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【ネコミケ】行かねば。フツウに大変なネコミケ@1日目!
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◆
段々と対応にも慣れてきて、これならとブースを任されて今は一人。
客足が徐々に落ち着いてきたこともあり、ようやく佳奈はひとごこち着いた。
ふと、「暇な時は読んでていいわよ」と渡されたサンプル本が目に入る。
キョロキョロと辺りを伺う。
「お客さん、居ない……よね」
大丈夫、居ない居ない。
サンプル本を手にとって、表紙をめくった。
「ああ、お母さんの変なカタコトって」
ニャイカがそもそも、カタコトキャラだったようだ。通りで、お客さん達がそれを聞いて喜んでいたわけだ。
佳奈は、『棺姫のニャイカ』を見たことが全くない。
だから詳しい設定とか、そういうものはさっぱりだけど……
「……なんか、ほっこりするなぁ」
ニャイカと、それからトオルという二人のキャラの純愛物語に心が暖まるのを感じた。
思わず、口元に微笑が浮かぶ。
そういえば、いつも"一般向け"ってジャンルの本を描いていて、安心して読めるってお客さん達が言ってたっけ。
ジャンルの話は、よくわからないけど。
確かに、こんなお話なら安心して読み進められる――というのは、わかる気がした。
「お母さん、すごいなあ……」
呟いたその時、
「すいませーん」
「は、はいっ!?」
かけられた声に、ハッと我に返った。いつの間にか、意識が本に集中してしまっていたらしい。
「EMIさんの娘さんが売り子してるって聞いたんですけどー」
えっ、と素っ頓狂な声を上げかけた。
(コスプレ会場でも娘だって言いふらしてるの!?)
まったくあの母親ときたら――でもまあ、いっか。
◇
その場の勢いに任せてブースを飛び出した後、竜司は「せっかくの機会」だからと同人ブースを見て回っていた。
知り合いの姿を確認すれば、
「あれに見えるナイスロリは旅鴉じゃないか!」
一も二もなく駆け寄っていく。
スケブにペンを走らせていた月詠は、視線を上げると軍帽を持ち上げた。
「やあ竜司。相変わらず元気そうだな」
「旅鴉も相変わらずのナイスロリっぷりだぜ! ロリに軍服っていうのもいい! すごくいいぜ!」
むやみやたらに白い歯をきらめかせ、力強くサムズアップ。
相手によっては即通報されてもおかしくない発言だが、そこは月詠。華麗に流した。
「存分に見ていくといい」
「ああ、そうさせてもらうぜ」
ニャンダムフィギュアを、桐箱のアクリル面から覗きこむ。
「……木彫り?」
「接着剤不使用、完全オーダーメイドだ」
すげえなあ、と感心した声が漏れる。
竜司も物は違えど作る人間、これを作る手間は容易に想像ができた。
――作ると言えば。
「そうだ旅鴉、これ!」
ごそごそと鞄を漁って取り出したるは、お手製のおっぱいマウスパッドとレインボーパンツとレインボーブラジャー。
それを月詠の胸に押し付けた。本人は普通に手渡してるつもりだが、傍から見てるとそうとしか見えない。
「いいもの見せてもらったぜ! じゃあな!」
次なるサークルを求め、爆速で竜司は駆けていった。
いいものが木彫りフィギュアかナイスロリ軍服か、それは本人のみが知る所だ。
◆
「初夢工房」ブース。
笑顔で接客を続けていた凪は、ふと腕時計を見やった。
いきなり立ち上がって、机の上に手を突き、叫ぶ。
「……ハッ、そろそろあの人の元へ行かなきゃ!」
「おう? 急にどうした」
「何か用事?」
驚いた様子の黒子と白虎の方へ、真剣そのものな表情で振り向き、
「献本に行ってくるわ。その間、お願いね」
新刊を入れたファイルを手に、小走り気味に歩き出した。
「あ、あの……お久しぶりです!」
緊張気味に頭を下げる凪に、、
「あら、凪さんお久しぶりです~」
微笑みながらの会釈が返したのは、文子。
そう、彼女が向かったのは「ピーチ&ピーチ」のブース。
「お母さん、知り合いの人ー?」
横から顔を覗かせた空音に、文子は微笑んだまま答える。
「そうよ~。ソウルフレンドと言ってもいいわ」
そう、ソウルフレンド。
今年サークル創立から20周年を迎える文子は、凪にとってはソウルフレンドであり、そして偉大なる先輩なのだ!
