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8月某日の太陽
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●
椿 美咲紀
&
八神 修
の場合 ~新たな絆~
椿 美咲紀
と
八神 修
、行動を共にする機会が増えてきた二人。
今日も一緒に図書館で勉強中。
美咲紀の宿題の数学の進みが芳しくないため、修が個人教授を引き受けたという格好である。
最初こそ優しく教えていた修だったが、何度となく似たような応用問題に躓く美咲紀に、顔からは次第に笑みは消え、言葉は端的になっていく。
「当てはめる公式が違う」
「え? あ……じゃあ~、こっち、かな?」
修の視線を横目で伺いながら、美咲紀は公式を探す。
彷徨う指先を追う修の表情の微妙な変化を読み取り、どうにか当たりの公式を当てはめ、今度こそとバトル再開。
もっとも、修にはバレバレだったのだが。
(俺の顔色を伺ってどうする……)
溜息と共に、苛々を自覚した。連日の暑さで疲れているのだろうか?
また美咲紀が簡単な暗算をミスした。
「計算ミスをするな」
つい頭ごなしに言えば、美咲紀も むぅと唇を尖らせた。
「せっかくの夏休みなのに。これと言うのも、宿題が難しすぎるのがいけないのです。きっと学校は夏季休業に、生徒を休ませるつもりなんて微塵もないのです」
「文句を言う暇があるなら、手を動かせ頭を使え。こんな問題、椿が難しく考えすぎているだけで、本来は簡単なものだ。よく見れば分かるはずだ、一寸は落ち着け、まんまる頭」
鼓舞するつもりで発するつもりだった言葉さえ、トゲを含んで美咲紀の神経を逆撫でする。
「まんまる……ってヒドイ……」
「そら、最初からだ」
衝撃を受ける美咲紀の前で、途中まで解いた計算が消しゴムにかけられて、きれいに消されてしまう。
「あぁ~……せっかく書いたのに!」
「漫然とやってただろう。理解するためにもう一度、最初からだ。全く、この程度の事が何故分からないんだ」
「ぐぎぎ、ぶちょー、今に見てろですぅ……」
「ぶちょーぶちょーって、俺はお前の上司か? 部長呼びは校内だけにしろよ」
「だってぶちょーはぶちょーです、実際
新聞部
のぶちょーなのです……」
いじいじとシャーペンを握り締める美咲紀に、修はまたもや命令口調。
「部下ならもっと素直に聞け。ほら、また間違ってる」
ついにキレた美咲紀の、反撃が始まった。
「ぶちょーだって、一般常識分かってないじゃないですかぁ」
言葉は、いつもの明るい調子ではなく、剣呑とした響きがある。
「……何の事だ」
「露天で支払いカードでしようとしたりして。ほんま、あほやねぇ」
お国言葉で、美咲紀は修をこきおろした。
「い、一般常識くらい有る! 露店でカード払いが出来ない事くらい、ちゃんと知ってるわ。学んだんだから良いだろっ」
「どーだかぁ」
勝ち誇った顔で、ほくそ笑む美咲紀。
「突っかかるじゃないか」
「そもそもぶちょー、TPOわきまえず参考書を持ち歩いて。ひょっとして、夜は抱っこして寝てるんじゃないのですか? 社会でやっていくには、学校の勉強ばかりでは駄目なのですよ!」
「何を……! 椿こそ、露店で菓子ばかり買って、それ以上食べると本当にまんまるになるだろ」
「話をすり替えないでください。大きなお世話なのですぅ、女の子はお菓子別腹なのです!」
「別腹なんてない。あれは胃が空間空けるだけだ、食いすぎだ。このまんまる!」
どんどんエスカレートしていく内容と、高くなっていく声に、さすがに周囲の目線が厳しくなってきた。
「おい、椿。表に出ろ」
「望むところです!」
苦虫を噛み潰したような顔の修と、ぷんすか怒る美咲紀。
図書館を出てからも、二人の言葉の応酬は続いた。
「燃費の悪い体だな、食べたものがちっとも成長に結びついていないじゃないか」
「し、身長はまだこれから伸びるのです! 胸もぐんぐん育つし」
「高校生が、これ以上伸びると思ってるのか」
「ひょろひょろひーの、ひよっこぶちょーとは違うのですよ!」
「ひょろひょろってなんだよ! ぶちょー呼びもよせ、何度も言わすな!」
ハタから見たら、痴話喧嘩にしか見えない争いを入り口で続ける、迷惑な二人。
やがて疲れ果てた。
「若さの足りない理屈っぽい人は、ぶちょー呼ばわりで充分なんですぅ……」
ぷぷんぷん。小動物のように、火照った ほっぺを膨らませる美咲紀。
「……ほうら、やっぱりまんまるだ」
「!! もー、ぶちょーなんて知らないのですっ!」
クルリと背を向けて、美咲紀は駆けて行く。
遠ざかる後姿に、修も鼻を鳴らした。
しゃくしゃく。しゃくしゃく。
揺れる氷旗。たっぷり蜜のかかった、カキ氷を掻き込みながら美咲紀は一息ついた。
「ぶちょーってば、失礼しちゃうのですぅ!」
でも。
美咲紀は首を捻った。
修は普段、あんなにキツイ物言いをしなかった。
勉強を教えてくれているのも、美咲紀のため。何だかんだで、感謝もしていた。
――さすがに言いすぎたのですぅ
犯人は現場に戻るのです、なんてジョークと共に美咲紀は図書館に引き返した。
長く伸びる影が足元にかかって、顔を上げれば、そこに修が立っていた。
先程までとは、うってかわって穏やかな表情に美咲紀は息を詰めた。
「椿。さっきは急に苛々して、どうしても自分を抑えられなかった……色々悪かった、許して欲しい」
すまない、と修は頭を下げる。
「ぶちょー……。……さ、最初から、そうやって素直でいてくれればいいのですぅ」
「ぉぃ」
ふんぞりかえる美咲紀に、やんわり突っ込む修。
「……でも、私も言いすぎましたぁ。ごめんなさい、ですぅ」
美咲紀も、しおしお。修は苦笑して、鞄から茶色の包みを出した。
「分かりやすいかなと思って買ってきたんだ、どうかな?」
「参考書なのですぅ……私にですか、ぶちょ……じゃなくて……」
美咲紀は人差し指を唇にあてて、逡巡した後、修の呼び方を改めた。
「うん、シュー君! これでいきましょう。ありがとうございますなのです、シュー君!」
無邪気な笑顔と、突然の響く呼び方に修は面食らう。
「シュー君か……」
「シュー君なのですっ!」
……まあいいか。小さく頷く。
「だけど勉強はしろ? まんまる頭」
「あー、シュー君はまたそうやって……あ……私だけ名前で呼ぶのは不公平ですから、シュー君も私の事、名前で呼んでもいいのですよ?」
えっへんと、胸を張る美咲紀。
「じゃあ俺も名前で呼ぶか、ミサキュウリって」
くすりと笑う修だが、早速ヒンシュクをかって、ぽかすかされた。
「マジメにやるのですぅ!」
「分かった分かった、美咲紀。さて暗くなったし、続きは夜にしよう。ケーキでも買って帰るか、今、車を出させる」
「じゃあ、私のお家でしましょう」
「言っておくが、ケーキは宿題が終わってからだからな」
「む……心配しなくても、ちょちょいのちょーいで、やっつけてやるのですぅ!」
「はは、その意気だ」
ぽむぽむと、修は美咲紀の頭を撫でた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月04日
参加申し込みの期限
2014年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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