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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ＠１日目！
◆
最初はぎこちなかった佳奈も、段々と慣れてきた。
これなら安心して後を任せられる――ということで、恵美はニャイカのコスプレ姿でコスプレ広場へと向かうことにした。
作品タイトルにも入っている棺も、ちゃんと背負って。
この棺、外見だけソレらしく作ったわけではなく、ちゃんと中身も入っている。
ので、結構重い。
うっかり重心が偏ると、そのまま倒れそうになってしまう。
背負うタイプで良かった！
広場へ着いてみると、当然だが様々なコスプレ姿が視界の至る所に。
なかでも多いのは、魔法少女系のコスプレだ。そういえば、今年の人気は魔法少女ものだとかなんとか。
（ニャイカも一応魔法少女よね？）
呪文唱えるし。ああでも、ガンドがとっても機械っぽいしちょっと苦しいだろうか？
そういえば、とふと思い出すのは初めて作った魔法少女の衣装のこと。
（確か、クリーミー○ミだったわね♪）
懐かしい。
そんなことを考えながら、降ろした棺を開ける。すると、中から覗くのは銃っぽい形の代物。
これこそ、ニャイカが劇中で使う杖――こんな見た目でも一応杖――のガンド。
ちゃんと構えてポーズも取れるよう、しっかりとした造りになっている。
そう、棺の重さのは、これが中に入っていたからだったのだ。
ギャラリーのニャイカファンががガンドの出現に沸くのを、恵美は満足そうに一瞥した。
そしておもむろにガンドを構え、
「刃よ走れ、ザ・リッパー！」
と劇中の呪文を唱えてみる。
直後、コスプレ姿の写真撮影を求める声がいくつも上がった。
応じる時も、ニャイカの特徴であるカタコト口調は崩さない。
「そういえば、同人ブースでちらっと見かけたような……。もしかして、ニャイカ本出してたりします？」
やっぱり同人ブースでも、コスプレ姿は目立つようだ。
問われれば、
「うぃ、私の娘、本、販売。買う、大事」
ちゃっかり新刊の宣伝も。
ニャイカ談義にも花が咲くし、やっぱりコミケって楽しい！
◇
ぴょこんと頭から飛び出した狐耳に、ふさふさもふもふの尻尾。
そして、腋とおへその出たミニの巫女服。
何がって、今日の栖来 衣夢のコスプレ衣装がである。
期末テストの時、ピンと来たアイデアを基にデザインを纏めたものだ。
ネコミケにて披露するに恥ずかしくない、上々の出来。
しかし、だ。
衣装を着ているだけならば、それはただの仮装に過ぎない。
ただ出来の良い物を着ていればいい、という訳じゃない。
衣夢が思うに、コスプレの真髄とは【なりきり】にある。そのために、普段から体づくりにも余年がないくらいだ。
決して、格好だけというのを否定するつもりではないのだけれど。要するに、楽しめということだ。
ネコミケという大舞台、コスプレ広場を入り口から見渡せば他のコスプレイヤーの人達もクオリティが高い。
衣装はもちろん、なりきりも含めて。
なればこそ、俄然やる気もでるというもの。
「普段からの特訓の成果、見せてあげるわ！」
意気込みも充分に、コスプレ広場へと足を踏み入れる。
子供っぽいところのある常とは一転、その所作は大人びたや雰囲気に包まれていた。
近くに居たギャラリー達の視線が、すうっと吸い寄せられる。
扇で口元を隠して歩む姿は、優雅であり妖艶。
一部を隠す、という動作の効果を最大に活かした所作。
見惚れていたギャラリー達から、撮影を願う声が上がる。
するとやはり、口元は扇で隠したまま、
「ふふっ、妾を撮りたいか？ よいぞ、存分に撮るがよい！」
どこか妖しく微笑む。
露出度の高い衣装ではあるが、撮られることに臆したりはしない。
何故なら、これが今の衣夢――優雅かつ妖艶なる狐巫女――にとっての普通の格好なのだから。
それが普通であるならば、何を恥ずかしがることがあるだろう。
「ちょっと低めのアングルから撮ってもいいですか？」
「美しく撮るならば構わんぞ」
寝子電スタジアムの天井を背に、衣夢を見上げる構図で写真を撮るカメコ。
真面目に撮られる分には、いい構図で撮れるし衣夢も構わない。
だが、
「――！」
無言ローアングラーは別だ。
アレはファンじゃない、ただの変態盗撮魔だ。
衣夢は、真面目カメコの隣に、何食わぬ顔して陣取り近付いてくるソレが居ることに気づいた。
「しばし待つがよい」
真面目カメコに一言断って、ソレに近づく。
ソレが一瞬ぎょっとしたその隙に、カメラのレンズ部分を軽く踏み付け――
「失せろ！」
底冷えのする鋭い視線で睨みつけ、一言。
ソレは、脱兎の如く逃げ出した。
ちなみに、ミニ巫女服のスカートの中はかぼちゃパンツ。
撮られても大丈夫ではあるけれど……マナーはマナー、だ。
最初はぎこちなかった佳奈も、段々と慣れてきた。
