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子供は無垢で、純粋な存在。おとなはそれを守ってあげなければいけない。
誰がそんな風に決めたのだろう。
少なくとも、
七緒 璃音
のなかでは、子供だって理由があれば屈折するものだし、おとなは理不尽でずるくて、自分のことしか考えていないいきものだった。
「また謎現象かー……もう慣れたけど」
神魂の影響で日々ふしぎな出来事がこの身に降り掛かってくることには、言葉通り慣れたつもりでいた。おこぼれにあやかっていいものを見せてもらえてもいるわけだし、今日もさして動揺するとか困るとか、そんなことにはならず、璃音は見慣れない河原をふらりとさまよう。大きな砂利が足元でざくざくと音を立てている。
「オッサンはー……いないか、残念」
人ひとり通らない、乗り物や動物の気配も感じられない、ただ川のせせらぎと風の音だけがある静かなところ。川の流れに沿って下流へと足を進めていると、遥か先に小さな子供の姿が見える。栗色の髪を肩のあたりで揃えた、育ちのよさそうな十二歳くらいの少女。かわいいフレアスカートが汚れるのも厭わず、しゃがみこんで綺麗な石を集めているようだ。”それ”が誰なのか、この奇妙な場所に連れて来られた璃音には……頭ではなく心で、わかってしまう。
__あの時より、前の自分?
無垢な子供らしい瞳を輝かせるその姿は、璃音の目にはあまりに眩しかった。まだ、持っていた自分だから。まだ、信じていた……いや、疑うことを思いつきもしなかった自分だから。
「アンタ、何してんの」
「石を集めてるの。川下のほうはきれいな石がいっぱいあるって理科の時間に習ったんだ」
幼い璃音は川の流れで磨かれ丸くなった石をいくつか拾い集め、これはお母さんの、これはお父さんのと楽しげに呟いている。
「幸せそうね」
なんて、なんて愚かな姿なのだろう。
「お父さんとお母さんは好き?」
幼い璃音が、小さく、だが強い肯定を含んだ頷きを見せる。それが璃音にはたまらなく腹立たしい。
「何も知らないくせに。……いいこと教えてあげようか」
「?」
自分の口から出たはずの、自分でそう言おうと思って声に出したはずの、言葉の冷たさに、璃音自身ぞっとする感覚を覚える。怒りとも恨みともつかない、名前の無い感情が、幼い璃音を見下す無表情の下に蠢いているのを感じ取りながら。
「アンタはね、大好きな人たちに裏切られてるの」
「今は何も知らないだけなのよ、そうやって笑ってられるのも今だけなの」
「いちばん疑っちゃダメなことを疑われたのよ、大人って臆病者だから」
「大好きなお父さんがそんなこと思うなんて、お母さんがずっと裏切ってるなんて、知らないわよね?」
決して声を荒げるようなことはなかった、それが何だか空恐ろしかった。こんなに感情を、昂ぶらせることも、外に嘆いてみせることもなく、淡々と飼い慣らしていることが。幼い璃音は何を言われているのかピンと来ていない様子で、きょとんと璃音を見上げている。その眼差しは痛いほどにまっすぐで、とてもではないが直視していられなかった。
「おねえちゃん、ウチ、今幸せだよ。お母さんとお父さんもね、大好き」
「……あっそ」
他人のこころを測るとき、自分の物差ししか持たない……無知は時として残酷だ。目を逸らしても、疑うことを知らない、そしてまだ嘘のない幼い言葉が、璃音の胸を締め上げる。
捨て台詞も浮かばなかった。
逃げるように背中を見せた璃音が辛かったのは、きっと、それでもあの頃は幸せだったと、まだ忘れていないからだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬島
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月29日
参加申し込みの期限
2014年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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