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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
歌え！ 笑え！ シング・ア・サンドー
檜扇 舞華は動画撮影用のカメラを持って唸っていた。
「やっぱり袖からじゃいい画が撮れません。さあどうしましょう」
そこへ、満月からパシられ中のすばるが通りかかった。
「ちょっとすみません。頼みたいことがあるんですが」
「はい、どうかしました？」
舞華は有無をいわさずすばるにカメラを預けた。
「カメラマン、お願いしますね」
「は、はい？」
にっこりと笑った舞華は名前をよばれ、すたすたとステージにでて行ってしまう。
状況についてゆけないすばるが右往左往していると、後ろから勢いよく肩を叩かれた。
「お、どうしたんだすばる」
「とうさん！」
じゃらん、と持ち前のギターを鳴らしながら近づいてくる父。
（みつかったのは幸か不幸か……）
すばるは自嘲気味に心の中で呟いた。
「実は、参加者さんにカメラマンを頼まれちゃって。でも、お使いの最中なんだ。あんまり遅くなっても」
「なんだ、そんなの簡単だよ。舞台にカメラマンとして立って、マイク使って伝言すればいい」
だから遠慮なくいってらっしゃーい！ と唐突に父に背中を押されたすばる。
図らずとも舞台に立ってしまったのだ。
「これまた凝った衣装のお嬢さんですね。檜扇舞華さんもアイドル志望でしょうか？」
古風な魔法少女風の衣装をまとって出てきた舞華に司会者が食いつく。
「どちらかというと、コスプレ寄りですね」
「ほう。いい趣味をお持ちで。今日歌う曲も趣味にそった感じで」
「ええ。今日は『マシュリーのテーマ』と云う曲を歌おうと思います。マニアックな曲なので、ネコ動などをみている方ならご存知かも知れません」
舞華の言葉に、いくつかの旗が激しく揺れる。
「どこにでも同士はいるものですね」
そんな話をしていると、よこからすばるが飛び出してくる。
すぐさま司会者が「おやおや？」とアオリを入れた。
「心配ありません。この方はカメラマンですので。ステージ下に待機させますね」
「その前にちょっといいですか！」
すばるは横から舞華のマイクを奪うと、やけくそのように叫んだ。
「そう云う次第ですうさぎ屋さん！ちょっとの遅れは見逃してください！ ……以上です！」
「分かったんさー。気にせずがんばりなー」
舞台袖から満月の声が聞え、すばるはほっと胸をなでおろした。
「何かの暗号ですか？」
「ちょっと色々あって」
司会者が空気を読み、すばるがステージ下にスタンバイしたところで進行をとる。
「少々イレギュラーが起こりましたが、そろそろ歌って頂きましょうか。檜扇舞華さんで、『アシュリーのテーマ』です」
ジャズテイストのイントロが聞えた時点で、舞華は役に入る。愛想の良い笑顔は消し、不機嫌そうに眉を寄せ、細い指はぞんざいにマイクを握る。
♪
he girl who lives in that haunted house is whom?
Keep at leastname in mind mashley!"
It seems that she recites doubtful mystic words or makes medicine.
"What you material carrying out!"
World domination can be carried out while doing homework, if it is her.
" All are known. It is that I am first."
Don't be careless about her innocence.
"It has been made the rat if it is an ill-tempered teacher."
「すごいですね、パートで声を変えてます」
「歌詞分かんねえけど、上手いな」
綾花や託志に関わらず、他の審査員たちも同じことを思っているらしい。みな歌に聞き入っている。
「すばる、いつからカメラマンになったのかしら」
なぎさは歌を聞きつつ、下で必死に舞華を追いかけているすばるに疑問を抱いていた。
修は連続して知り合いがステージに出たことに少々驚いていた。
（夢宮といい檜扇といい、今回のイベントは知り合いが多いな）
ブルーはそんな修をじっとみつめている。
♪
"The tail of a lizard.
A curse is applied to you.
