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九夜山の展望台から麓に帰る道すがら、砂掛谷駅で降りた理由を見つけられないまま、
五十士 柊斗
はゆるい足取りで、寝子温泉街へのそう大きくない街道をぼんやりと歩いている。
高いところは好きだ。展望台とまではいかなくても、砂掛谷駅前から寝子島の東側を眺めればその気持ちはそれなりに満たされる。
気の向くまま、足の向くまま。何故ここを歩いているのかと問われれば、はっきりとした答えを出すことは出来ない。帰りたくないわけではなかったし、ここに用事があるわけでもなかった。ただ何となく、足が向いた。人はそれを、導きというのかもしれない。
__あれ?
いつもは目に留まることもなかった、橋の袂の地蔵堂。奥に安置されている地蔵菩薩の目が、涙のように濡れている。何故……そう思って地蔵菩薩に手を伸ばした瞬間、柊斗の風景は一変した。
「俺……何でこんなところに?」
しとしとと、柊斗の上に静かな雨が降っている。
さっきまではからりと晴れて、空には雲がほんのひとつかふたつだったのに。
そして見覚えのない場所、さっきまで居たはずの風景とは違う場所。目の前を流れる川にも、視界に入っていたはずの橋はかかっていない。濡れたふぞろいな砂利を踏みしめ、柊斗はぼんやりと立ち尽くす。神魂の影響ならばそういうこともあろう、そんな理解があったせいで、戸惑いまでは生じなかったが、少し先にいた子供の姿を目にし、柊斗の動きがぴくりと固まる。
__あれは……俺だ
十歳にはまだ遠いくらいの、子供の柊斗。目に大粒の涙を浮かべながら、それでもこれ以上は泣かないようにぐっと歯を食いしばってこらえている姿が痛ましい。あの年齢、あの涙……嗚呼、あそこに居る柊斗は、きっと。
「(もう、あの俺は今の俺なんだな……)」
子供、とは……己の無力さや無知を知らないいきものだ。そのせいで、大事なものから傷つけて、失って、少しずつ重たくなっていく、どうすることも出来ない後悔を抱えながら、子供はおとなになっていく。あの頃の、そして今の柊斗にとって、妹の存在がそれだった。
何でも出来ると信じて疑わなかった。守ってやれていると思っていた。でもそれは、子供のちっぽけな自意識のなかでしか通用してくれなくて。無鉄砲な自分を懸命に追ってきた妹に怪我をさせてしまったと知ったとき、脆い万能感はあっという間にひび割れ崩れ去ってしまった。
どうして、あんな無茶をしてしまったのか。
どうして、守ってやれなかったのか。
どうして、どうして……?
あの時の深い哀しみは、今も柊斗の胸の奥で消えようとしてくれない。今もこうして、幼い自分のまぼろしとなって痛いほどあざやかに蘇る。忘れるな、傲るな、そう突きつけられているようで。雨にも構わず、目の前で泣きながら河原の石を積んでいる幼い自分と、今も感情を隠して深入りされないように閉じこもっている自分は、何も変わらないのではないか? そんな思いが柊斗のこころを行き来する。
__でも、それは悪いことじゃないだろう
そうすることで誰かが傷つかないのなら、妹がこれ以上傷つかないのなら、それは”いいこと”かもしれない。少なくとも、悪いことではない。幼い柊斗の隣に座り、柊斗は河原の石を手に取る。
__俺たちは同じだな
ふたりの子供は雨に濡れながら、同じ後悔を見つめ続けていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬島
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月29日
参加申し込みの期限
2014年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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