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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
「ネフライト」ブース。
少々困ったことにいなり、翠子はブースの奥で頭を抱えていた。
(まずったな……ぶっ通しで売ってもらうのはかわいそうだけど、交代の子が寝坊でまだきてないなんて……)
やっぱり、代わりの売り子さんを探さないといけないだろうか。
でも、そんな都合よく代わりの売り子さんなんて見つかるか……。
悩んでいると、売り子さんからスケブ希望を知らせる声がかかった。
顔を上げる翠子。
「あ、はーい。スケブね……」
その視界に映った人影に、彼女の表情は固まった。
スケブ希望者じゃない、その隣で本を見ているその人物は――。
◇
霧生 深雪
は、飼い猫のサティと一緒に途方に暮れていた。
知り合いに誘われてネコミケへやってきたけど、なんとはぐれてしまったのだ。
本当に誘われてきただけで、こういうの興味ないし、一人だったら絶対来ないし。
周りを見ても、聞いたことのないアニメやゲームの名前ばっかり並んでるし。
「そうだ携帯……って電波がねえ!?」
こういう時の集合場所も決めてなかったし、とにかく知り合いの姿を探してフラフラ。
そうしていると、気づかない間に場違い感の溢れるスペースに紛れ込んでしまった。
机の上に見えるものが、男同士の絡みとか、裸とか、そういうのが多いような……?
なんだか空気も異様だし、とにかくさっさと抜けてしまおうと足を早めた、その時。
一冊の同人誌が、目に留まった。
(……えっ?)
表紙に描かれているキャラクター、アホ毛のある灰色の髪の毛に、鋭い目つきの赤い瞳。
……どうも、自分に似ているような気がしてならない。
(これ、どう見ても俺だよな……?)
スペースの前でしかめっ面をしていると、
「そこのお兄さん、気になったら是非是非手にとって見てください!」
売り子さんにそんな風に声をかけられた。
「え、いや……」
「ほら、どうぞどうぞ!」
勢いに負け、手にとってしまった。
恐る恐るといった様子で、表紙をめくる。
瞬間、深雪の顔は真っ赤に染まった。目は開かれ、手はぷるぷると震えている。
「――!?!? なッ、こ、ちょ、!?」
舌がもつれ、言葉にならない。
何故って、その本の内容は――深雪には衝撃的すぎたからだ。
「……だ、誰だ、こんなの、描いた奴は!」
こんがらがる舌を抑えつけ、やっとの思いで切れ切れに口にする。
よくよく見てみると、他の本も自分に似ている気がする。
いや、気がするじゃない、間違いない!
「売り子さん、これ書いたの誰!?」
◆
思わず叫びそうになり、翠子は慌てて口元を抑えた。
(モデルに使っちゃったみー君!?)
冷や汗が、だらだらと背中を伝う。
そんな馬鹿な。なんでピアノと甘い物が好きな星ヶ丘男子が、こんなヲタクの聖地に!?
来ないだろうから、モデルにしてもバレないだろうってふんだのに!
深雪の鋭い声に、ビクゥと震える翠子。
「あっ」
「あっ!」
――マズい、目があった!
「誰かと思ったらお前か!?」
カッと見開いた目を羞恥に震わせながら睨んでくる深雪に、
「ち、違う、ソレ書いたの私じゃないよ!!」
手をぶんぶんと振って否定する。いや実際はその通りなんですけどね!!
とにかく、このまま誤魔化しきればなんとか――。
しかし、深雪の剣幕に気圧された様子の売り子さんが、口を滑らせた。
「そこの霧切さんが――」
「――って売り子さん本名伝えるんじゃねぇ!?」
何のためにこっちは変装してると思ってんだ!?
ガタン、と大きな音を立てて深雪が前へ乗り出す。
「やっぱりお前じゃねえかっていうか霧切かよ!?」
――その時、翠子の中で何かのスイッチが入った。
具体的に言うと、「もうどうにでもなれ」的なヤツが。
「……アァァァァ!!!」
頭を抱え、天を仰ぐかのように咆哮。
ブースの奥から飛び出し、深雪に躍りかかるや襟元を掴む!
「そこのてめぇぇぇぇぇぇ! 死ぬか売り子やるかどっちか選べぇぇぇぇぇぇッ!!!」
絶叫。
荒々しい吐息、見開かれた目は血走り、その形相はさながら悪鬼の如く。
問い詰めようとして深雪は、突然の翠子の変貌に目を白黒させるばかりで、返事をするどころではない。
翠子の瞳が、妖しい光を放つ!
ブースに引きずり込み、奥のダンボールの陰で強制的に深雪の服を脱がせ始めたのだ!
