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72時間耐久! フジコと行く酪農体験アルバイト!
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【2日目:午後(豚の放牧とふれあい広場)】
清掃が終わったら、豚をふれあい広場へ放牧する時間だ。
豚は繊細な生き物で、狭い場所に閉じ込めておくとストレスで病気になりやすい。
富士山牧場ではお客さんとブラッシングなどで触れ合わせることで、ストレス発散させる目的があるようだ。
豚は撫でられるのが好きなんだ、と従業員から説明を受けた面々は納得の表情だ。
「さて、体力には自信がある、力仕事は任せてくれ! 行け、豚たちよ!」
榛名の号令と後ろから押し出すアシストで、豚たちが一斉にふれあい広場へ放たれた。
「広い草原で豚の放牧だ、僕も豚の気持ちになって転がってみよう」
青々と生い茂る牧草に、豚とともに寝転がる榛名。
そこへ数匹に豚が榛名へじゃれついてきた。
「ああ、この開放感! 大自然を感じるなぁ。三郎もこっちくるのか? おー、よーしよしよし! ぐえっ!?」
ごろん、と三郎が榛名の上で転がり回る。
無論、榛名は下敷きに。
ちなみに、出荷される前の豚1匹は100~150kgである。
「豚って重いですね、でも可愛いなぁ!」
「榛名君、サボってないでお客さんの相手しなさいな」
フジコが榛名の首根っこを掴んで立ち上がらせると、問答無用でブレス3連射。
「うひぃ! サ、サボってない! あくまでスキンシップですよ? 僕は身も心も豚と一心同体になりたいだけなんだ」
彼の発言は、周りの観光客を強制的に5歩後ろに下げる魔力を持っていた。
「え? どうしてみんなドン引きしてるの? そんな目で見ないでくれ! 単なる酪農体験だから恥ずかしくないもん!」
「君ってやつは……、本当に人間性を捨てて出荷されたほうがいいんじゃないか?」
メルは子豚をあやしながら冷徹な目付きを榛名に向けた。
「メ、メルさん? まるで女王様のようなその目は……! まさに養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だ、残酷な目だ……!」
「君なら明日の肉屋に並んでも誰も買い手が付かないだろうがね?」
「メルさん、追撃なんて素敵すぎる!」
榛名のドMゲージが急速充填されていく。
「榛名ちゃん、そういう子だったなんて……」
フジコは心底ガッカリしたような目付きを彼に向けた。
だが、それは榛名にとってはご褒美であった。
「わぁ、フジコ先生まで!?」
ぱあぁっと表情が明るくなる榛名に、観光客は遂に逃亡を開始。
「ちょ、ちょっと待って下さい! 僕は怪しいものじゃないですよー!?」
しかし、避けられてしまう事も、彼にとってはご褒美だった。
そこへ奈良橋が榛名の後頭部を空手チョップ!
「作業時間をわざわざ減らすことをするな、勿体無いだろ。放牧作業そのものを優先したいんだから、手を煩わせるな」
本当はスルーしようと思ったが、これ以上客足に影響するのはマズイと判断した奈良橋の苦渋の選択だ。
叩かれた榛名はしばらく呆然としていたが、すぐに笑顔を取り戻す。
「手首のスナップが効いた、素晴らしいチョップでした!」
「いやいや、着目点はそこじゃないだろう?」
メルはやれやれ、と肩を竦めてしまった。
恵御納は豚たちの世話をしながら、物思いに耽っていた。
(僕らは色んな命に生かされてる。この豚さん達も、いつかは……。そう思うと悲しいけれど)
生後6ヶ月で精肉用として出荷される豚たち。
だが、この国の食事を支えているのも事実である。
(……感謝して、残さず食べる。それが……彼らの為に、僕達ができる事……!)
彼女は食物連鎖の意味を改めて学び取った。
後木はフジコ父に質問していた。
「フジコちゃんちは加工しないのだ? 自家製ハムとかベーコンとか付加価値高そうなのだ」
源五郎衛門はカカカッと笑って答えてくれた。
「昔はシメてたけんど、今ぁ、人いねーがんなぁ~」
富士山牧場は最盛期の3分の1まで従業員が減ったそうだ。
昔は生産から精肉加工まで一元管理していたが、世相の変化で今は業者に委託しているという。
だが、食卓に上がる肉は、間違いなくココの牧場産の肉を使っているとのこと。
強いて言えば、初日のプリンは唯一の六次化産業(生産者が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態)だという。
後木も漁師の家系ゆえ、こういう話に興味が尽きない様子。
「元気な一次産業はうれしいのだ応援したくなるのだ……。ところで夜に花火はやっちゃ駄目なのだ?」
フジコ父にあまり大きな音は家畜たちを驚かせるから駄目だと釘を刺された上で、大きな音の鳴らない花火なら問題ないと許可を出された。
後木のモチベーションが格段に上がった。
志波は持ち前の明るさと下宿先の米屋で培った接客応対で観光客を和ます。
「いらっしゃいまーせ☆ ここでは放牧されてる豚ちゃんとふれあえまっす!」
ビシッと凛々しい笑顔で酪農ボーイをアピール。
水泳で鍛えた逆三角の筋肉も相まって、幅広い女性から色目を使われる志波だった。
(なんか、かつてないほど俺ミラレテルー?)
