、こらえているものの、電気が消された時点で背筋が凍りそうな勢いなのだ。
一方、ネミッサは怯えるどころか、目を輝かせて話を聞いている。
やがて、葵が席に戻ってろうそくを吹き消すと、二番目の語り手である
呉井 弦月
が前に出た。
「僕が話すのは、小学校の時に聞いた『片足おじさん』の話です」
言って彼は、話し始める。
最初に彼にその話を教えてくれたのは、上級生だったという。
某スーパーで『片足おじさん』と出会って目が合ったら、怖い目に遭う――と、その上級生は言ったのだそうだ。
どんな目に遭うのかと彼が尋ねると、上級生いわく「夜中の二時におじさんは目が合った人の家の扉をノックして、誰も出ないと鍵も開けずにスゥーっと中に入り、寝床まで来てある確認をするんだよ」とのこと。
「――なんの確認? と訊いたら、『布団から足が出ているかどうか』の確認だそうで。布団から足が出ていたら、足を切られて持ち去られ、布団から足が出ていなかったら、かろうじて助かるんだと、その上級生は教えてくれました。正直、どこかで聞いたような……と思ったんですが、この話を知った人はだいたい『おじさんを見たこともないのに、寝ている時、足元に気配がする』と語っているので、念のため、今夜は足を隠して寝た方がいいかもしれませんね」
語り終え、頭を下げる弦月に、はいはーいと菊乃が手を上げる。
「弦月くんは、その話を聞いたあと、おじさんの気配を感じたのー?」
「うん、ばっちり感じたよ。まだ小学生だったし、すごく怖かった記憶があるな」
答えて彼は、席に戻るととろうそくを吹き消した。
「ぜ、全然怖くないのですよ。むしろどんとこいというか本当大丈夫なのですよ!」
両手で耳をふさぎ、目に涙を浮かべながら、重音が引きつった声で言う。
「そ、そうですねー。よくある、都市伝説って感じでーす」
梢もうなずいたものの、重音の服の裾をしっかりと握りしめていたりする。
次は、その梢の番だ。
彼女は教壇に上ると、口を開いた。
「私は、ネコchの『洒落にならにゃい怖い話』っていうスレッドで見た話をしまーす!」
前置きして彼女が語り出したのは、こんな話だった。
山中で狩りをしていた男が、ある場所で小さな祠を見つけたのだという。
中からは、何かを引っ掻くような音がする。
興味を覚えた男が祠を開けると、中には古びた日本人形が後ろ向きに置かれていた。
いや、そうではない。よく見ると、着物の衿と帯はこちらを向いている。つまり、首だけが後ろ向きだったのだ。
と、突然、人形の頭がゆっくりと回り始めた。
ぎょっとしたものの、男の体はぴくりとも動かない。
人形の頭は、ほぼ正面を向きかけていた。
その時、男の連れていた猟犬が、狂ったように吠え始めたという。
途端に男の体は自由を取り戻し、男は猟犬と共に一目散にその場を離れたのだそうだ。
「――そのまま人形と目を合わせていたら、どうなってたんでしょーね?」
最後に付け加えた梢の一言に、教室内から小さな叫びや、息を飲む音がいくつか響く。
「……!」
由貴は、今度も悲鳴をこらえ、両手で耳をふさいで下を向いた。
(お、落ち着け、俺。ネコchで見た話だって言ってたじゃないか。きっと、作り話だ。うん、そうに違いない……!)
必死でそんなことを、自分に言い聞かせる。
梢が火を消して座ると、重音が話しかけた。
「け、け、け、けっこう怖くて、聞き甲斐があったのです!」
「ありがとうでーす」
裏返った声の重音に、梢も引きつった笑顔で返す。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月11日
参加申し込みの期限
2014年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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