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◯菓子よりも儚く
「柳霞さん……」
名前を呼んでいないと消えてしまいそうで、そんな不安に取り憑かれた
荒井 景貴
は何度も何度も
紅林 柳霞
に触れて、名を呼んだ。
「ごめん、せっかくスイーツ作ってくれた、のに……」
なにか答えなくてはと思ったのだろうか。柳霞は苦しげにそんな言葉を吐き出した。
「柳霞さん……!」
彼女の言うように厨房には、柳霞のためだけに作ったさくらんぼやラズベリーがたっぷりと詰まったクラフティと、ベリームースと旬の桃とで濃淡の強い紅のケーキがぽつねんと残されている。
「スイーツの事も気に掛けて下さったんですね」
今までよりもさらにやさしく、景貴は柳霞の髪を撫でた。撫でながら、気にしなくてもいいのにと胸が詰まる。
「いいんですよ、スイーツはまた作りますから」
ケーキだって寂しがっているのではなく、柳霞を心配しているに違いないのだから。
「元気になったら一緒に食べましょうね」
こく、とわずかに頭が揺れる。
(あ、)
それでも、彼女は気にするのだ。
揺れた拍子に、柳霞の瞳から澄んだ涙がこぼれ落ちた。はらはらと流れて頬を伝い、涙だけではなくその流れの筋が、きらりきらりと瞬いている。その美しい光景に息を呑む。次の瞬間には輝きは消えていた。いったいなんだったのだろう。そう思いながら景貴は柳霞の涙を拭い、その小さな手を握りしめた。
「だから柳霞さん、気にしないでください」
握った手から、熱が移っていく。それは『柳霞から』でもあり、『景貴から』でもある。心地よい交わり。そうしているうちに景貴自身のの不安がほぐれていくのがわかる。そして柳霞も。不安なのかそれとも申し訳ないという思いで萎縮しているのか、そんな色は見えるものの、頬に赤みが戻ってきた。それは彼女によく似合う色だ。
「タオル、取り替えますね」
「……はい」
小さな囁き声の返事にも、柔らかみが戻っている。よかった、よかったと安堵しながら傷口に当てたタオルを取ると――
「……きれい、です」
思わず景貴は声を漏らす。
柳霞の傷口が光っていたから。
それはあまりにも不思議で、あまりにも不可解で、あまりにも美しくて。
涙の筋のようにその輝きが消えるまで、景貴は言葉を失った。
「あ、えっと……」
今更取り繕うこともできず視線を慌ただしく動かすと、柳霞がくすりと笑う。
「あり、がとう……かな?」
また、涙がこぼれ落ちた。おそらく残っていたものだろう。けれどそのキラキラと光る涙のことは、しばらく忘れることができそうにない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月21日
参加申し込みの期限
2014年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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