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魂封じ
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「二週間前、か……」
博美は、とある事件を思い出していた。
「奈良橋、何か思い当たる事でも?」
「ん……? ああ、いや、あれは直接関係ないと思うぜ」
天野に問われ慌てて手を振って苦笑して見せる博美に、月詠は作業を中止し「どんな小さな事でも構わない、気になることがあるのなら教えてくれ」と椅子の背もたれに体重を預けた。
といきも、画面を操作する指先の動きを止める。
そしてもう一人。噂を小耳に挟んでやって来て、手伝うでもなく横を向いたまま組んだ脚をぷらぷらさせていた
吉祥寺 黒子
も、視線を流して博美に注目した。
「参ったな……。えっと、皆も覚えてるだろ? そうあれは入学式の翌日だったか? 都内で男女の変死体が発見されて
怪人セブン
がどうとかって、ニュース報道されたやつさ」
「あれね。聞いたことくらいはあるよ。でもその事件って、一月近く前じゃない?」
長い睫を伏せたといきに、博美はこくりと頷く。
「ああ、そうだろ? ただ……」
四月中旬、博美たちは
ののこ
に届いたラブレターに引っかかるものを感じ出向いたはいいが。
シーサイドタウンのボヤ騒ぎ
という大騒ぎになったにも関わらず、
ただ一人
以外は、誰もその時の事を正確にわからないのだ。
感じる薄ら寒さを残したまま、そうして、忙しく毎日が流れ。
今、寝子島を騒がせているのは
怪人セブンを名乗り騒ぎを起こす者たちの存在だ
。
「模倣犯といったところか、厄介な連中だぜ」
ショートカットの髪を撫で付けながら目を向ければ、といきは件の親子の近場の斎場に、葬儀の予定がないか問い合わせているようだ。
「寝子島も物騒になったものだな……」
マウスのホイールを忙しく操りながら、月詠が柳眉を寄せる。
しばし訪れた静寂を、かたんと破って黒子が席を立った。
「吉祥寺先輩、どちらへ?」
天野の問いかけに、黒子は足を止め、一寸振り返った。
「……あの子の望む“フツウ”が有り得ない事だってぐらい、俺にだって解る……。でも、俺も両親を失う痛みを知っている。あの子は、俺と同類なんだ」
感情論か。厄介なものだな、と月詠は思う。
彼女とて、あの家族を不憫に思わぬわけではない。しかし、だからこそ。
「先輩、不躾を承知で言わせていただくけれど。あの家族は、このまま暮らしたいと願いつつも、身体が崩れてきている。これは私の推測に過ぎないが……恐らく原型が保たれていなければ、能力は薄くなっていく。故に、暗に父親は焦っている。最悪は、一家心中」
言い切る彼女の言葉が持つ響きの重さに、黒子は瞳を見開いて見せる。
他のメンバーにも、少なからず緊張が走った。
「時間がない。私たちは、あの一家のために出来る最善を、模索するだけ」
月詠の言葉を天野がついだ。
「吉祥寺先輩。僕も大事な人を亡くす辛さは知ってるよ。だからこそ」
――乗り越えて。
長く夕日が差し込む廊下。今度は振り返らず去って行く背中を、真摯に見送った。
そして捜査の結果。
「斎場はどこも、該当する利用はなかったみたいだよ」
「とすると、少なくとも両親の死は世間に露呈していないという事になるな」
「茜さんのアカウントを見つけたから、覗いてみたぜ。ご迷惑をお掛けしております、しばらく留守にするけど心配しないでくださいって、書いてあるんだけど……。とにかく、それに親戚らしき人の書き込みは見当たらないぜ。ただ職場の人から、再三連絡をくれってのがあるな」
「二週間、無断欠勤していることになるからねー……ん? 新しく始めたばかりの仕事だったんだ」
といきは首を傾けた。
「家を新築して、引っ越してきたばかりみたいだぜ?」という博美の言葉を遮って、「あった」と天野の声。
「僕、以前
寝子島タブレット
っていう、寝子島の週間ゴシップ紙の記者さんと関わったことがあって、それで思い立って調べてみたんだけど。見て」
天野が指差す先。
おおよそ二週間前に、海に沈んだ普通乗用車が引き揚げられたという内容の記事が載っている。
車体には男女と、幼い子供が取り残されていたものの、子供は奇跡的に息を吹き返し。興奮に沸く人々が目を離している隙に、子供はおろか、男女の遺体も姿を消していた――という、噂。
「いかにも寝子タブらしい内容だねー。もしそれがさとみちゃんの一家だったとすれば、両親は車もろとも海に投げ出されて、溺死しちゃったけど、子供のろっこんの力で、自力で家に帰った……ということかな?」
「記者に問い合わせれば、乗用車の持ち主がわからないだろうか?」
「やってみよう。水口さんに、うまく繋がるといいんだけど」
息を詰めて、天野の答えを待つ。やがて。
「どうやら、ビンゴのようだよ」
「やったな、ナイスだぜ天野くん!」
思わず喝采を上げた博美だが、すぐに表情を引き締めた。
「ここからが勝負だぜ。さとみちゃんの親戚は、まだ見つかってないし」
「私は事情を話して、先生に助力を求めてみる」
「……大丈夫かな? 先生に話すとか、却ってややこしくなったりしない?」
といきの懸念に、月詠は少し肩をすくめる。
「やれるだけやってみるさ」
「あ! いけね。俺、宅配便を装う準備しなきゃいけないんだった。皆、後で落ち合おうぜ」
「奈良橋、宜しく頼むよ」
「ああ、任せとけ!」
腕で力瘤を作るマネゴトをして、小走りに去って行く、線の細い少年のように快活な少女の足音も遠くなり、やがて消えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月20日
参加申し込みの期限
2013年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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