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ネコミュージックフェスティバル in SUMMER!
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●メインステージ:午後の部
空は青。
それも、かぎりなく原色に近い青。
一面にダークブルーのセロファンを貼り付けて、裏側から強い光を当てたような青。
砕いたラピスラズリを水で溶き、やわらかな筆先に染ませて塗りこめたような青。
そんな、青空。
山嶺のごとく連なった白い雲が、その青をなかば覆っている。
煮詰めたように硬い太陽は空の青も白雲も通り抜けて、強い生命の熱をあらゆるものに注いでいた。
まさに盛夏だ。
暑い。
燃え上がるほどに。
「たまんねぇな……この暑さ」
葛西 一義
は眼を細めた。濃いサングラスごしでも厳しい陽差しだ。
一義の額はもう汗でびっしょりだった。二房垂らした前髪も、ぺったりと海草みたく張り付いてしまっている。
陽差しが厳しいのだ。真っ赤に熱した石臼を薄布でくるんだものを背負わされているような心境である。
けれども一義は負けない。暴力的な太陽にあらがうように声を上げた。
「おらーサボるなよー」
命令口調ではなく仲間への呼びかけ風の調子だ。
もちろん言うばかりではなく一義自身、その場の誰よりもきびきびと働いている。
一義をはじめとする小集団は屋外作業中だ。戸板を並べたり、通路を整理したりと忙しい。
それにしても、と、額を拭いながら一義は思うのだ。
ここの現場指揮を任されるとは思わなかった。
一義の本業はゲームセンターの運営、シーサイドタウンの賑やかな店が彼の城だ。といってもこんな日にゲーセンに来る者もなかろうと本日は、店長急病(ちなみに『急病』とは『急な仮病』の略である)による積極的臨時休業とし、ボランティアスタッフとしてこの一大イベント『ネコミュージックフェスティバル in SUMMER!』の運営に参加しているのだった。それでいいのか店長、というツッコミはとりあえず置いておきたい。
忙しい作業の合間に一義が考えることは一つだ。
俺DOG110ファンなんだよな、誰でもいいからサインくれねぇかな……。
しかしそんな夢にひたっている時間はなかった。一義のヘッドセット通信機には、リアルタイムでつぎつぎと会場情報が入ってくる。なお彼がいるのはメインステージそばだ。
「えーっと、やることも沢山ある……観客整理に人員少し多く回したほうがいいなこりゃ」
広い空間ゆえ通信機器は重宝する。独言しながらてきぱきと、一義は他のスタッフへ指示を出していく。その合間合間に、首に引っかけたタオルで汗を拭うのも忘れない。
そうして彼は、カメラでいう逆光の位置にそびえ立つステージを見上げた。
陽差しはまぶしい。けれどそれ以上にあの場所はまばゆく、どこか神々しいように映った。
あとはステージの最終確認さえすれば準備作業は完了だ。
急ごう。いよいよフェスがはじまる。
この大イベントのまさしくメインがあのステージだ。トラブルが起きたらたまったものではない。確認は念入りにしておきたい。
一義はステージに足をかける。
一義がステージの最終チェックをしているころ、
小泉 和
もまた、スタッフとしての自分の役割に情熱を注いでいた。
「あー、テステステス……」
襟元につけたピンマイクに声を通す。生放送用デジタルハンディカムを下ろしてモニターを眺め、
REC
と書かれた文字がきちんと出るかもチェックした。
「オッケー、機材すべて正常!」
くりっとした大きな両目に幼い顔立ち、おかっぱ風のボブカットのせいもあってか、ともすれば小学六年生くらいに見えてしまいそうなルックスだが、和は立派な寝子高生、それも、放送メディアに並々ならぬ興味を示す大志ある高校生だ。
映像機器をいじっているだけで幸せを感じ、それを使って実況中継なんてできた日には至上の充足を得る。将来もしかしたら和は、すぐれたジャーナリストになっているかもしれない。
だけれどもそれはもっと先のお話、今の和はやはりボランティアスタッフとして、テレビねここの手伝いを行っている。
和の左腕には『運営スタッフ』と書かれた黄色の腕章と、『報道』と書かれた赤の腕章、その両方が安全ピンで留められていた。
黄色は布製、赤はビニール製。いずれもときどき右手で触れて、その質感をたしかめたくなる。
本日彼女はメインステージではなく、星が丘のスターステージを、ねこねこ動画生放送枠、そしてテレビねここのスポット中継で伝えていく予定だ。
「よしがんばるぞー!」
フェス開始まであとわずか、和はもう一度腕章をさっと撫でると、メインステージ側からスターステージへ向かって歩き出した。
お祭男というほどではないかもしれないが、
千鳥 雅人
はついつい、『祭』という言葉に惹かれてしまう人種だ。
だからネコフェスにも早くから注目していた。
この日を首を長くして待っていた。正確にいえばこの日、フェス開始の合図が耳に届くのを待っていた。
強烈な日射しに負けず、ずんずん大股で海浜公園に向けて歩いていると、やがて雅人のもとに音の報せがやってくる。
祭といってもミュージックフェスティバルだ。お囃子が聞こえてくるようなことはない。
けれど楽器のリハーサル音、具体的にはギターやドラムの調律音、あるいは呼び込みの声やすでに集まった聴衆たちのざわめき、そういったたくさんのワクワクする音が、雅人の聴覚を刺激していた。
耳がとらえた刺激はすぐにバイブレーションとなって、彼のトレードマークたるアホ毛に到達し、これを優雅に、指揮者のタクトよろしく踊らせる。
「ああ、これが音楽祭ってやつの気配……こういうお祭りって初めてだから、すっごく楽しみだよ~!」
雅人を昂ぶらせるのは聴覚への誘惑ばかりではなかった。
会場に近づくにつれ、出店がもたらす美味げな食べ物の香が嗅覚を、
華やかな会場、楽しげな参加者たちの笑顔が視覚を、
甘く、甘ーく誘うのである。
ボレロを指揮するようだった雅人のアホ毛はやがて、ヴァイオリンの弓と化したかのように、激しいカデンツァを演じ始めていた。
まずは鯛焼きでも買ってみようか? そしたらせっかくだし、一番大きなメインステージをのぞいてみようか?
さあまもなく開幕だ。
音符よ、舞え! 旋律よ、天駆けよ!
これより数時間、会場が……いや、寝子島全体が、ありとあらゆる音楽の色彩に包まれることになる!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
阿瀬春
笈地 行
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
91人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月09日
参加申し込みの期限
2014年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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