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サマー! 部活動のお時間です! ~文化部編~
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「瑠奈ちゃーん! どこ?!」
「瑠奈さーん!」
皆が外に出て瑠奈を探す。
「どこまで行きやがったんだ、夢宮は……あいつ、雨寺探す時にも迷いかけたってのに」
優の顔は、もうダルそうではなかった。
瑠奈は1人、星明かりの中歩いていた。
不満があるわけじゃない。ただ。
みんなより一歩だけ、踏み出して、アイドルとして、『末明せれね』としての気持ちが強くなっていくに連れて。
みんなの目指す音楽の方向と、ほんの少しだけ、別の方を見ているような気がして。
なんだか不安になってしまっている。
この広い山の緑の中で、迷子にならない程度に離れて。不安な気持ちを振り切ろうと、静かに歌おうと思った。
いつまでここにいられるの?
いつかそこからたびだつの?
世界には不安がいっぱい
同じだけ希望がいっぱい
「もう……瑠奈ってばどこ行ったの? こんな暗い中、危ないのに」
心配しながらも、鳴はどこか冷静な自分を感じていた。
目に映る景色がなんだか現実のものとは思えないようで。
(ずっと海の近くにいたから山の中って新鮮だなー……)
木々に遮られた空は、いつも見慣れたものと違って見えた。
(え、あれは……)
「聞こえます……瑠奈さんの声」
虫の鳴き声の中、かすかに聞こえてくる声を聞き取った空が言う。
「どこから……返事して、瑠奈ちゃん!」
懐中電灯の光をあちこちに向けながら凜が叫ぶが。
わかってる みんな 希望を求めてる
わかってる みんな おなじだってことは……
あかるくて たのしくて 夢の様な……
くるしくて せつなくて たおれそう……
「夢宮さん! どこなの!」
(近づいているはずなのに、声が小さくなっているような?)
いつも冷静なはずのアリーセだが、焦りを感じていた。
その時、凛が言った。
「ねえ、あたしたちも歌おう」
暖かな森の中、瑠奈はいつしか眠りに落ちていた。
夢の中では王子様が、優しく声をかけてくれた。
「瑠奈ちゃん、帰ろう」
そんなまどろみの中、歌が聞こえてきた。
懐かしい声。
元気な凛の声。声が良く声量がある優の声。
アリーセの、お腹から出る伸びやかに澄んだハイトーン。
鳴の明るい声、プロ級の空の歌声。
そのどれもが。
瑠奈に戻っておいでと呼びかけていた。
「いた! 瑠奈ちゃん!」
「しっかりして!」
揺り起こされて瑠奈は目を開けた。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ……ごめん、あたし……」
「ケガはないみたいね。立てる?」
アリーセが懐中電灯で瑠奈の体を照らした。
「ん……うん」
「ったく、寝るんならロッジで寝ろよ」
ぶっきらぼうに優が言った。
「寝ぼけてると転ぶぞ。誰か手つないでやれよ」
すっ、と手が伸びてきた。
凛だった。
(あれ、確か前にもこんなことが……)
「瑠奈ちゃんとは、
前にもこうして
手をつないだねー」
屈託なく凛が笑う。
「ひとりだと心細かったから……こうやって手を繋いでるだけでも、すごくホッとしたよー」
あの時と同じように、凛の手は暖かかった。
(あたしも……あたしもだよ)
声に出せないまま心の中で、瑠奈は歌った。
それでも 私は 今のまま
あなたの 隣で 歌っていたい
いつまでも 終わらないよ 小さな夢は
いつまでも つづいていく あなたとともに
瑠奈の眠気が覚めた頃、ロッジが見えてきた。
「ね、一日の終わりに全員で一曲合わせてみようか!」
凛の提案に皆が賛成し、合奏が始まった。
一人一人の目を見ながら、声を合わせるアリーセ。
(森に眠る少女……何か素敵なコトノハが浮かびそうだわ)
鳴の鍵盤の上を滑る指も軽快に弾む。
(ああ、やっぱりこの瞬間っていいな。みんなも同じなのかな、とても楽しそうな表情してる)
さっき暗い森の中で浮かんだイメージがふと鮮明になった。
それは今までの鳴の中にはなかった新しい音。
ビートを刻むドラムが、ギターが、キーボードが、伸びやかで力強い歌声が。
別々なはずのみんなの音が、一つになっていく……
演奏が終わり、凛が拍手した。
「おおー! いい感じじゃない! やっぱみんなで演奏できると楽しいね!」
「やはり……皆と演奏したりすると盛り上がりますね……」
空が言う。
「将来誰かと組めれば幸いですが……」
先のことはわからない、でもまた次に会える事を願いながら。
瑠奈は唐突に気づく。
(空ちゃんもあたしと同じで、プロ活動でみんなと会えなくなってしまう事を心配してるんだ……)
鳴は浮かんだ曲を忘れまいと必死に五線紙に書き込んでいる。そして心から思う。
(音楽やっててよかった。この合宿に参加してよかったな)
「……夜も更けてきたし、今日はこんなもんにしとこっか! 明日も頑張ろうね!」
凛の掛け声で練習は終了となった。
汗を流してからも、寝る前のガールズトークに花が咲くことだろう。
先のことなど誰もわからないけど
みんなと過ごす 今この瞬間はかけがえがないもので。
私だけの 夏の宝物。
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あとがき
担当マスター:
天村花海
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
皆様の大切な夏を描くのはとても楽しくて、締切が許すならずっと書き続けていたかったくらいです。
顧問の先生はアクションにない限り登場していませんが、大人が引率していないのが不自然な場合、描かれてないけどいるものとして考えていただければと思います。
初めてのシルバーシナリオ、至らぬところもあるかと思いますが、楽しんでいただければ幸いです。
段取り悪くて目次を入れ損ねてしまいましたが、後ほどマスターページに掲載させていただきます。
よろしければご自身の描写だけでなく、他の部活の活動もお楽しみください。
それでは、次回はろっこんチェンジシナリオでお待ちしております。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
37人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月25日
参加申し込みの期限
2014年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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