合同コンパVS巨大イカ｜リアクション

合同コンパVS巨大イカ

●●●合同コンパ～夏の陣～始まります●●●
「良い具合に別れましたか。こういったイベントでは珍しいですね」

参加者名簿を見ながら直也は呟く。往々にして性別は偏る物だが、ほぼ均等と言ってよいバランスであった。
今回の参加者は大きく4つのグループに分かれる事となり、寝子島高校関係者は3つのグループとなった。
目がギラギラしてる社会人はグループ4に集めちゃった、と織江が嬉しそうに語っていた。
直也はため息をついて、こめかみを抑えつつ各グループの様子を見やる。

「おお！　バーベキュー！　火もついてるし、焼いちゃうよー！」
「おいおい、先に挨拶だべ？　…すみません。俺は木天蓼大学経済学部4年、澪乃湊弥です」
「いや、大丈夫。俺は気にしないよ。寝子島高校1年5組、八神修。やがみでもおさむでも好きに呼んでくれ」
「…………あっ、と………常闇月、といいます」

　それぞれが挨拶をし、視線を送られた月は頭を下げ、挨拶とする。
　ただ一人、朝倉陽波は見ての通り元気な子ですよ、と澪乃湊弥に紹介されている。
　グループ1の4人である。陽波・湊弥、月・修の男女ペアでの参加をしている。
　陽波が盛り上げ役となってくれるだろうし、修もいるため安心かな、と直也は期待を抱く。

「いよぅ、皆の衆！　寝子島高校普通科1年の八十八旗信彦だ！　今日は楽しもうじゃないか！」
「木天蓼大学文学部1年、氷華・クルバトフだ。…そうだな、来たからには面白さを教えてもらうよ」
「一番年上かな？　「カフェ&BAR　エルデスト」でバーテンダーをさせていただいている檜山立樹です」
「シンチャオ　シダだ　話ながら　食べるのは　好き　ンゴーン」

　一番早く来たシダ美穂戸は既に程よく焼けた肉にたっぷりタレを付け、おいしそうに食べている。
　そんな姿を氷華は不思議そうに、立樹は朗らかに笑顔を向けている。
　信彦はなんだかそわそわし、直也や運営陣をチラチラと見ている。
　なんだかんだ、一番バランスが取れているグループ2の4人なのではないだろうか、と直也は思う。

「僕は寝子島高校普通科1年、日暮ねむると申します。よろしくお願いしますね」
「木天蓼大学体育学部2年、冴木白虎よ。こっちは連れの「鷹峰書房」女店長、鷹峰凪よ」
「…どうも」
「初め…まして。恵御納夏朝、です。展望台に行ったついでで山を散歩してたら、会場みつけた」

　途中参加の夏朝も挨拶には参加できた。不機嫌そうな凪と、それを横目に参加者を値踏みする冴木。
　鬼気迫る物を感じたのかは分からないが、ねむるは肉や野菜の準備を進める。
　唯一、グループ3だけ男性が一人である。他の男性は他グループに分けられている。
　こういう時は人数合わせ…と言う事で、直也が中心に会話に参加する事となった。

「…こういう人員、用意しておけばよかったですね。今後の課題です」

このページにイラストを設定する