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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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故郷での夏休み
●揺れ動く男心
桐野 正也が祖父母宅に着くと、暑い中、祖父母が家の前で待っていてくれた。
「ただいまー！ じいちゃん、ばあちゃん、久しぶり！」
「おかえり。侑ちゃんと一緒じゃないのかい？」
祖母にそう言われ、ドキッとなる正也。
「と、途中まで一緒だった……」
七音 侑の家はここから近いので、小さい頃はちょくちょく遊びに来たり、ひとりで出かけたりしていた。
そんな話を切りだそうにも、そんな余裕がないくらい、正也は落ち着かなかった。
（こういうとこは、相変わらずってか……）
何が相変わらずなのかは、そう思った正也自身、よくわかっていない。
檜山 立樹は、昼はバリスタ、夜はバーテンダーとして働いている店がお盆休みなので帰省することに。
正也と侑は先に帰ったので、ひとりで帰ってきた。
（侑ちゃんはひとりで探検……という散歩に行ったみたいだけど、大丈夫かな？）
実家に向かう途中、暑い中、買い物に出かけていた侑の母に偶然会い、侑が散歩に行くことを聞いた。
（まぁ高校生だし、大丈夫だろう）
そう考えているうちに、実家に到着。
「ただいま」
「たつ兄、遅かったじゃん」
実家に帰ると、正也が玄関で待っていた。
「ごはん、できてるから食べよう」
「ああ」
立樹の母と正也の父が姉弟なので、ふたりは従兄弟にあたる。
皆が揃ったところで、祖母が作ってくれた昼食を食べることに。
「ばあちゃんの味噌汁うまいんだよなー」
食事中、無理して明るく振る舞う正也だったが、いつもと違う雰囲気だった。
「うん、おいしいな。おかわり」
味噌汁を飲み終え、祖母におかわりを頼んだ立樹は何かを感じ取った。
昼食後、うるさいほどの蝉の鳴き声を聞きながら、正也と立樹は縁側でかき氷を食べながらいろいろ話した。
立樹の仕事のこと、友達のこと、そして、気になっていた侑のこと。
「俺……確証はないけど、この前、偶然見かけたんだ。侑がクラスメートの男子と楽しそうに街歩いてんの」
「え？ 驚いた……」
昼食中、落ち着きがなく、ずっと悩んでいるように見えたのは、このことを話したかったなのだろう。
それがわかっていたので、立樹は驚いたふりをした。
「なんか、侑がすっげー嬉しそうでさ……。付き合っているように見えてさ……はぁ……」
「まさか、侑ちゃんに彼氏ができたとはねー。正也としてはどうなの？」
「悪い奴じゃない……ていうのはわかってるからいいんだけどさ……。まだまだお子ちゃまだって思って妹分に先を越されるってなんかなーって……」
正也にしてはショックなことだが、それだけ、侑が成長したということだ。
それと同じように、正也も男として成長している。
「ふたりとも、成長したんだね」
「そ、そうかな？」
「正也はちっちゃい頃はやんちゃで生傷が絶えない、侑ちゃんと一緒にどっか行って迷子になるわで……」
「って、昔のことはいいから！」
赤面する正也を可愛いと思いながら「はいはい」と話を強制終了する立樹は、まだ話し足りないようだ。
「まぁ、そっと見守ってあげよ？ 俺らがしっかりしなきゃ、もっとショックを受ける人がいるから……ね？」
（ショックを受ける人……？ 誰のことだ？）
誰なのか見当がつかない正也は気を取り直してかき氷を食べようとしたが、暑さで溶けてしまっていた。
「かき氷が……」
「もう１回食べようか？ 作ってくるよ」
ふたりが立樹が作りなおしたかき氷を食べようとした時、侑が祖父母宅にやって来た。
「じいじ、ばあば、久しぶり－！ ウチおっきくなったでしょー？ えへへー♪」
元気な侑を見て、大きくなったねぇと喜ぶ祖父母に対し、正也はまだ複雑な気分だ。
「たっちゃんも帰ってきて、まるで昔みたい！ 楽しいなー！」
「元気だね、侑ちゃん。家はどうだった？」
「ちょっとパパがうざくなってきたに……」
元気そうな侑に、立樹は「彼氏いるの？」とストレートに質問する。
「彼氏？ いないけど、最近よく遊ぶクラスメートの男子はいるよ」
恋愛などは耐性ゼロということもあり、遊んでいる男子に関しては、友達としか考えていない。
「先輩、たっちゃん、プール行こうー！ 昔、皆で行ったプールがね、新しくなったんだって！」
あの頃みたいに行こう！ という侑の誘いに、立樹は「いいね」と行くことに。
「まだあのわらびもち屋さん、あるかな……。帰りに寄ってみよう。な、正也？」
「あ、ああ。よし、気分転換に皆でプールに行こうぜ！」
子供の頃みたいで楽しいにー！ と大はしゃぎする侑を見て、空元気な正也はまだ複雑な気分だった。
「いつまでもそんな態度じゃだめだ。昔みたいに明るくいこう」
「あ、ああ……」
立樹に背中を叩かれた正也は、その通りだなと苦笑する。
