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寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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【合縁奇縁】
(まったくもう、時音姉さんったら……)
浜辺が桃色で染まりそうな混乱から抜け出した
哀坂 零葉
は、一人、周囲をきょろきょろと見回しながら浜辺を歩いています。
さきほど、あのカオスのさなかにちらりと目に飛び込んできた、見知った人影。
(小淋さんも、ビーチに来ているのかしら? 男の人と一緒だったみたいだけれど……)
零葉にとって初めてのお友達、大切なルームメイト。そういえば、今日は知り合いと出かけると言っていたかも。
友人が近くにいるのなら、一言挨拶でもと思い、零葉はその姿を探して、海の家が並ぶあたりへと足を向けました。
『こちらです、成城さん。すごい盛り上がりですね』
「ありがとな、小淋さん。ほんま、えらい賑わいやなぁ」
浅山 小淋
と
成城 千里
は、アルバイト仲間。寝子島へやってきてからまだ日が浅い千里が、シフトの同じ小淋へ案内をお願いしてみたのがきっかけで、こうして二人、ビーチへとやってきました。
立ち並ぶ店からは、良い匂いも届いてきまして。寝子島のこういったイベントは初めてな千里、ともすれば、そちらへと目を奪われそうになってしまったりもするのですが、
(はぐれないように、しっかり小淋さんをエスコートせんとな……!)
人波に分け入りながら、さりげなく小淋の歩く道を確保したり、庇うように身を差し込んだり。彼女へきっちり、気を配っています。そこはさすがに、彼、男の子でありました。
とはいえ、屋台に並ぶ新鮮な海の幸は、やっぱり魅力的。
「小淋さん、腹は減っとらん? 何か買ってみよか」
問われた小淋、彼女は言葉を発することが出来ないので、千里との交流の手段は主に、筆談です。さらさらさら、手帳に書き入れた言葉を彼へと見せると、そこには、
『そうですね。とっても美味しそう』
『魚新』の出店で、焼き牡蠣、サザエに、アワビを一つずつ購入し、二人で分け合って、ほくほく。香ばしく焼けた貝の身に舌鼓を打てば、
『美味しい……!』
「うん、さすが寝子島の海の幸やなー」
ほっこり、二人の間には笑顔が浮かびました。
二人はその後も散策を続け、いつにない賑わいを見せる寝子ヶ浜海岸を満喫します。
一方。
颯爽とビーチを歩く、
霧生 渚砂
と
霧生 深雪
、夏の装いも爽やかな二人。
たまたま通りがかった『おにざき』の店先で、彼らは看板のメニューの中にその品を見つけた途端、思わず目を奪われました。
「……マタタビロイヤルパフェ! 深雪、これって……」
渚砂が深雪を振り返ると……甘い物には目が無い深雪。見本写真の中、一見して異様なインパクトを放つロイヤルパフェに、視線は釘付けです。
同じ苗字でも、血の繋がらない家族な二人ですが、そこは勝手知ったる間柄。
「食べたいんだね?」
「おう、これは食べておかねぇとな! あ、こっちのプリンパフェってのも気になるな……よし、両方いくか」
「はは、解ったよ。でも、ちゃんと甘い物以外も食べないとダメだぞ?」
苦笑いする渚砂、けれどもちろん、反対はしません。今日はこんな楽しみのために、二人はここへやってきたのですから。
浜辺はどうやら、水着コンテストの話題で持ちきりのようですが……色白で細身の身体に、いささかコンプレックスを抱いているらしい深雪。意図的にステージへ近づくのを避けているらしい彼のことを、渚砂もちょっぴり、気にかけていたりするのです。
そんな中で、近頃はめっきりブラコン気質な渚砂のこと。大切な家族のささやかな願望を叶えてやるくらい、いくらでもしてあげたくなってしまうのでした。
二人は早速席へ付くと、お目当ての品を注文し、わくわくとしながら到着を待ちます。
「……ちっ」
ついつい、舌を鳴らしつつ。
神嶋 征一郎
が少々厳しい目付きで見据える先には、行き交う無数の人の群れ。まさに芋洗い状態の寝子ヶ浜海岸。たまにはゆったりと過ごそうか……なんて思いながらやってきた彼にとっては、全く当てが外れてしまったようです。
(人混みは苦手だ……騒々しい)
内心で悪態をつく征一郎。それでも少しばかりの間、一人で海へと入り、軽く日焼けなどもしまして。ここへ来た目的は、一応のところ達せられたようにも思います。
人一倍、音には鋭敏な彼だからでしょうか。それとも、今の彼が一人だからでしょうか?