何故かフジコも熱い視線を送っていた。
「しなやかでいい筋肉だわ……」
「フジコちゃんマデー!? らめぇ! 俺には愛する血を分けた弟がッ!」
志波の魂の主張は、多くの女性から薔薇色のフィルターが掛かった状態で受け取られてしまった。
「アルェー? お嬢さん方から更に熱い視線ガッ! って、みんなはナンデ絶対零度の眼差し!?」
「ネコミケに向けて、武道ちゃんセンパイの薄い本のネタが厚くなるのだ~」
後木の発言に、志波は開き直って「イヤ~ン☆」とおどけてみせた。
「お嬢~さんたち(※50代以上の女性)! 豚ちゃんカワイイでしょー☆ みんな元気なんですよー?」
だがすぐに志波は接客モードに切り替わる。
参加者の中で、一番サービス業に適した動きをしているのは彼だけだった。
「脱走してるように見えるのは黒豚のタカモリ君でぇっす!」
志波はタカモリの姿を二度見した。
「……脱走してるぅ!? そしてナンデ!? 真央ちゃんライドオンタカモリ、ナンデ!?」
暴れるタカモリに後木が跨っているではないか!
「牛ロデオ無理でも豚ロデオなら、ってぎゃ~~~!? 夏朝ちゃん避けるのだ~! 」
「わぁぁぁぁぁ!?」
タカモリは小柄な恵御納を吹っ飛ばした!
「うわーちょっと派手に飛びすぎィ!?」
恵御納の吹っ飛び具合に志波は驚愕!
「む? あれがよく脱走するというタカモリか?」
メルは最初からタカモリの脱走を警戒していた。
騒ぎを聞きつけた榛名がメルに向かって告げる。
「タカモリが脱走だって!? 大変だ阻止しよう! さあ僕を使うんだ! 今なら防壁にだってなれる気分!」
これにメルはノータイムで榛名の腕を取ると、足を払いあげて彼の体を思いっきり投げ飛ばした!
「まあ足止め程度にはなるだろう」
「迷いがないメルさん最高ォーッ!」
こうして人間砲丸として投げ出された榛名は、破壊され掛かった柵の前まで素早く回り込むことができた。
「合気とは自然宇宙との和合、天と地に合いする道! 1つになればなんだって出来る!」
あとは全力疾走、榛名はタカモリの前に立ち塞がり、彼女の突進を一身に受け止めた!
「君はここにいるべきなんだ、タカモリィィィー!」
突撃を食らった榛名はタカモリを抱き締め、一緒に地面に倒れた。
「タカモリ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ」
そして仲間の豚たちが榛名とタカモリの周りに押し寄せてくる。
まるで聖堂に降り立った天使……にしては泥まみれで重量オーバーだった。
「なるほど、それが君の鍛錬か」
メルはゴミを見る目付きで、豚たちに踏まれる榛名を見下した。
「折角だから僕も付き合ってあげようじゃないか。豚は罵られるとよく鳴くと聴いたからな」
verdammter Schweinehund!
(馬鹿にされた豚公め!)
「お客さんに見てもらえて嬉しいか? 自分は豚だと言って鳴きたまえ」
「なんだか気持ちいいや! みんなありがとう! 大好きだ!」
泥まみれで喜ぶ榛名に、侮蔑の表情でメルが嘆息を吐く。
「もう君は駄目だな、調教する必要がある。どれ、豚は鼻を掴むのが調教に効果的らしい」
メルは躊躇せずに榛名の鼻に指を突っ込み、鼻フック状態で引き摺りながら豚舎へ帰還していった。
榛名は多幸感に満ちた顔をしていた。
「猫鳴館で修繕慣れてるのだ柵の補修任せろなのだ」
「俺も手伝うぜ。同じ猫鳴館の住人だしな。それに2人でやったほうが早く終わるだろ?」
「博美ちゃんありがとなのだ♪」
後木と奈良橋が損傷した柵の修繕に取り掛かる。
なお、後木の頭にはでっかいタンコブが生えていた。
「大事な豚に無理やり乗るんじゃねぇ!」
フジコ母のカミナリが落ちたのだ。
「こ、怖かった……。5mはゆうに飛んでった気がするよ……」
吹っ飛ばされた恵御納は猫シールを自分に貼り、ろっこんで体重を軽くして広場内を素早く動くよう心掛けていた。
これが幸いし、吹っ飛びはしたものの激突の衝撃を軽減できたわけである。目立った怪我もない。
「タカモリさん、驚いちゃったんだよね……。僕は怒ってないから」
「うう~、夏朝ちゃんごめんなさいなのだ~」
ペコペコと後木は頭を下げて詫びた。
「さってと! おから貰ってきたから、タカモリ君を豚舎へ戻そうぜぃ☆ 好物を聞いておいてヨカッタナー!」
志波の誘導で、無事にタカモリは豚舎へ戻っていった。
好物を聞き出していなければ、100kg以上あるタカモリを担いで連れ戻さなければならなかっただろう。
こうして2日目もカオスに無事終了した。
夜は花火でささやかな憩いの時間を体験し、彼らは英気を養った。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月02日
参加申し込みの期限
2014年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月09日 11時00分
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