これなら安心して後を任せられる――ということで、恵美はニャイカのコスプレ姿でコスプレ広場へと向かうことにした。
作品タイトルにも入っている棺も、ちゃんと背負って。
この棺、外見だけソレらしく作ったわけではなく、ちゃんと中身も入っている。
ので、結構重い。
うっかり重心が偏ると、そのまま倒れそうになってしまう。
背負うタイプで良かった！
広場へ着いてみると、当然だが様々なコスプレ姿が視界の至る所に。
なかでも多いのは、魔法少女系のコスプレだ。そういえば、今年の人気は魔法少女ものだとかなんとか。
（ニャイカも一応魔法少女よね？）
呪文唱えるし。ああでも、ガンドがとっても機械っぽいしちょっと苦しいだろうか？
そういえば、とふと思い出すのは初めて作った魔法少女の衣装のこと。
（確か、クリーミー○ミだったわね♪）
懐かしい。
そんなことを考えながら、降ろした棺を開ける。すると、中から覗くのは銃っぽい形の代物。
これこそ、ニャイカが劇中で使う杖――こんな見た目でも一応杖――のガンド。
ちゃんと構えてポーズも取れるよう、しっかりとした造りになっている。
そう、棺の重さのは、これが中に入っていたからだったのだ。
ギャラリーのニャイカファンががガンドの出現に沸くのを、恵美は満足そうに一瞥した。
そしておもむろにガンドを構え、
「刃よ走れ、ザ・リッパー！」
と劇中の呪文を唱えてみる。
直後、コスプレ姿の写真撮影を求める声がいくつも上がった。
応じる時も、ニャイカの特徴であるカタコト口調は崩さない。
「そういえば、同人ブースでちらっと見かけたような……。もしかして、ニャイカ本出してたりします？」
やっぱり同人ブースでも、コスプレ姿は目立つようだ。
問われれば、
「うぃ、私の娘、本、販売。買う、大事」
ちゃっかり新刊の宣伝も。
ニャイカ談義にも花が咲くし、やっぱりコミケって楽しい！
◇
ぴょこんと頭から飛び出した狐耳に、ふさふさもふもふの尻尾。
そして、腋とおへその出たミニの巫女服。
何がって、今日の栖来 衣夢のコスプレ衣装がである。
期末テストの時、ピンと来たアイデアを基にデザインを纏めたものだ。
ネコミケにて披露するに恥ずかしくない、上々の出来。
しかし、だ。
衣装を着ているだけならば、それはただの仮装に過ぎない。
ただ出来の良い物を着ていればいい、という訳じゃない。
衣夢が思うに、コスプレの真髄とは【なりきり】にある。そのために、普段から体づくりにも余年がないくらいだ。
決して、格好だけというのを否定するつもりではないのだけれど。要するに、楽しめということだ。
ネコミケという大舞台、コスプレ広場を入り口から見渡せば他のコスプレイヤーの人達もクオリティが高い。
衣装はもちろん、なりきりも含めて。
なればこそ、俄然やる気もでるというもの。
「普段からの特訓の成果、見せてあげるわ！」
意気込みも充分に、コスプレ広場へと足を踏み入れる。
子供っぽいところのある常とは一転、その所作は大人びたや雰囲気に包まれていた。
近くに居たギャラリー達の視線が、すうっと吸い寄せられる。
扇で口元を隠して歩む姿は、優雅であり妖艶。
一部を隠す、という動作の効果を最大に活かした所作。
見惚れていたギャラリー達から、撮影を願う声が上がる。
するとやはり、口元は扇で隠したまま、
「ふふっ、妾を撮りたいか？ よいぞ、存分に撮るがよい！」
どこか妖しく微笑む。
露出度の高い衣装ではあるが、撮られることに臆したりはしない。
何故なら、これが今の衣夢――優雅かつ妖艶なる狐巫女――にとっての普通の格好なのだから。
それが普通であるならば、何を恥ずかしがることがあるだろう。
「ちょっと低めのアングルから撮ってもいいですか？」
「美しく撮るならば構わんぞ」
寝子電スタジアムの天井を背に、衣夢を見上げる構図で写真を撮るカメコ。
真面目に撮られる分には、いい構図で撮れるし衣夢も構わない。
だが、
「――！」
無言ローアングラーは別だ。
アレはファンじゃない、ただの変態盗撮魔だ。
衣夢は、真面目カメコの隣に、何食わぬ顔して陣取り近付いてくるソレが居ることに気づいた。
「しばし待つがよい」
真面目カメコに一言断って、ソレに近づく。
ソレが一瞬ぎょっとしたその隙に、カメラのレンズ部分を軽く踏み付け――
「失せろ！」
底冷えのする鋭い視線で睨みつけ、一言。
ソレは、脱兎の如く逃げ出した。
ちなみに、ミニ巫女服のスカートの中はかぼちゃパンツ。
撮られても大丈夫ではあるけれど……マナーはマナー、だ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年07月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年08月02日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年08月02日 11時00分