「あの……未熟な内容かもしれませんが……」
ファイルから取り出した新刊を、おずおずと差し出す。
偉大なる先輩への敬意からか頬はうっすらと紅く染まり、その様はまるで愛しの先輩に恋文を差し出す乙女の如く。
それをもちろん、ありがとうと文子は快く受け取った。
「あらあら、差し入れなんて悪いじゃない。凪さんの本も楽しみにしてたのよ」
文子としては、凪の作風は飽きないし見ていて楽しい。
「そんな、楽しみにしてもらってたなんて……」
照れたようにはにかむ凪に、
「うちのおすすめの本も持って行ってね」
と新刊のニャニャ本他を笑顔で手渡した。
「ありがとうございます!」
受け取る凪の表情は、青春で例えれば憧れの先輩に第二ボタンもらった後輩の様。
(どうしよう、凄くうれしい……!)
喜びに打ち震え、上がってしまう口の端を手でそっと覆い隠した。
そんな彼女に、文子は笑顔のままで言う。
「新刊のニャニャ本は、我ながらエログロを結構極めちゃったと思うわぁ♪」
「それは……心して読ませてもらいますね!」
「良かったら感想頂戴ね~。私の方でも、書かせてもらうわね」
「は、はい!」
終わったらじっくり、それこそ穴が空く程読もう――もらった新刊を胸にかき抱いて、堅く誓う凪だった。
凪と文子がそんなやりとりをしていると、タルトがブースを訪れた。
「空音ちゃ~ん、新刊ちょうだーい♪ っておお、フニャンゲリオンのコスプレだ!」
フニャンゲリオンコスの満帆に、タルトは瞳を輝かせる。
「手伝ってもらってんだ、可愛いでしょ! チェシャちゃんも猫耳可愛いねぇ~」
「ありがとー♪ でもホントよく似合ってて可愛いね、そのコスプレ♪」
満帆はその視線に恥ずかしそうに一瞬するも、
「新刊は一冊500円」
散々演技指導された通り、元キャラよろしく淡々と。
「一冊ずつくださいな~♪ ……あれ」
二冊ある新刊、そのうちの片方『土君シリーズ』――なんと8話構成でねっとりお送りするオリジナル本――の表紙を見たタルト。
ちらりとその視線が向くのは、ブース奥で会計仕事に精を出す士。
不躾にならない程度に顔を見比べて、
「……なんか似てる?」
「気のせいだ」
いきなりあがった声に、ちょっと驚く。
呟くような声だったにもかかわらず、聞こえていたようだ。
何故か空音が、とても邪悪なニヤニヤ笑いをしていた。多分これ聞いちゃいけないやつや。
売り子の満帆に、新刊の代金を手渡す。
「おおきに……あいたっ!」
空音の手にしたボールペンの先が、ぺちんと満帆の頭を叩く。
「ほらー、また素が出てるよ満帆ちゃん!」
さっきから、満帆がつい素の接客をしてしまう度にこうして演技指導が入っていた。
「も~。そんなにポンポンはたかんといてや~……」
キャラが違うのは満帆にもわかるけど、キャラをよく知らないので逆にそれ以上のことはさっぱり。
「あんまりよく知らへんのやからしゃぁないやん~」
ついつい、こぼしてしまうのだった。
タルトが去って行くと、入れ違うように真央が駆けて来た。
「空音ちゃーん、満帆ちゃーん! 売上貢献とアイス差し入れに来たのだ写真も撮りたいのだ!」
「真央ちゃんだー! 差し入れ? アイス? ありがとーっ!」
「真央ちゃんも来とったんやなあ。よかったらこうてってやー……あいたっ」
友達だからつい素を出してしまった満帆に、また演技指導が入るのを見て、「きびしーのだ~」と真央は笑う。
それから、保冷キャリーからアイスを取り出していると、凪が帰っていった後の文子が声をかけてきた。
「あら、空ちゃんのお友達? さっきの猫耳の子もそうかしら。挨拶しそびれちゃったわねぇ」
「空音ちゃんのママ上なのだ? 部活も寮も一緒で空音ちゃんには、お早うからお休みまでお世話になってるのだ」
日頃の感謝も込めて、深々頭を下げる。でもって、更にもう一個アイスを差し入れ。
「こちらこそ、空ちゃんがお世話になってるわぁ~♪」
娘に友達がたくさんできたことがわかって、文子は一層笑みを深くした。
「後木も来てたのか」
聞き覚えのある元気な声に、士が顔を上げる。
「士ちゃんも居たのだ! お手伝いお疲れ様なのだー?」
それを見て、真央は更に差し入れのアイスを一個を追加した。
(誰がお手伝いに来るかとか、事前リサーチもっとしておけばよかったのだ~)
ところで、と所狭しと置かれたグッズのお品書きに視線を向ける。
目を引いたのは、友人によく似た少年のあられもない姿の抱き枕カバー。
「これ、瓢ちゃんに似てる気がするのだ?」
「それはね、瓜くん抱き枕カバーだよ♪」
なお瓢からの了承は取っていない。事後承諾させる気満々だった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
63人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月26日
参加申し込みの期限
2014年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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