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しばらく歩いていると足が自然に南へと向かう。修は海岸線の道に出た。適度に吹く風に修は目を細めた。
「カーキー、どうしたんだ?」
横を控え目に付いてきた子犬が力強く歩き始めた。修を誘導するかのように足を速めて甘えるように吠えた。
前を歩いていたあゆかが振り返る。子犬を目にすると手を振って小走りでやってきた。
「こんばんは~、また会いましたねぇ」
「こんばんは、迷っているのですよね?」
「その通りですよ~」
明るく返すあゆかに修は厳しい表情で聞いた。
「立ち入ったことを聞きますが、島には引っ越してきて間がないのですか」
「ん~、それなりに長くは住んでいますよ~。極度の方向音痴だけど、光が苦手で回りをよく見てないのが原因かも。明るいところだと、パニックになっちゃうのよねぇ」
「そうでしたか」
修は納得したような顔で口を閉じた。
前触れもなく、子犬が海の方向に立て続けに吠えた。どうしたのかなぁ、とあゆかは同じ方向に目をやった。
「なんか赤や緑が綺麗ですねぇ。花火かもしれませんよ。行ってみましょう~」
「え、俺もですか」
あゆかは手を横に振って走り出した。目にした子犬が修を見上げて甘えたように鳴く。
「わかったよ、カーキー。あのお姉さんも、なんか放っておけない感じだしな」
元気に吠える子犬と共に修は斜面を駆け降りた。すぐにあゆかに追いついた。
「こんばんは~」
「あら、急に人が増えてきたわね。派手に迎えてあげるわよ」
玲栖はライターでネズミ花火に火を点けた。適当に放ったところで緋色の輪となり、不規則な動きに子犬の頭も揺れる。最後の破裂音には驚いたのか。身を低くして吠え立てた。
「ごめんなさいね。少し子犬には刺激が強かったみたいね。あなた達も花火で遊んでいくわよね」
「わたしは明るいのは苦手だから、線香花火があればやりたいかなぁ」
「線香花火なら、まだ残っているわよ。それにしても今日は珍しいことが起こるわね。あなたも昼間がダメな人だなんて。アタシもなのよ」
モニカは燃え尽きた一本の花火をバケツに入れた。あゆかに目を留めて、近くに寄っていった。
「私と同じで目が青いわね。アルビノではないのかしら」
「違うと思いますよ~。わたしの場合はパニックになるだけですからぁ」
「俺にも花火をください。その大きなのがいいかな」
修は玲栖の側に行くと、自分の考えを早口で囁いた。なるほどね、と答えた直後に言い放つ。
「苦労と楽しく生きればいいのよね」
「私もそう思うわ」
モニカに続いてあゆかはのんびりとした声で言った。
「わたしもそう思いますよ~」
「本人がその調子なら、何も問題ないわね。そこのあなたも参加しなさいよ」
五メートル程先で踵を返した斗南を玲栖が透かさず指差した。
「僕は見回りがあるんで」
「気晴らしで少しくらい遊んで行きなさいよ。こんな感じでね」
手持ち花火に火を点けた玲栖は砂浜に立ち、赤い光の奔流を宙に走らせる。新体操のリボンのような軽やかな動きを見せつけた。
「どう、わかったかしら」
「花火を振り回していただけでは」
「違うわよ。花火で『元気、勇気、めいっぱい』って書いたのよ」
調子を合わせるかのように子犬が吠えた。
「ほら、ワンちゃんも理解しているわ」
「最後が韻を踏んでないので、『元気、勇気、花火で陽気』とした方がいいかな」
「ちょっとワンちゃんの飼い主くん。美談になる話の腰を折らないでちょうだい」
真面目に考えるのも馬鹿らしいような展開に斗南はフード越しに頭を掻いた。
「遊んで行きますよ」
「そうしなさいね。これでゴミの処理が楽になるわ。さあ、張り切って花火で遊ぶわよ」
「これって美談じゃないよな」
呟いた斗南は口角を微かに上げて仲間に加わった。
七瀬と六は連れ立って海の匂いが微かに香る寝子ヶ浜海浜公園に到着した。
「結構、歩いたけん、喉渇きましたねー」
「何か飲む? そこに自販機があるが」
持っていた文庫本で扇ぐ七瀬に六が聞いた。
「冷たい炭酸が飲みたい気分です」
「わかった」
自動販売機に六が行こうとすると、七瀬が慌てた様子で声を掛けた。
「お金ば渡さんと」
「いいよ、僕のおごりで。この前と今日のお礼だ」
「お礼ですか……うち、何かしましたっけ?」
七瀬の問いに六は困ったように微笑んだ。ただ、注文通り、微炭酸のグレープの缶を渡した。
「よくわからんのですが、ありがとう。あそこのベンチで座って飲みましょう」
「いいよ」
街灯が照らすベンチで二人は缶ジュースを開けた。七瀬は喉を鳴らして飲んで、大きく息を吐き出した。
「それにしても、友達と一緒に飲むジュースは格別ですねえ~」
六の飲んでいた手が止まった。
その時、笛のような音がした。空に光の筋が昇って乾いた音を立てる。
「誰か砂浜で打ち上げ花火をしているようですね。六、行ってみますか」
七瀬の問い掛けに六は左右に頭を振った。残りのジュースを何口か飲んで、浅く息を吐いた。
「……美味いな」
「そうですよ。友達と一緒に飲んでるのですから」
七瀬は笑って缶を傾けた。
六は答えずに残りのジュースを飲むのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月13日
参加申し込みの期限
2014年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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