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◆
米が安い、と聞いて少し遠出をした
伊織 源一
は、若干の後悔の色を顔に見せながら帰路をたどっていた。
「ここまで気温が上がるとは……」
米袋を担ぎ、滝のような汗を流しながら歩いていると、なんだか雰囲気の良さそうな和菓子屋が目についた。
(……少し寄らせてもらおう)
このままだと、脱水症状を起こしてぶっ倒れかねない。
失礼する、と一礼して入店。
可愛らしい和風メイドの店員――咲が笑顔で「いらっしゃいませー!」と迎えてくれた。
「お客様、ただいまかき氷フェスタを開催しております。一通りのメニューは全網羅しているのでぜひ、ご注文ください」
「うむ。そちらは後で頂こう。ひとまず、ラムネを一本」
とにかく、水分補給をしなければ。
米袋を置いて、店内の席にどっかりと腰を下ろす。
昔ながらのラムネ瓶、ビー玉を落として一気に飲み干した。
しゅわしゅわとしたラムネの爽やかな甘さが、暑さに参りそうになっていた身体に染み渡っていく。
「ふーっ……」
大きく息をつく。生き返った気分だ。
次に頼むのは、当然かき氷。
「……トッピングはしてもらえるだろうか」
「はい、勿論です。お好みのトッピングをお申し付けください」
その答えに、ほんのわずか――本当にごくわずかに、源一の瞳の奥で光が揺れた。
「では、宇治金時をベースに……」
宇治抹茶シロップとあずきのシンプルな宇治金時に、白玉、抹茶アイス、バニラアイス、練乳、ソフトクリーム、栗きんとん。
こぼれない範囲で、可能な限りのトッピングを追加してもらう。
「練乳はなるべくたっぷりと頼む」
「かしこりました」
かくして誕生した源一スペシャルなトッピングマシマシ宇治金時。見ているだけで甘さが伝わってきそうな威容である。
「うむ」
満足気に頷く源一。
トッピング分の追加料金で元に比べて大分高く着いてしまったが、甘いものはそれに優先する。
「いただきます」
一口一口味わって、かき氷を堪能する。
シャクシャクとした氷の食感。そこにトッピングが加わって、極上の冷たさと甘みが口の中いっぱいに広がる。
気が付くと、顔が綻んでいた。
「……美味い」
この一言に尽きる。
◆
屑利 執
は燃えていた。そりゃあもう、この暑い日差しを降り注がせる太陽と同じくらいに。
では、一体何にかと言えば――
「全てのものは科学によって解明される! 俺はこの世の怪奇現象、神魂を解き明かして見せーる!」
怪奇を解き明かす科学的探究心に、だ。
彼は今日、その手始めとして自分がもれいびかどうかを調べようとしていた。
しかして、その手段とは!
地面に謎の魔法陣を描き、一人謎の儀式を繰り返すこと!
……完全に暑さで脳のとけはじめてしまった残念な人である。科学とは一体。
しばらく謎の儀式を繰り返すも、陣はうんともすんとも反応しない。
「……俺はもれいびではないのか?」
そもそも、どういう条件で発動するのかも定かでないままやっているのだ。仮にもれいびだったとしてもうまく発動するかどうか。
「くっ、まだだ……! 俺はまだやれるぞ!」
強く心に念じる。神魂を解き明かそうという意志を。あとこう、とにかく何か陣から出て欲しいという思いを!
そして――
強い念に呼応するように、ついに陣が光を放ち始めた!
「いでよー!」
魔術師の如く、両手を高く天に掲げ叫ぶ。映画なんかであれば嵐や稲妻が駆け抜けそうな場面だが、生憎晴天の為にそういうのはない。
陣から放たれる光が強まり、やがて一際強い輝きを放つ。
「うおまぶしッ!」
光が収まると、そこには――
中肉中背、てっぺんハゲの哀愁ただようオヤジが居た。
「「……どちら様?」」
ハモった。
「え、ホントに誰?」
「僕の台詞ですよ、というか何処ですかここは?」
「ここ? 寝子島ですが……本土の方? あ、お住まいは鎌倉で……外回り中でしたか」
次々明らかになるオヤジの情報。
だが全くもって意味がわからない。
何故魔法陣から召喚されたのがオヤジなのか。しかも鎌倉在住の存命人物。
「で、僕どうしてはこんな所に……」
「えーっと、神魂てのがあってですね」
カクカクシカジカで事情を説明する執。
「つまり俺の力で召喚されたというかなんと言うかー、困りますよねハイスイマセン」
「いきなり呼び出されたのは、確かに困ったけど――」
「けど?」
「それはすごいや!」
どうやらオヤジは少年の心が目覚めたらしい。ファンタジーはいつでも男の心を揺さぶるのだ。
「いやあ、まさかこの年になってこんな体験ができるなんて……ありがとう!」
ガシィ、っと硬く執の手を握られた。
「え、あ、いえ」
まさかこうなるとは思わなかったのか、たじろぐ執。しかし、
「こちらこそ!」
すぐにテンションが順応した。
とりあえず、次召喚する時の為にオヤジのプロフィールを把握することに執は努めた。
結果わかったのは、このオヤジは「沼田」という名前だということ。
そして、ごくごく普通の中年サラリーマンであるということ。
「僕に手伝えそうな事があったら呼んで。仕事中は勘弁して欲しいけどネ」
てっぺんハゲを太陽の光に輝かせ、沼田さんは笑う。だがすぐに表情を険しくし、
「……で、どうやったら帰れるの?」
とても大事な疑問を口にした。
「……」
執にも、それはわからなかった。少し考えて、おそるおそる推測を口にする。
「時間が経てば……だと思いますが……、もし違ったら……自力?」
……ねこでん寝子島線の定期を買った方が、いいかもしれない。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月29日
参加申し込みの期限
2014年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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