魂封じ｜リアクション

魂封じ

●エピローグ

　葬儀は天野が世話になっている住職に話を通し、簡素に行われた。
　さとみには身寄りがなく、児童養護施設に預けられることになった。
　黒子は間を置かずさとみに何度も会いに行き、彼女は黒子を慕うようになった。

　数日が過ぎ。黒子が訪ねた日。
　ぬいぐるみは、いつの間にか動かなくなっていた。
　気づいて泣き叫ぶさとみを、受け止める辛さを味わった黒子は不運であったが。

　その瞬間に立ち会い、誰よりも近くで暖かな指で、涙を拭えた彼女は。
　確かに、幸運でもあった。

　終

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：メシータ
ファンレターはマスターページから！

　メシータです。このような結果となりましたが、いかがでしたでしょうか？

　アクションには、いくらか齟齬がありました。判定については、リアクションに込めてあります。
　若干危うい面も見られましたが、心情面でのカバーが良く、また今回はメール機能の不具合も起こっていたため、大目に見ています。
　賢の説得の一番の決め手になったのは、開き直ることなく不法侵入に対して謝罪した、轟さんの死者である賢に対する敬意です。
　刀さんの神魂に対する説明や、天野さんのさとみの能力発動に大きな代償が必要であるという言葉（*実際にはろっこんの発動で、本人の命が脅かされるようなことはありませんが、娘を想う父親への説得として有効でした）も、賢の心を大きく動かしました。
　その他にも、戦闘を最終手段にすることを全員で徹底出来たことなどが、プラスに働いています。

　さとみのろっこんについては、双方が共に在りたいと願うことで、愛着のあるものに魂を封じ込めるというものでした。
　ぬいぐるみはミスリードでしたが、誰かがぬいぐるみに対する何らかのアクションを掛けた場合のみ、起こるサプライズイベントとして用意してありました。
　（さとみからぬいぐるみを、乱暴に取り上げた場合をのぞく）
　しかし皆さんの暖かい気遣いで、茜は安心して夫の元に旅立ちました。
　これもアクションの結果です。

　今回、両親が犠牲になった事故を調べるアクションにより、事件の真相に当初の予定よりも近づくことが出来ています。
　いずれ犯人が、皆さんの前にお目見えするかもしれません。

　このたびは、短いスケジュールの中、相談お疲れ様です。
　当シナリオへのご参加、まことにありがとうございました。

↑ページトップに戻る