「なっ、ちょ、おま、何やっ」
我に返った深雪の抵抗など、まるで意に介さない。
服を破かんばかりの勢いでひん剥く!
上着を!
ズボンを!
靴下を!
そして下着すらも!
「これでよーし! さあ売り子さん代わりが手に入ったから休んでッ!!!」
「えっ!? あ、うん!!」
凄まじい剣幕で言われ、売り子さんが慌てた様子でブースを出て行く。
その姿は、休憩に出るというかむしろ脱兎。
一方、無理やり着替えさせられた深雪は、顔を困惑と羞恥に染めて叫ぶ。
「おい売り子ってどういうことだよ!? っていうかなんだよこの格好!?」
そう言いたくなるのも無理はない。
だって、
こんな格好なのだから。
「女装だし、露出高すぎるし、つーかデフォで下着見えそうっておかしいだろッ!?」
ああでも、このにゃん装砲とかいうのちょっと可愛い――いや待て、流されてる!
しかもサティまで一緒にコスプレしてて、それがまた可愛くて……って、
「だめだあああああああ」
千切れそうな勢いで頭をぶんぶんと振る。流されるな、呑まれるな、正気を保、
「うるせえ! さぁ、みー君売れ! 売りまくれ! 全部売らなかったら脊髄にGペン刺すからッ!」
ギラリと鋭い光を放つGペンを振り上げ、肩を掴む翠子。
逆光になった会場の照明、だらりと垂れた前髪の向こうから覗く爛々と輝く双眸ッ!
拒否すれば、今! この場で! 即座にGペンが振り下ろされたとておかしくないッ!
「わかった! わかった! やるから!」
身の安全を優先し、渋々ブースの前に出る深雪。
しかし、
「おらもっと愛想振りまけ! お前の尻はなんのためにあるッ!」
背後からの圧倒的なプレッシャーが容赦なく降り注ぐ!
「愛想たって、こういうの初めてだしよくわかんねえよ! つか何だよ尻って!?」
「さっきの売り子さんみたいにやればいいんだよおらッ!!」
「ひぃッ!?」
もうまともに売り子なんてできる状態ではない深雪だった。
しかも、売ってるのは自分が――正確にはあくまでも似ているキャラだが――大変なことになっている本!
羞恥と恐怖でいっぱいっぱいになった深雪は、釣り銭計算等をぼろぼろ間違えまくるのだった。
しかも、
「やっば知り合いだ!」
「おいぃぃ!? 壁にすんなぁ!?」
あまつさえ知り合い避けの壁にまで! しかもよりによってそんな時に限って、
「……あれ、霧生?」
聞き覚えのある声がする。
油の切れたブリキ人形のように、ぎこちない動きで首を巡らす深雪。
そこには、目を丸くした竜司が居た。
「さ、冴木……!」
羞恥で真っ赤に、ではなく絶望感で真っ青になる深雪。
よりによって、こんなところを見られてしまうなんて――!
竜司の眉が下がり、白い歯を見せてサムズアップ。青空が見えるような爽やかさで、彼は言った。
「やっぱり、似合ってるぜ霧生……!」
「忘れろおおおおおおおおおおおお!?」
絶望の絶叫を上げる深雪に、竜司はおっぱいマウスパッドとレインボーパンツとレインボーブラジャーの3点セットをシュートして去っていった。
「み、見られた……知り合いに……うおお……」
「しょぼくれてないで売り子やれオラ! Gペンぶっ刺すぞ!!」
そんな、深雪にとってはこの世の地獄のような時間は、同人誌を売り切るまで続くのだった。
「ヨッシャ売り切った! 売り子さん帰ってきたし逃げよ!」
売り子さんが帰ってくるのを見て、深雪を連れて脱兎の如くブースを離れる翠子。
その動きは、普段の彼女からは想像ができないほどに俊敏だった。
――そうして、正気に戻った時。
「はっ、私は一体何を……!」
何故か彼女は自販機の上に跨っていた。
「……あれ、みー君なんでそんなかっこ」
深雪の姿を見るや、ついさっきまでの記憶が次々に蘇っていく。
「あ、ああ……ああ……」
さーーっと顔から血の気が引いていき、自分のしでかした所業に身体が小刻みに震えだす。
(まずい、ホモクレに女子力が完全に食いつくされてた……)
もうなんか、暴走すると自分でも止められなくなってきている。
こんな姿、言いふらされようものなら、もう学校に行けない……!
「み、みー君ごめんね……!! ホントにごめんね!」
あの剣幕はどこへやら、自販機の上から平身低頭して謝り倒すのだった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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