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寝子島高校
『somnium』に灯すエッグキャンドル。
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厨房の片隅に陣取って、
後木 真央
は上機嫌にバケツプリン作成に精を出していた。以前にも厨房を使わせてもらったことがあるから、道具の場所なんかは何となく解っている。
「尖った方に一穴、丸い方をピックでくりぬき10個分~♪ 卵黄はスプーンで取り出すのだ~♪」
作業しながらの呟きはまるで鼻歌のようで、聞いているだけでも楽しそうだ。その隣では自由研究の課題繋がりになればと、誘われて理子も一緒に卵を握って奮闘している。
卵の一方を突いて空気を通して、逆側から中身を出して。こうして出た殻を再利用してエッグキャンドルを作る、というアプローチも悪くないと、その行程を写真に撮った。
そうやって、「食キング(しょっきんぐ)の血が騒ぐのだ!」と賑やかな真央と一緒に卵を殻から取り出したら、次はその殻と、それから高明さんと伊都子さんがこれなら使えそうだと見繕った殻を、薄皮を取り除きながら丁寧に洗っていく作業だ。とはいえ理子はどうやら、あまりこういった作業には馴染みがないらしく、見るからにおっかなびっくりで。
くす、と笑って
紅林 柳霞
は、卵の殻を洗うのを手伝う手は止めないまま、「理子ちゃん」と声をかけた。
「おじいちゃんおばあちゃん大好きなんだね」
「――うん!」
「ふふ。私もおじいちゃんとおばあちゃんが大好きで、高校卒業して2人のお店を継がせてもらったんだよ」
「お店?」
きょとん、と首を傾げた理子に『ステラ・マリス』の店長なのだと教えると、理子は少し興味を持ったらしい。お店かぁ、と呟いて少し手を止め考えていたけれども、まずは目の前の宿題だ、と我に返ってまた慎重に卵の殻を摘む。
そんな様子が可愛いなぁと、
桜庭 円
はにこにこ理子を見守った。さっきはにゃーくんと一緒に、「ボクは桜庭円、よろしくねー。こっちは、にゃーくん。よろしくねー」と自己紹介したら、どっちに先に挨拶したら良いのかな、と迷うように円とにゃーくんをきょときょと見比べていたし。
そのにゃーくんは今は、この知らない女の子を遊んであげようかと台の上で尻尾を振ってみたり、円の足元で「にゃーはなにすればいいのー?」とでも言いたげにうろうろしていたりする。
綾辻 綾花
は理子と同じように、慎重に卵の殻を摘みながら伊都子さんを振り返った。
「洗う時に何か、気をつける事はありますか……?」
「そうねぇ……慣れるまでは、赤ちゃんを洗う気持ちで洗うと良いかも知れないわ」
綾花の言葉に微笑んで、伊都子さんはそう言った。赤ちゃんを触っているのだと思えば、自然と優しく触るでしょう? という事らしい。
それから綾花の手元を覗き込んだ伊都子さんが、それで大丈夫よ、とにこにこ頷いた。それとは対照的に、どこか手つきに硬さとぶっきらぼうさが抜けない理子の方には、孫娘という気安さもあるのだろうか、りっちゃんはまだまだねぇ、と笑う。
「お姉さん達のやるのを見ながらやってごらんなさい?」
「お姉さん! ボク、そう呼ばれてみたかったんだー!」
伊都子さんの言葉に、理子よりも先に円がぱっと顔を輝かせて理子を振り返り、呼んでくれても良いんだよ! と笑顔で主張した。背が低いほうだからか、同級生と並んでいても『お姉ちゃん』というよりは『妹』な感じになってしまう円だから、間違いなく年下の中学生である理子はちょっと、貴重な相手だ。
えっと、と恥ずかしそうに口ごもってしまった、理子に微笑みながら
御巫 時子
は、洗い終わった卵の殻を乾かすお手伝いに勤しんでいた。時々は少し手を止めて、窓の外で羽根繕いをしたり、時子のやっている事を興味深そうに頭を動かして見ている小鳥を見て、ふふ、と笑う。
こうしたお手伝いもまた、時子にとっては楽しいひと時だった。だから時に歌うように、「鳥さんは水浴びしますか?」と尋ねる様子も楽しそう。
そんな少女たちを、なにより柳霞と理子が仲良く話している様子を微笑ましく思いながら、
