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●それぞれの夜
真夜中。
綾花はふと目覚めて、寝袋に入ったまま、あたりを見回した。
テントの中は暗いが、様子はわかる。隣には、あおいが寝袋に入って横たわり、寝息を立てている。寝る前につないだ手は、そのままだ。
花火が終わったあとは、それぞれが思い思いに過ごした。
綾花は、梢や華菜子、刀らと共に残った料理をクーラーボックスに入れたり、朝食用に真央が持参した米を炊いて、おにぎりを作ったりしたあと、しばしあおいと、星空を眺めた。そして、二人でテントに入り、眠りに就いたのだ。
(あ……)
しんと静まり返った中に、ただ波の音だけが聞こえることに気づいて、彼女は身を起こす。
(昼間は気がつきませんでしたけど……波の音って、こんなに大きく響くものなんですね……)
胸に呟き、しばし耳を傾けた。
そして、改めて眠っているあおいを見やる。無防備な寝顔に、つい笑みがこぼれた。思わず手を伸ばし、その頬を軽く突っつく。
「う……ん」
あおいが小さく声を上げ、寝返りを打った。
それを見てまた微笑み、綾花は改めて横になる。離した手をもう一度つなぎ直す。
「おやすみなさい、あおいちゃん」
小さく呟くと目を閉じた。ほどなく、彼女の口からも、寝息が漏れ始める。
しばし、テントの中は二つの寝息だけが響いていた。だが。
今度は、あおいの方が目を覚ます。彼女は目をこすりながら身を起こすと「トイレ……」と呟き、外に出た。そして、満天の星に、思わず目を見張る。
トイレから出たあとも、テントに戻って眠ってしまうのが惜しくて、ふらふらと散歩に向かった。
同じころ。
修は、タープテントの下でテーブルに問題集を広げて、持参したLEDランタンの灯りを頼りに勉強していた。
勉強は、彼の趣味なのだ。とはいえ、昼間はキャンプを楽しみたかったので、こうして夜中に一人、ひっそりとやっている。
と、そこに、散歩途中のあおいが通りかかった。
「修君、何やってるの?」
彼に気づいて近づいて来た彼女は、テーブルに広げられているものを見て、小さく目を見張る。そして、クスクスと笑った。
「修君らしいわね」
「そうかな。……座らないか?」
「ありがとう」
椅子を勧めると、彼女は向かいに腰を下ろす。
「あおいは、何をしてたんだ?」
「散歩よ。……トイレに起きたんだけど、星があんまりきれいだから、テントに戻るのがもったいなくて」
「ああ。まさに、宝石箱をひっくり返したみたいな空だものな」
あおいの答えに、修も空を見上げて言った。その視線を追うように、あおいも頭上を見上げる。
二人はしばし、無言で満天の星空を見つめていた。
やがて、ふと視線をあおいの方に向けて、修が言う。
「あおい。キャンプに誘ってくれてありがとう。嬉しかったよ」
「修君……」
驚いたように、あおいがそちらをふり返った。
「私の方こそ、来てくれてありがとう」
小さく笑って、礼を言う。それへ笑い返して、修は再び空を見上げた。そして、ふと思い出した星座の話を口にする。
あおいもまた夜空を見上げながら、彼の話に耳を傾けるのだった。
+ + +
時子は、月光と星明りの照らす浜辺に、一人でいた。
花火が終わったあとは、解理や美弥子と一緒にテントに入り、しばらくは雑談をした。
美弥子から、中学のころに行ったキャンプの話を聞いていたのに、途中からなぜか怖い話になって、彼女も昔どこかで聞いた幽霊話を披露した。
解理は怖い話にも平気な顔をしていたが、それでもトイレには三人で一緒に行った。
とはいえ、二人が眠ってしまったのに、彼女だけ寝付けなかったのはそのせいではない。おそらく、昼間の興奮のせいだ。
それで、テントで悶々としているよりはと、思いきって浜辺の方に出て来たのだった。
夜の海は、静かで美しかった。
砂浜を歩いて行くと、海岸の岩場が見えて来る。そこに黒い塊が見えるのは、クロサギのようだ。眠っているのか、微動だにしない。