ざわざわと耳に騒がしい、人いきれに話し声。もともと他者とは距離を置きがちな征一郎ですが、今日はやけに、そんなものがやかましく聞こえるのです。
(……ふん。何か喰ってから、帰るとするか)
ちょうど小腹も空いてきた頃合、彼は屋台で適当に何か買い食いでもしながら、今日のところは退散することにしました。
そんな、端々で繋がりあって、縁ある四組。
「……あら、小淋さん?」
「お? 神嶋?」
「ども、先輩たちもいらしてたんですね」
「……あ? 霧生じゃねぇか」
彼らが、何やらこの広いビーチで一堂に会したのは、なかなかに得がたい偶然であったと言えるでしょう。
小淋が掲げた手帳には、
『霧生先輩と……お兄さん? こんにちは。零葉さんも、来ていたんですね』
「やあ、深雪の友達かな? 小淋君に征一郎君……そっちは、千里君に零葉君だな、よろしく!」
爽やかな佇まい、人当たりの良い渚砂がその場を取りまとめ、ひとまず一同は海の家のテーブルへ、揃って腰掛けることになりました。
「浅山も来てたのか。しかし、今日は暑ぃな……お前らもこれ、食うか? 奢ってやるよ、おーい、店員さーん!」
『えっ、でも……』
遠慮する小淋をよそに、さっさと注文を飛ばしてしまう深雪。皮肉屋でちょっぴり口の悪い彼ですが、後輩の面倒見は良いようです。
……というのは良いのですが。小淋と千里の前にででん、と登場したロイヤルカフェの威容はさておきまして、問題は、グラス一つにストロー二本の、カップルドリンク。
「あれ。お前らって、付き合ってるんじゃねぇの?」
「……えっ!? いや、自分ら、そういうわけじゃ……! こ、小淋さん?」
ばくばく、ふいに千里の胸へと襲い来る動悸。見れば、小淋も予想外のことに顔を赤らめて、戸惑いの中。
とはいえ、誤解でありながらも一応先輩の好意ではありますし……お断りして無駄にするのもナンですし。二人は照れてれ、かしこまりながらも、ドリンクにちゅーっと口を付けました。
照れくさくて、お互いの顔は見られないままに。甘酸っぱいアップル&レモネード味が、口の中に広がります。
「いいなー、深雪ーお兄さんにも奢って欲しいなー」
「渚砂はまず、そのプリンパフェを食ってからだろ」
何だか微笑ましい光景を眺めつつ深雪にねだり、軽くあしらわれてしまった渚砂へ、
「……なら、これでも食えばいい。霧生、てめぇにも特別、くれてやるよ」
征一郎が、でんっと投げ出すようにして卓へ置いたのは、買ってきたばかりのたこ焼きです。
言動はいささか荒々しいものの、彼もまた、根っこには優しいところがありまして。深雪や渚砂を始め、自身も一つ楊枝でぷすりとやりながら、その場の皆へとそれを勧めました。
潔癖症な零葉は、多くの男性陣に囲まれているこの状況、小淋の隣の席で、少々縮こまっていたりしましたものの、
「えっと……私も、頂いていいんですか? ありがとう、ございます……」
こうして勧められては、さすがに無碍にはできません。
全員で一つずつ、たこやきをぱくり。
アツアツ、とろりとした中から、ぷりっとしたタコの食感が現れ……といったあたりが、概ね、想像するところだったでしょう。でもこれ、普通のたこ焼きとは、ちょっと違っておりまして。
「……!? ……!!」
「辛ーーーっ!!!? 神嶋っ、なんだこれ! 何食わせてくれてんだ!」
思わず鼻を押さえて、ひー! 深雪の食べたたこ焼きは、大盛りわさび味。隣で言葉も無く悶えている渚砂は、たっぷりからし味!
「……ロシアンたこ焼きとは、思わなかったぜ……」
まさしく苦虫を噛み潰したような、眉をこれでもかと寄せて険しいお顔。特農ゴーヤエキス入りに閉口した征一郎も、知らなかったのです。
あまり良く見ていなかった、たこ焼きのハコに書かれた商品名を確かめてみれば、そこには、『レッツギャンブル! ロシアンルーレットたこ焼き』とありました。
ただ、ギャンブルには当たり外れがあるもの。見事に外れを引いた三人の前で、
「チョコ味のたこ焼きって、変わってますけど。これはこれで、美味しいですね……」
「あ、俺のは普通のみたいやな……小淋さんは?」
『私も、普通のたこ焼きでした。美味しかったです、ごちそうさまでした』
零葉のチョコ味は、一応当たり? 千里と小淋は揃って普通味のたこ焼きを引き当て、笑顔の三人、悶絶する三人と、明暗は分かれましたものの。
「はは、からし味はキツかったけど、面白かったな。たまには、こんなのも良いもんだ」
涙目ながらの渚砂の笑い顔と、その後の皆の大笑いを見れば、どうやら話のタネ、夏の思い出の一幕とはなったのかも知れません。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
92人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月16日
参加申し込みの期限
2014年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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