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●再び浜辺へ
夕方近く。
信彦たち三人は、海岸で再び釣りをしていた。
夕食に、魚の塩焼を食べようというのだ。
「昼間と違って、あんまり釣れませんねー」
動かない釣り糸を見つめながら、梢が小さく吐息をついて言う。
「魚たち、もう眠ったアルか?」
「それはないない。……けど、そう思えて来るほど、釣れないよなあ……」
華菜子の問いに、ぶんぶんと手をふって見せたものの、信彦もやはり溜息を隠せない。
もっとも、一匹も釣れていないわけではなかった。三人の間に置いたバケツには、メバルが二匹、泳ぎ回っている。
夏なので、まだあたりはそれほど暗くはない。だが、すでに空には黄昏の色がにじみ始め、風に昼間はなかった涼が混じり始めていた。
しばらく釣り糸を垂れたあと、梢が二人をふり返った。
「そろそろ、荷物の所に戻りませんかー? それで、テントを設営して、夕食の準備をする方がいいと思いますー」
「了解アル」
「ラジャー」
華菜子と信彦がうなずき、釣り道具をかたずけ始める。
途中で、干した魚と岩もずく、昆布を回収し、三人は荷物を置いた場所へと戻った。
そのまま彼らは、手分けしてテントの設営と料理の準備を始める。
テントはもちろん、信彦の担当だ。持参して来た宿泊用のテント一つと、タープテント、ハンモックを一つずつ順番に設営し始める。
ちなみに、男女混合なのに宿泊用テントが一つしかないのは、彼のちょっとした出来心だった。
(テントを一つだけにしたら、なし崩し的にレディたちと一緒に寝れるはず)
などと、考えたのだ。ハンモックを用意したのは、あくまでも『建前』である。
彼にそんな思惑があるとは、露知らず、女子二人は料理の下準備に余念がない。
梢がメバルを血抜きしてさばき、華菜子は岩もずくと昆布の下処理中だ。
それが終わると、梢は信彦が持って来たバーベキューセットを使って三枚に下ろして塩をしたメバルと、イワシの干物を焼き始めた。
華菜子の方はといえば。
「立派な竈ができてるアルよ。これがあれば、美味しいラーメンが作れるアルね」
真央が作った竈を目を丸くして眺めたあと、さっそくそれを使わせてもらうことに決め、傍にあった乾いた流木の束を取って火をつけた。
持参した鍋に、イワシの干物で出汁を取り始める。彼女が作るのは、もちろんラーメンだ。
魚たちが香ばしい匂いを放ち、ラーメンが茹であがるころ。
海斗が、野営地に戻って来た。
「いい匂いだべな。……大漁だったべか?」
「メバルは思ったほど釣れなかったですけど、イワシならたくさんありますよー」
梢が笑って答える。
「もうすぐラーメンが出来上がるアルよ。海斗君も、食べて行くアルね」
華菜子が、鍋を示して声をかけた。
「ありがとう。けど、オラは自分の食糧があるから、いいべ」
礼を言って断り、海斗は三つのテントから少し離れた場所に、あらかじめ用意してあった穴の方へと向かう。
「食料って、何採って来たんだ?」
彼らの会話に、信彦が興味深々で通り過ぎようとした海斗に声をかけた。
「山菜とか、キノコだべ」
答えて海斗は、穴の傍に腰を下ろすと、集めて来た流木を入れ、持参の固形燃料で火をつける。その上に乗せた網で、さばいた獲物や裂いたキノコに塩胡椒をふり、焼き始めた。
それがいい匂いを放ち始めたところに、森に行っていた他のメンバーが戻って来た。
「いい匂いがするのだ!」
真っ先に声を上げたのは、真央だ。だが、匂いの元が、海斗が焼いているものだと気づき、彼女は駆け出そうとした足を止める。
「あちらでは、ラーメンを作っているようだぞ」
小さく鼻をうごめかせながら、解理が言って、竈の方へと歩き出した。
「ラーメン、今できたところアルよ。みんなも、食べるアルね」
言って、華菜子がさっそくラーメンを、紙のどんぶりによそって行く。
「焼いた魚と、牛肉もありますよー」
梢も仲間たちに、声をかけた。網の上には、いつの間にか、肉も何枚か乗っている。
「その肉は、俺が用意したブランド牛だ。一杯あるから、好きなだけ食べてくれ」
信彦が、両手を腰に当てて、胸を張った。
「さすがは八十八旗、ブランド牛とは懐が広いな」
修が感心したように呟き、「まあな」と信彦は更にふんどり返る。
ともあれ。
誰もが森の散策でお腹を空かせていたこともあり、あっという間に夕食会となった。
他の者たちも、持参して来た飲み物やお菓子を開ける。また、森で手に入れた山菜や木の実も饗される。
そんな中、一人黙々と自分で得た食料を食べている海斗に、修が歩み寄った。
「そっちは、何を食べてるんだ?」
「森で採ったものだべさ」
「ふうん」
海斗の答えに、修は曖昧にうなずき、網の上のものを目を眇めて見やる。
「食べるなら、自己責任でどうぞだべ」
海斗が言うと、少し考え彼はかぶりをふった。
「いや、興味はあるが、遠慮しておく」
言って彼は、他の仲間たちの方へと戻って行った。
夕食後。
すっかり満腹になった一同は、タープテントの下で、思い思いにくつろいでいた。
そこへ、真央がやおら花火を配り始める。
「ご飯のあとは、花火をするのだ!」
そう言って、一人一人に花火を手渡して行く。
「泳いで食べて、最後は花火か。悪くない」
解理が言って、すっくと立ち上がった。
「よし。……やるなら、浜辺の方がいいだろう」
刀も言って、立ち上がる。
その言葉に、一同はタープテントの下を離れ、浜辺の方へと移動した。
あたりは日が落ちて、すっかり暗くなっていたが、月が明るく懐中電灯などは不要だった。
波打ち際で、真央が持って来たマッチと、刀持参のライターで、一同はそれぞれ花火に火をつける。
たちまちあたりが明るくなり、色とりどりの炎が噴き出す。
真央が配った花火は、ロケット系のものが多かった。
「行くのだ!」
真央が、掛け声と共に火をつけたロケット花火を信彦に向けた。
「わ~、やられた~」
笑いながら言って、信彦は大げさによろけてみせる。それから自分もロケット花火に点火して、刀に向けた。
「危ないからよせ」
刀が慌てて身をかわしながら、諌めた。
が、二人は聞かずにしばし、男子限定でロケット花火を撃つ。
そんな彼らに、時子が携帯電話のカメラを向けた。それに気づいて、真央もデジカメを取り出す。彼女の興味は、カメラの方に移ったようだ。
時子と一緒に、花火をする仲間たちを次々と撮影して行く。
こうして浜辺には、しばらくの間、彼らのはしゃいだ声と七色の炎の花が咲き続けたのだった。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月24日
参加申し込みの期限
2014年07月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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