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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
泣きながら売り子を続けていた露草の元に、ようやく全ての元凶、じゃなかった知り合いがやってきた。
大量の戦利品を手に、ホクホク顔で。――って売り子頼んだ目的はそれか!
「いやー、ホントありがとう! 午後は自分がやるから、もう大丈夫だよ!」
露草の死にそうな顔には気付いているのか、それともわかっててスルーしているのか。
「ハーイ……。お疲れ様デース……」
ああでもようやく解放され――
「あ、明日もお願いね!」
なかった。
一瞬、絶望の影が露草の顔を覆う。この世の終わりを告げられたように、大きく嘆息。
「あ、都合悪いならいいんだけど」
「いや、まぁいいですけれども……」
ま、まあ今日のことで一応心構えはできたし……うん。
少なくとも、今日よりはマシだろう。
謎のテンプレオタクコスからも解放されたことだし、せっかくの自由な時間を楽しむことにする。
露草が探すのは、一般向けの和風の本、あるいは一風変わった本なんかもあればと言ったところ。
余裕があれば、オリジナル系も見てみたいなとは思いつつ。
カタログを手に、まずは和風の本を探してみることにする。
「おや……日本の伝統色の本ですか」
さっそく良さげな本を見つけて、思わず手に取る。
ぱらぱらとめくってみれば、染料や色調についての記述が目に留まる。
しかも、紹介されている全ての色にカラーチップまでついた優れもの。
「ほう……これはいいですね」
値段は少々お高めだが、内容を考えればむしろ安いと言ってもいい。
財布の中身を思い出しながら、少しだけ思案。
普段は節約しているのだが――こういう時位は、少しだけ奮発してもいいかもしれない。
うん、決まりだ。
「すいません、これ下サーイ!」
――油断してしまったか、つい地の口調が!
◇
ライブステージ脇、出演者控え用スペース。
わんこ系休日アイドル兼声優ユニット「オルトロス」の二人は、他の出演者と共に出番を今か今かと待っていた。
正直言えば同人誌買いに行きたいし、ブースを回ってネコミケを、この寝子島最大のオタクの祭典を満喫したい。
そんな気持ちをぐっと我慢してこらえているのは、「RUNA」こと
西村 成海
。
しかし、今回は「オルトロス」の仕事としてやってきたので、自粛しないと。
――というか。
隣の「RENA」こと
瀬田 レオナ
を見やる。
会場の熱気にあてられたか、犬耳みたいな髪がパタパタ動き出しかねないほどにテンションの上がった彼女から目を離していられなかった。
レオナにとっては、ネコミケは「寝子島最大のオタクの祭典らしい」くらいの知識しかない。
だからよくわからないのだけど、とにかくお祭りって楽しくていい。
何よりも、
(なーちゃんがすごい好きだって言ってたから、来れて良かった)
成海の方を見ると目が合った。楽しそうに笑いかけてみせる。
けど、今回は「オルトロス」の仕事として来ているので自粛――と見せかけて、素早い動きで控えスペースを動きまわ、
「はいはい、レオナストップー」
翻る赤マフラーの端を掴まれ、動きを止められてしまった。
「今日は仕事に来てるんだからね?」
はぁと息をつき、たしなめるように成海が言う。
「マネージャーが折角取ってきてくれたチャンスなんだから、しっかりやろうね」
マネージャーは二人にとって親代わりでもある人だ。だから、それを言われるともう何も言えない。
もっと動き回りたいけど、
「むー、わかったなの……【オルトロス】の誓いに掛けて」
「うん、【オルトロス】の誓いに掛けて」
◆
何やら顔を赤くした四月が戻ってきた後、交代で香苗が会場を回る番になった。
イベント会場を回る機会というのもあまりないし、これからの為の貴重な経験になるかもしれない。
「……では、少しの間行ってきます。時間までには戻ってきます」
ベテランの四月とは違い、初参加の香苗には『お目当てのサークル』というものはない。
ただ、気になるジャンルが無いわけではない。
それこそ、今回小説本で書いた『ニャニャの不思議な冒涜』とか。
ジャンルはある程度固まって配置されている――それを用語で"島"というのだと四月に聞いた――らしいので、とりあえず"ニャニャ島"をふらふらと巡ってみることにする。
「これは……!」
島中にて、早速足を止める。
香苗が小説本で扱ったのと、同じキャラクターが表紙に描かれた同人誌が目に入った。
サークル主に許可をもらい、少しだけ立ち見をさせてもらう。
「ぶっ……ぷっ、ふ……」
表紙を開いた瞬間、笑いをこらえるのに必死になった。
シュールギャグ全開の5コマ漫画が、情け容赦なく香苗の腹筋に襲いかかる。
しかも絵が普通に上手いせいもあって、余計面白い。
ページをめくる度、怒涛の勢いで襲いかかる笑い! こらえていると、段々息が苦しくなってきた。
「……っ、はあ……」
一度閉じて、呼吸と腹筋を落ち着ける。
(しかし、まるでプロのような……)
思えば四月も相当に上手かったし、この手のイベントにはそういう在野の上手い人が大勢参加しているのだろうか?