Hair of an old woman's hair.
It becomes large now.
Saliva of a kitten.
Trousers become loose.
[Trousers become large! ]
Oh, it is failure again."
歌が終わって優雅にお辞儀をした瞬間、舞花はすばるに目を向ける。すばるもそれを察知し、びしっと親指を立てた。
「英語の発音もばっちり、圧巻のステージでしたね！」
「いいえ、それほどでも」
「カメラマンさんもお疲れさまでした。それでは結果をみてみましょうか」
審査員組は皆白をあげた。他も白が圧倒的だ。
「檜扇さんには喉ケア用品ですね。カメラマンさんはただ働きで申し訳ないんですが」
「いえ、ボクは別に」
「動画が上手く獲れていたら、なにか差し上げますよ？」
すばるのカメラを受け取り、舞華はにっこり笑う。
「檜扇さんのご褒美……私も欲しい……！」
真顔の司会者をさておき、ふたりは袖口へはける。ステージ袖ですぐさまはじまるのは動画チェックだ。
「……あら、思ったよりいいですね。このアングルだといつもの再生数の3割増しは見込めるかしら」
「なんのはなし？」
舞華のテンションについてゆけないすばるは後ろで動画再生終了まで大人しく待機する。
「急に申し訳ありませんでした。それで、お礼は」
「お礼なんて……。あ、でもボクの店に来てくれたら、ちょっと嬉しいかな。魚新って魚屋なんだ。新鮮安全、旬な魚を取り扱ってるからよろしくね」
すばるの言葉に、舞華は意外そうな顔をした。しかしそのあと、すぐにもとの愛想のいい表情に戻る。
「ええ。是非寄らせて頂きます」
「ほんと？ ありがとう！ じゃあボク店番に戻るね。とうさんもぬからないでよ！」
早口でそう云うと、すばるはすぐに袖から出てゆく。舞華は控え用の適当な椅子に座り、動画をもう一度再生し始める。
「いい不定期生放送のネタになります。コメントをみるのが楽しみですね」
「やっぱり袖からじゃいい画が撮れません。さあどうしましょう」
そこへ、満月からパシられ中のすばるが通りかかった。
「ちょっとすみません。頼みたいことがあるんですが」
「はい、どうかしました？」
舞華は有無をいわさずすばるにカメラを預けた。
「カメラマン、お願いしますね」
「は、はい？」
にっこりと笑った舞華は名前をよばれ、すたすたとステージにでて行ってしまう。
状況についてゆけないすばるが右往左往していると、後ろから勢いよく肩を叩かれた。
「お、どうしたんだすばる」
「とうさん！」
じゃらん、と持ち前のギターを鳴らしながら近づいてくる父。
（みつかったのは幸か不幸か……）
すばるは自嘲気味に心の中で呟いた。
「実は、参加者さんにカメラマンを頼まれちゃって。でも、お使いの最中なんだ。あんまり遅くなっても」
「なんだ、そんなの簡単だよ。舞台にカメラマンとして立って、マイク使って伝言すればいい」
だから遠慮なくいってらっしゃーい！ と唐突に父に背中を押されたすばる。
図らずとも舞台に立ってしまったのだ。
「これまた凝った衣装のお嬢さんですね。檜扇舞華さんもアイドル志望でしょうか？」
古風な魔法少女風の衣装をまとって出てきた舞華に司会者が食いつく。
「どちらかというと、コスプレ寄りですね」
「ほう。いい趣味をお持ちで。今日歌う曲も趣味にそった感じで」
「ええ。今日は『マシュリーのテーマ』と云う曲を歌おうと思います。マニアックな曲なので、ネコ動などをみている方ならご存知かも知れません」
舞華の言葉に、いくつかの旗が激しく揺れる。
「どこにでも同士はいるものですね」
そんな話をしていると、よこからすばるが飛び出してくる。
すぐさま司会者が「おやおや？」とアオリを入れた。
「心配ありません。この方はカメラマンですので。ステージ下に待機させますね」
「その前にちょっといいですか！」
すばるは横から舞華のマイクを奪うと、やけくそのように叫んだ。
「そう云う次第ですうさぎ屋さん！ちょっとの遅れは見逃してください！ ……以上です！」
「分かったんさー。気にせずがんばりなー」
舞台袖から満月の声が聞え、すばるはほっと胸をなでおろした。
「何かの暗号ですか？」
「ちょっと色々あって」
司会者が空気を読み、すばるがステージ下にスタンバイしたところで進行をとる。
「少々イレギュラーが起こりましたが、そろそろ歌って頂きましょうか。檜扇舞華さんで、『アシュリーのテーマ』です」
ジャズテイストのイントロが聞えた時点で、舞華は役に入る。愛想の良い笑顔は消し、不機嫌そうに眉を寄せ、細い指はぞんざいにマイクを握る。
♪
he girl who lives in that haunted house is whom?
