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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
よく見えるようめいっぱい腕を伸ばし、智瑜は会場の壁を指す。
「お手洗いは、あちらの壁沿いにに真っ直ぐ行ってもらえればすぐ見つかりますから」
「わかりましたー、ありがとうございまーす」
トイレの場所がわからない人に、教えてあげるのもスタッフの仕事のうち。
特にネコミケに慣れていない人は、よくわからなくなる様子。会場は広いし、人混みも凄いから無理もない。
開場直後の入場者誘導も、人混みに負けないようにするのが大変だった。
(午前中は忙しいって聞いてましたけど)
最初スタッフの控え場所へ行った時、あれだけ居たのも理解できる。
「……あれ」
ふと、独りで歩く小さな背中が目に入った。一人でネコミケに来るには、ちょっと小さすぎるように思える少年だ。
しかも、きょきょろと辺りを見回していて、どこか心細げな様子。
(もしかして、迷子でしょうか)
そうだとしたら、放ってはおけない。
歩み寄り、驚かさないように優しく声をかけた。
「一人ですか? お父さんか、お母さんは?」
弾かれたように少年は振り向いた。
泣き出しそうになるのを我慢していたのか、口は堅く真っ直ぐに結ばれていて、目には涙がいっぱいだ。
しぼりだすように、
「わかんない」
と一言だけ少年は答える。
智瑜はハンカチを取り出して、涙をそっと拭う。
視線の高さを少年に合わせ、優しく微笑んだ。
「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に探しましょう」
その笑みは、心細さでいっぱいいっぱいだった少年を安心させるに充分だった。
◇
進撃の魚人、調査漁団のコスプレ衣装に身を包み、柳司はスタッフ業務に精を出す。
主な仕事は、会場外での警備と誘導。
特に、開場直後のすさまじい長さの待機列があった時間。
「中は暑くて、魚人の巣窟となっているらしい。倒れたりしたら、すぐに魚人の餌食だ! 倒れないよう、水分補給と暑さ対策は今から念入りに!」
並んでいる間はできることも限られてきて、暇になってくることもある。
そんな時に少しでも楽しんでもらえるよう、調査漁団になりきって頑張っていた。
やり始めると、これがなかなかどうして楽しい。
戦利品でいっぱいの鞄を抱え、ホクホク顔で帰っていく人を見かければ、
「おおう、たくさんの魚拓お疲れ様です!!」
と笑顔で調査漁団式の敬礼をしてみたり。
そんな風にスタッフの仕事をこなしていると、
「そろそろ外はいいから、一旦中の方入ってもらえるか?」
ボランティアのリーダーから声をかけられた。彼も調査漁団のコスプレ着用である。
「了解です漁長! 塀の中で魚拓取ってきます!」
敬礼して、会場の中へ移動する。
柳司が智瑜と少年を見かけたのは、それからすぐだった。
手をつなぎ、きょろきょろと辺りを見回しながら歩く二人に声をかける。
「迷子ですか?」
「家族とはぐれちゃったみたいで……」
智瑜が視線を落とすと、少年は小さく頷いた。
「そりゃ大変や。……この人混みだし、一旦運営本部に行った方がいいかもしれない」
例え母親の特徴がわかっても、特徴的なコスプレでもしているならともかく、この人混みの中で見つけ出すのは至難の技だ。
「確かにそうですね。……じゃあ、お姉ちゃんと一緒に行きましょうか」
智瑜が優しく笑いかける。ぎこちなく、少年が頷く。
「俺も一緒に。……っと、そうだ!」
こういう時の連絡用に、と渡されていたトランシーバーを取り出す。
なんでも、携帯だと人混みのせいで電波が繋がらないことがあるとかで。
「あーあー、聞こえます? 迷子一人確保しましたんで、これから本部の方に連れていきます。……よし、じゃあ行こう」
「ありがとうございます。そういえば、私も渡されてたんでした……」
柳司が使っているのを見て、ポケットの中にトランシーバーが入っていたことを智瑜は思い出した。
普段使わないものだし、忘れてしまうのは仕方ないところだ。
「お兄さん達が、すぐ見つけてあげるからな」
ニッ、と少年に笑いかける。
調査漁団の衣装の格好良さも相まって、幼い少年には柳司がヒーローかなにかのように見えた……かも、しれない。
「それまでの間、ちょっとだけ待っててくださいね」
ふわりと、もう一度智瑜も優しく笑いかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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