(鳥たちも、夜は眠っているのですね……)
浜辺にいる鳥と話したいと思っていた彼女は、少しがっかりして、肩を落とした。
(しかたがありませんね。海辺の鳥たちとは、また明日の朝、話しましょう……)
胸に呟き、もう少しだけ散歩してから、テントへ戻ろうと思い決め、彼女は歩き出した。
+ + +
華菜子と梢の二人はあとかたずけと、明日の朝の用意をしたあと、ずいぶんと遅くまで話していた。
タープテントの下で、たわいない話に花が咲く。
「梢ちゃんって、恋してるアルか?」
「恋……。今はしてないですねー。華菜子ちゃんは?」
「私は、まだアルヨー」
慌ててかぶりをふって、華菜子は続けた。
「興味はあるけど、よくわからないアル。……恋したら、大人になるアルかな?」
「成長は、するかもしれませんねー」
梢が、小さく笑って返す。
そのあとも、恋の話題は続いた。
「男って、子供で自分勝手で、ホントー駄目ですって!」
少しエキサイトして、梢が声を上げる。そして、冗談ぽく付け加えた。
「もう女の子と、恋しちゃおうかなー、なんちゃって」
笑って小さく舌を出す彼女に、華菜子も笑い出す。
「梢ちゃんってば、面白いアル」
「そうですかー? 面白いといえば、この間ですね――」
梢が、何か思い出したらしく、今度はまったく別のことを話し始めた。
そんなこんなで、二人のおしゃべりは続く。
最初は横に座って、なんとか会話に加わろうとしていた信彦も、次第に二人のやりとりに圧倒され、ただ黙って耳をダンボにして隅っこに座っているだけになった。
そんな中、ようやく梢が「そろそろ寝ましょうかー」と言い出した。うなずく華菜子に、信彦は内心に喝采を叫びつつ、立ち上がると声をかける。
「あー、就寝時のことなんだけど。テント、一つしか用意できなかったんだ。それで、三人で一緒に寝るというのは、どう……」
「却下に決まってますよー」
最後まで言い終わらないうちに、にっこり笑って梢が返した。
「いや、でも……」
「ひこにゃんは、あれで寝ればいいアルよ」
何か言い返そうとする信彦に、華菜子がハンモックを指さすことで、追い打ちをかける。
「そんなあ。……せっかくこうして楽しくキャンプしているんだから、いっそ夜も三人で楽しくやろうよー」
信彦は、二人に両手を合わせるようにして言った。
だが、二人はスルーを決め込み、おやすみの挨拶をすると、そのままテントへ入って行く。
信彦は、未練がましくそのあとをついて行き、華菜子のあとからテントへ入ろうとした。その鼻先に、お玉が突きつけられる。
「ひこにゃんは、テントに入れないアル。もし勝手に入って来たら、このお玉がものを言うアルね」
「わ、わかった。わかりました……」
思わず両手を挙げて後ずさる彼を一瞥して、華菜子はテントの中へと戻った。
「テントのこと、きっと、わざとですよー」
着替える前に、制汗スプレーを吹きながら、梢が戻って来た華菜子に言う。
「セコイアルねー。ホント、子供アルよ」
呆れたように返して、華菜子も制汗スプレーを吹き、それぞれウェットティッシュで体を拭くと、着替えて寝袋にり、横になった。
テントは本来は三人用なので、ゆったりしている。それに気づいて、梢は笑った。
「でも、三人用を二人で使うのは、悪くないでーす」
「ぐっすり眠れそうアル」
華菜子もうなずき、二人はそれぞれ目を閉じた。
一方、信彦はすごすごとハンモックの方へと歩いて行く。
「レディたちと一緒に寝るのに、いい案だと思ったんだけどなあ……」
しょんぼりと呟いて溜息をつくと、彼はそのままハンモックによじ登った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月24日
参加申し込みの期限
2014年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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