Keep at leastname in mind mashley!"
It seems that she recites doubtful mystic words or makes medicine.
"What you material carrying out!"
World domination can be carried out while doing homework, if it is her.
" All are known. It is that I am first."
Don't be careless about her innocence.
"It has been made the rat if it is an ill-tempered teacher."
「すごいですね、パートで声を変えてます」
「歌詞分かんねえけど、上手いな」
綾花や託志に関わらず、他の審査員たちも同じことを思っているらしい。みな歌に聞き入っている。
「すばる、いつからカメラマンになったのかしら」
なぎさは歌を聞きつつ、下で必死に舞華を追いかけているすばるに疑問を抱いていた。
修は連続して知り合いがステージに出たことに少々驚いていた。
（夢宮といい檜扇といい、今回のイベントは知り合いが多いな）
ブルーはそんな修をじっとみつめている。
♪
"The tail of a lizard.
A curse is applied to you.
Hair of an old woman's hair.
It becomes large now.
Saliva of a kitten.
Trousers become loose.
[Trousers become large! ]
Oh, it is failure again."
歌が終わって優雅にお辞儀をした瞬間、舞花はすばるに目を向ける。すばるもそれを察知し、びしっと親指を立てた。
「英語の発音もばっちり、圧巻のステージでしたね！」
「いいえ、それほどでも」
「カメラマンさんもお疲れさまでした。それでは結果をみてみましょうか」
審査員組は皆白をあげた。他も白が圧倒的だ。
「檜扇さんには喉ケア用品ですね。カメラマンさんはただ働きで申し訳ないんですが」
「いえ、ボクは別に」
「動画が上手く獲れていたら、なにか差し上げますよ？」
すばるのカメラを受け取り、舞華はにっこり笑う。
「檜扇さんのご褒美……私も欲しい……！」
真顔の司会者をさておき、ふたりは袖口へはける。ステージ袖ですぐさまはじまるのは動画チェックだ。
「……あら、思ったよりいいですね。このアングルだといつもの再生数の3割増しは見込めるかしら」
「なんのはなし？」
舞華のテンションについてゆけないすばるは後ろで動画再生終了まで大人しく待機する。
「急に申し訳ありませんでした。それで、お礼は」
「お礼なんて……。あ、でもボクの店に来てくれたら、ちょっと嬉しいかな。魚新って魚屋なんだ。新鮮安全、旬な魚を取り扱ってるからよろしくね」
すばるの言葉に、舞華は意外そうな顔をした。しかしそのあと、すぐにもとの愛想のいい表情に戻る。
「ええ。是非寄らせて頂きます」
「ほんと？ ありがとう！ じゃあボク店番に戻るね。とうさんもぬからないでよ！」
早口でそう云うと、すばるはすぐに袖から出てゆく。舞華は控え用の適当な椅子に座り、動画をもう一度再生し始める。
「いい不定期生放送のネタになります。コメントをみるのが楽しみですね」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年09月30日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年10月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年10月07日 11時00分