荒井 景貴
は殻を洗う手伝いに専念する。彼自身もパティシエだから、卵そのものの扱いは危うげないが、さすがにこうして洗う事はないからどこか、慎重だ。
丁寧に、丁寧に。時々沸き起こる柳霞達の笑い声に微笑んだり、その笑顔に目を細めながらも、指先は繊細かつしなやかに。
そうやって無事に洗い終わり、水気を拭ってきちんと乾かした卵の殻を見て、さて、と
黒依 アリーセ
は想像を巡らせた。前から1度作ってみたいと思っていたし、何より輸入雑貨屋の娘としては手を抜くことは出来ない。
どんなキャンドルにしようかと、だからアリーセは楽しげに、どこか真剣にイメージを膨らませる。
「せっかくのキャンドルだし、アロマも足したいな……そうね、ローズが良いかしら」
「アリーセちゃんはアロマキャンドルにするんだ! すごい本格的だねぇ」
そうして呟いたアリーセに、
雨寺 凛
が目を丸くして素直な賞賛の眼差しを向けた。それにふふ、と笑ったアリーセは、けれども出来上がりを想像してみて、その笑みを少し苦いものに変える。
ローズキャンドルそのものは良いとして、卵型のキャンドルから甘いローズの香りがするのかと思うと、ちょっとシュールな感じがする。絶対にないかと言われるとそうでもないだろうけれど、アリーセの中の違和感が拭えない。
うーん、と少し、首を傾げた。
「殻に描く絵を工夫すれば大丈夫かしら?」
「うんうん、大丈夫だよー♪ 部屋に飾ったらおしゃれだろうな♪」
そんなアリーセに凜は大きく頷いて、同じく想像を巡らせた。せっかく作るのだから、出来れば可愛いキャンドルにしたいし、アリーセのアロマキャンドルも素敵だし。
どんなキャンドルにしようかなぁ、と卵の殻を前に想像を膨らませているのを、
桃川 圭花
はミルクティーのお代わりを飲みながら見つめていた。楽しそうだと店内を見て、ちら、と伊都子さんが出した見本のエッグキャンドルを見つめて、何度目になるか知れないため息を、吐く。
確かにころんとしたフォルムは可愛いし、こういうのが部屋に置いてあったら素敵かも、とは思う。思う、のだけれども。
「……でも私、繊細な作業って苦手なのよね……」
ただでさえ不器用だというのに、それでなくとも壊れやすい卵の殻を使ったキャンドルなんて、最悪だ。相性が悪いなんてレベルではない事は、やる前から目に見えている。
だから。はぁ、とまた大きなため息を吐きながら、つん、とエッグキャンドルを小さくつついてみた圭花に、ちょうどホームセンターから帰ってきた
八神 修
が声をかけた。手には買ってきた材料の入った、少し小振りの紙袋。
「そう言わず、せっかくの機会だからやってみるだけでも良いんじゃないか? 作り方ならちょっとは教えられるし」
「そう簡単に言うけどね……」
「卵の殻ならたくさんあるから、心配なさらなくても大丈夫よ」
そんなやりとりに気がついた、伊都子さんも微笑みながら言葉を添える。最初は誰だって失敗するものですからね、と理子を見ながら目配せするところを見ると、孫娘が大量に失敗するのを見越して、多めに用意してあるらしい。
かくいう修も、こちらは失敗を見越してではなく、試作なども兼ねて卵の殻を7個分けて貰う約束だったりする。そう告げると、そうなの? とようやく圭花の表情が少し明るくなった。
「私のぶんも材料あるの……? じゃ、教えてくれるならやってみてもいい、けど」
勿論、不安がすっかり拭えたわけではないけれども、確かにせっかくの機会だ。おまけに教えてもらえるのなら、いつもよりちょっとは失敗することも少ない、かも知れない。
ならば頑張ってみようかと、覚悟を決めて圭花もまた、エッグキャンドル作りに挑戦することにしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月25日
参加申し込みの期限
2014年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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