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少しは涼しいかと思って、その日
東城 六
はロープウェイに乗って九夜山まで行ってみた。さして変わらないと知ったのは砂掛谷駅を降りて少し歩いてからだったが、ここは麓の街と違って静かだし、空気もいくらかは綺麗で気分がいい。少しぶらついて、日が傾いたら帰ろう。そんな風に思いながら、六は静かな温泉街へのんびりと足を進める。
寝子召地蔵の噂を思い出したのは、地蔵堂を目にしたときだった。何となく……好奇心なのか、願いか、祈りか、うまく言葉にならない理由をぼやりと描きながら、噂通りの涙にそっと、触れる。
「噂通り……なのか?」
噂では、見たことのない河原に飛ばされると聞いていた。それが本当らしいと知り、六はきょろきょろと周りを見回す。すると、やはり噂通りに……六がそれと分かる、子供の頃の六がいた。
くたびれた黒い毛糸の帽子に、古びて首周りものびてしまったTシャツ、ところどころほつれた短パン。記憶の中そのままの、身も心もちいさな、七歳くらいの自分だ。あの頃は髪の色を隠したくて仕方なくて、こんな暑い日でも絶対にあの帽子は脱がなかった。服だってあれの他には冬用の長袖長ズボンを一着ずつくらいしか持っていなかったはず。誰も知らないようなことがこんなに精緻に再現されていることに、六は純粋に感心していた。
無心に石を積んでいる幼い六の横に立ち、六は静かにしゃがみ込む。知らないおとなの訪れに、幼い六は最初びくりと身をすくませたが、すぐに六の髪と目の色に気づいたようで、すこしだけ目を丸くして、何か言いたげに何度か口をゆっくりと開けては、それでも言葉が見つからないようだった。やがて、幼い六ははにかみながら黒い帽子を脱いで、六にちらちらと視線を送る。
__ああ、同じだって言いたいんだな
六は文字通り、出自の分からない子供だった。髪の色も眼の色も他の子供とは違っていて、だからきっと、こんな幻の中でも、仲間を見つけたような気持ちで嬉しかったのだろう。六は幼い六の、帽子を脱いで乱れた前髪を整えるようにやさしく撫でてやった。最初にあったちいさな怯えはもうどこかに行っていたようで、幼い六は照れくさそうに石を積むことにまた没頭し始める。
風が吹けば髪を整えてやり、積んだ石が崩れそうなときはそれを支えて手伝ってやり……そのたび嬉しそうに唇を結ぶ幼い六を眺めながら、六はあの頃の叶わぬ願いを思い出していた。
__そうだった
こんな風に、ただ寄り添ってくれる誰かが恋しかった。通りすがりの無責任に優しい人ではなく、自分と何かしら繋がり……縁のある誰かが。そんな人は今も得られていないし、きっとこれからも得ることはないだろう、諦観のような思いが六のこころをのっしりと支配している。
だが、今の六には自由がある。自分がどう生きるか、何をしたいか、自分で決めることが出来る。あの頃、居るかどうかもわからなかった、六に縁のある人……その縁を、自分で選んで誰かと関係を築くことだって出来るはずなのだ。
__あの時、今の僕みたいな誰かが居てくれたら……何か変わっていたのかな
たら・ればは虚しい。だけど、思わずにはいられなかった。こうして、同じ髪の色をした誰かが隣に居ることで、幼い自分はこんなにやわらかく笑うのだと、六は知ってしまったから。
この子供は自分自身だ。そしてこのふしぎな空間がいつまでも続くわけはない、だからずっと一緒に居るわけにもいかないだろう。それでも、時間が許してくれる限りはそばにいよう。
君(僕)が笑っていてくれるなら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬島
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月29日
参加申し込みの期限
2014年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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