桐野 正也が祖父母宅に着くと、暑い中、祖父母が家の前で待っていてくれた。
「ただいまー！ じいちゃん、ばあちゃん、久しぶり！」
「おかえり。侑ちゃんと一緒じゃないのかい？」
祖母にそう言われ、ドキッとなる正也。
「と、途中まで一緒だった……」
七音 侑の家はここから近いので、小さい頃はちょくちょく遊びに来たり、ひとりで出かけたりしていた。
そんな話を切りだそうにも、そんな余裕がないくらい、正也は落ち着かなかった。
（こういうとこは、相変わらずってか……）
何が相変わらずなのかは、そう思った正也自身、よくわかっていない。
檜山 立樹は、昼はバリスタ、夜はバーテンダーとして働いている店がお盆休みなので帰省することに。
正也と侑は先に帰ったので、ひとりで帰ってきた。
（侑ちゃんはひとりで探検……という散歩に行ったみたいだけど、大丈夫かな？）
実家に向かう途中、暑い中、買い物に出かけていた侑の母に偶然会い、侑が散歩に行くことを聞いた。
（まぁ高校生だし、大丈夫だろう）
そう考えているうちに、実家に到着。
「ただいま」
「たつ兄、遅かったじゃん」
実家に帰ると、正也が玄関で待っていた。
「ごはん、できてるから食べよう」
「ああ」
立樹の母と正也の父が姉弟なので、ふたりは従兄弟にあたる。
皆が揃ったところで、祖母が作ってくれた昼食を食べることに。
「ばあちゃんの味噌汁うまいんだよなー」
食事中、無理して明るく振る舞う正也だったが、いつもと違う雰囲気だった。
「うん、おいしいな。おかわり」
味噌汁を飲み終え、祖母におかわりを頼んだ立樹は何かを感じ取った。
昼食後、うるさいほどの蝉の鳴き声を聞きながら、正也と立樹は縁側でかき氷を食べながらいろいろ話した。
立樹の仕事のこと、友達のこと、そして、気になっていた侑のこと。
「俺……確証はないけど、この前、偶然見かけたんだ。侑がクラスメートの男子と楽しそうに街歩いてんの」
「え？ 驚いた……」
昼食中、落ち着きがなく、ずっと悩んでいるように見えたのは、このことを話したかったなのだろう。
それがわかっていたので、立樹は驚いたふりをした。
「なんか、侑がすっげー嬉しそうでさ……。付き合っているように見えてさ……はぁ……」
「まさか、侑ちゃんに彼氏ができたとはねー。正也としてはどうなの？」
「悪い奴じゃない……ていうのはわかってるからいいんだけどさ……。まだまだお子ちゃまだって思って妹分に先を越されるってなんかなーって……」
正也にしてはショックなことだが、それだけ、侑が成長したということだ。
それと同じように、正也も男として成長している。
「ふたりとも、成長したんだね」
「そ、そうかな？」
「正也はちっちゃい頃はやんちゃで生傷が絶えない、侑ちゃんと一緒にどっか行って迷子になるわで……」
「って、昔のことはいいから！」
赤面する正也を可愛いと思いながら「はいはい」と話を強制終了する立樹は、まだ話し足りないようだ。
「まぁ、そっと見守ってあげよ？ 俺らがしっかりしなきゃ、もっとショックを受ける人がいるから……ね？」
（ショックを受ける人……？ 誰のことだ？）
誰なのか見当がつかない正也は気を取り直してかき氷を食べようとしたが、暑さで溶けてしまっていた。
「かき氷が……」
「もう１回食べようか？ 作ってくるよ」
ふたりが立樹が作りなおしたかき氷を食べようとした時、侑が祖父母宅にやって来た。
「じいじ、ばあば、久しぶり－！ ウチおっきくなったでしょー？ えへへー♪」
元気な侑を見て、大きくなったねぇと喜ぶ祖父母に対し、正也はまだ複雑な気分だ。
「たっちゃんも帰ってきて、まるで昔みたい！ 楽しいなー！」
「元気だね、侑ちゃん。家はどうだった？」
「ちょっとパパがうざくなってきたに……」
元気そうな侑に、立樹は「彼氏いるの？」とストレートに質問する。
「彼氏？ いないけど、最近よく遊ぶクラスメートの男子はいるよ」
恋愛などは耐性ゼロということもあり、遊んでいる男子に関しては、友達としか考えていない。
「先輩、たっちゃん、プール行こうー！ 昔、皆で行ったプールがね、新しくなったんだって！」
あの頃みたいに行こう！ という侑の誘いに、立樹は「いいね」と行くことに。
「まだあのわらびもち屋さん、あるかな……。帰りに寄ってみよう。な、正也？」
「あ、ああ。よし、気分転換に皆でプールに行こうぜ！」
子供の頃みたいで楽しいにー！ と大はしゃぎする侑を見て、空元気な正也はまだ複雑な気分だった。
「いつまでもそんな態度じゃだめだ。昔みたいに明るくいこう」
「あ、ああ……」
立樹に背中を叩かれた正也は、その通りだなと苦笑する。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年06月24日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年07月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年07月01日 11時00分