まあ、四月に関しては実際に現役プロなのだけれども。
「おや、こちらは……」
もう一冊、『既刊』と貼られた方にも目を通す。
こちらは先程のシュールギャグとは一転、真っ当な全年齢NL本。
こっちも、やっぱり絵はごくごく普通に上手い。勿論、話の方も。
(ふむふむ……)
今後、こういったイベントにどの程度参加するかはわからないけど。
「すいません、こちらの二冊を」
次に何か書く時に参考になるかもしれないし、と購入していくことにした。
ニャニャ島を離れ、腕時計を確認する。
戻る時間には、まだ少々余裕がある。
(せっかくですし、企業ブースにも行ってみましょうか)
ゲームやアニメの新作情報が、手に入るかもしれないし。
企業ブースへと向かう際に、ライブステージエリアの前を通り過ぎる。
ライブステージのスクリーンに映しだされた作品タイトルが目に留まり、少しだけ足を止めた。
「魔法少女ナツメ★マギカ……?」
評判を聞いたことはある。確か、迷作扱いだけど根強い人気もあるとかなんとか。
「……新作映画ですか、ふむ」
少しくらい、見ていこうか。
◇
程なく時間が来て、RUNAとRENAはステージへと上がった。
迎えるのは、グッズで身を固めたファン達の熱狂的な声援。それに、アニメ雑誌等の取材陣のカメラのフラッシュ。
今回二人の参加するお仕事。それは「魔法少女ナツメ★マギカ」新作映画への声優出演だ!
背後のスクリーンには、二人が演じる映画版の新キャラクターが映し出されている。
そう、今日は新キャラクターのCVに抜擢ということで、キャストを代表しての出演なのだ。
役柄はどちらも、敵方のキャラクター。
マスコットであり黒幕でもある「くまべぇ」からの刺客という位置づけだ。
RUNAが演じるのは、気弱な悪の魔法使い「るな」。
犬耳のようなくせのついた黒髪にアホ毛が特徴で、全体的な印象としては可憐。
RENAが演じるのは、テンションアゲアゲな悪の魔法使い「れな」役。
るな同様の犬耳のようなくせのついた銀髪にオッドアイが特徴で、見るからに活発そうな印象。
進行役を務める女性が、スクリーンと二人を見比べる。
「RUNAさんとRENAさんは、お二人共演じるキャラクターとお名前が一緒なんですね~」
「そうなんですよ」
「そうなの! すごいでしょ♪」
一緒なのは、名前だけではない。よくよく見比べると、容姿の特徴的な部分もよく似ている。
それもそのはず。
実はこの「るな」と「れな」、二人をモチーフにしたキャラクターなのだ。
決して有名とは言えない「オルトロス」の二人に、わざわざこういう役を回してくれる……二人とそのファンからすれば、感動ものである。
「それでは、お二人には意気込みなどお話して頂ければと思います!」
「はい! えっと、『魔法少女ナツメ★マギカ』という作品は、様々なテーマが詰め込まれた作品だと思っています。なので、それをきちんと伝え切れる様に、精一杯演じていきたいで
す!」
「テレビ版は、いっぱい色々考えさせられる作品だったの♪ とっても頑張るから、新作でも込めた想いがみんなに届いてほしいの♪」
取材陣のフラッシュを浴びながら、意気込みを語る二人。
続いては、脚本第一稿をもとに作られたショートPVの上映。
そして、最後に。
「では、【オルトロス】のお二人の曲で発表会を〆て頂きましょう! 曲名は――」
「『狂想のナイトメア・カーニバル!』」
「聞いてください……!」
二人の言葉に続く、一瞬の間。そして流れだすのは、曲名から受けるイメージとは反対の明るいテンポの曲。
聞いていると元気な気分になってくる、ともっぱらファンの間では評判のレオナの持ち歌だ。
曲と同じ名前の彼女のろっこんの効果もあって、聞いている皆は――一緒に歌っている成海でさえも――なんだか元気が出てくる。
歌い終わった頃には、ライブステージ全体が元気に包まれていた。
「ありがとうございましたー!」
「ありがとうなのー♪」
――控えスペースに一旦戻るやいなや、
「あたし頑張ったぽい? なーちゃん、ほめてー!」
尻尾があればパタパタと元気に揺れていそうな笑顔で、レオナは成海に飛びついた。
「うん。レオナはとっても頑張ってたよ。僕も、レオナの歌で元気もらっちゃった」
優しく頭を撫でると、レオナは気持ちよさそうに目を細めた。
「今日はこれでお仕事も終わりだし、二人でネコミケを回ってみようか」
「うん! ……デートなの♪」
マフラーで口元を覆いながら、レオナは嬉しそうに微笑んだ。
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担当ゲームマスター
風雅宿
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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