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サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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テニス部2 <ガチすぎる打ち合い>
加瀬 礼二
の家系が経営するParadisoグループの所有するテニスコートは、十分すぎるくらいの設備が備わっていた。部員たちは個々のコテージで荷物を整えると、打ち合い練習を開始。コート数に余裕があるため、常に部員全員が練習できる理想的なキャパシティだ。
(これは効率のいい練習になりますわ)
後輩たちのコートを回りながら、
財前 華蓮
が手厚い指導をしていく。
「もっと重心を落として! 相手の動きを予測しながら!」
部員がフル稼働していると大変なのはマネージャーの
高尾 日菜
だ。
(ひー、あっちにドリンクを届けて、こっちにはタオル……あ、向こうのコートのテニ球足りなくなりそう……!)
今日一番運動量をこなしているのは彼女かもしれない。
「はい、スポーツドリンクです」
疲れていても顔には出さない。笑顔と一緒に飲み物を配っていく。
「ありがとうマネージャー……うん、ちょうどいい濃さだ!」
日菜は部員それぞれの好みを把握している。粉タイプのスポーツドリンクを、部員ごとに濃さを変えて作っている。
「マネージャー、こっちにも!」
「はい!」
「あれ、トイレってどこだっけ」
「ここからだと、あそこの駐車場のお手洗いが近いです!」
地図も予め頭に入れて、テニスコートの地形を誰よりも知りつくしていた。
(少しでも手が空いたら部誌もつけておこう……!)
マネージャーとして職務を全うしていた。
「あっ、りぃもお手伝いしますですよー!」
インターバルの
葛城 璃人
が駆け寄ってくる。
「ありがとう、でも大丈夫……りぃちゃんは今は休憩することが練習ですから」
そう言って冷やしたタオルを渡す。
「うん、ありがとう。無理はしないで〜何か手伝えることあったら言ってくださいねー」
「はい、りぃちゃんも頑張って!」
「うん!」
打ち合いでいいとこ見せるぞ! 気合を入れ直す璃人。
ザッ。座って休む璃人に怪しい影が差す。
「ふふ、体は温まってきたかしら?」
「そ、その声は……」
振り返るとそこにはどこぞの夫人的な感じで
財前 華蓮
が立ちはだかっている。
「葛城さん、準備できているなら、あちらのコートへ。私と打ち合いをしましょう」
「はい、よろしくお願いしますですっ!」
(りぃちゃんファイト!)
日菜に見送られ、コートに立つ璃人。
(ひろみさ……じゃなかった璃人さん、こてんぱんにしてさしあげますわ)
華蓮によるバリバリ体育会系しごきが始まる。
優劣は瞭然であった。華蓮の縦横無尽なレース運びに翻弄される璃人。右へ左へと動くばかりでボールをなかなか打ち返せない。体力だけが無駄に吸い取られていく。
「さあ、ガンガン行きますわよ!」
「ひぃー……副部長の鬼ー!」
「鬼でけっこう!」
鋭く重いストレートサーブ。当てるのが精一杯で、返球は明後日の方へ飛ぶ。
「うぅぅ、めげませんもん!」
璃人も負けてはいられない。
(ふふ、その調子ですわ)
「ではもう一発!」
再び重い直球。今度は璃人の体に当たる。
「きゃん!」
「そんなんじゃダメですわ! さあ、次は璃人さんがサーブを!」
「く〜やってやるのです!」
副部長得意のサーブがまだ打てなくても。打ち合いになれば、こちらにもきっと勝ち味はある。
「えいっ」
「はっ」
「これで!」
熱くなるとつい前のめりになってしまう華蓮の裏をかいた戦術。トップスピンをかけた山なりのボールを返す。
「な!」
慌てて下がってジャンプ。が、ラケットのボール2つ分上を過ぎていく。
(ひぃ〜なんとか報いることができました)
「力では勝てないと見ての奇襲……私の動きの癖を読んだ球を返してくるなんて!」
「恐ろしい子……」
(りぃちゃんやったね! マネージャーなので声には出せないけど、すごい!)
日菜も自分のことのように嬉しくなる。
「まだ……まだ……もう一回……!」
と言いつつもフラフラの璃人。
「葛城さん、今日はこのくらいにしましょう」
「は〜い……きゅ〜……」
コート外で倒れる璃人の汗を、日菜がそっとタオルで拭う。
「では次! 加瀬さん!」
「お手柔らかにお願いしますよ〜」
飄々とした感じでコートへ上がってくる
加瀬 礼二
。
「手加減は抜きでいきましょう」
「手加減? 俺、加減するほど強くないですよ〜」
ゲームが始まると2人の空気が変わる。へらへらと笑っていた礼二も口をつぐみ、ボールと華蓮の動きだけを追う。
(さすが……ボールコントロールは1年の中でもずば抜いているわ)
打ち合いを続けながら、礼二の長所短所を探っていく華蓮。
(ゆえに、どこへ打って来るのかは見え見えよ!)
相手の球を予測し、満を持しての返球。
(どう、返せるかしら!?)
(そう来ると思っていましたよ財前先輩!)
読みに関しては礼二も負けていない。パワーボールを涼しい顔で難なく対処。
(ふふ、さすがね……でもまだまだあまーいっ!)
2人の壮絶な打ち合いは続く。
山間に日が沈むと静かな別荘地は瞬く間に闇をまとい、上着無しでは肌寒さを覚えるようになる。明日以降の練習のことも考え、一日目の活動は早めの終了。各自部屋に戻った後にゲストルームへ集合、豪勢な夕食を心行くまで堪能してから、高級ソファに大型スクリーン、ビリヤード台もあるゆったりくつろぎ空間で本日の反省会、そして明日への課題を協議する。
「すごいなあお兄ちゃんは。あの華蓮先輩と張り合えるなんて」
璃人が頼れる同級生に尊敬のまなざしを向ける。
「璃人が先にしごかれていたおかげもありますねぇ。くすくす笑いながら見させてもらいました。財前先輩のコンディションも把握しつつ」
「僕はまだまだ体力が足りないから……消耗戦になるとどうしても勝てないです」
「そうね、葛城さんは技術には長けていますが、体力面では不安がありますね」
璃人と礼二が座るソファの後ろに、いつの間にか華蓮が立っている。
「はい〜明日からは基礎メニューももっと増やしますです〜」
「明日ももっともっとしごいて差し上げますわ」
「あ、ありがとうですぅ〜……」
礼二へと向き直る華蓮。
「加瀬さんはフィジカル面もそうですが、センスがあってさすがですわね」
ニコッと笑う礼二。
「今日は楽しめました。明日はお互い、体力を消耗していないベストなコンディションで打ち合いましょう。次も勝ちますから」
「次、も……? まさか今日は加瀬さんが勝ったとでも思って?」
「あれ、違いましたかねぇ」
「スコアは付けていませんでしたが、私のほうがポイントを取れていたはずですわよ」
「どうですかね〜私の低めのボール、ことごとく打ち損じていましたけどぉ」
「な……あのミスを補って余りあるくらい、スマッシュで取り返していましたわ」
バチバチバチと2人の間に火花が散りだす。
「もー2人ともー。勝負は明日、コートの上で決着させましょう!」
見兼ねた璃人が割って入る。
「そ、そうね。加瀬さん、今日はゆっくりお休みになってね。私との打ち合いは相当ハードでしょうから」
「はい、そうさせてもらいますよ〜うちのベッドは超高級品なので、最高の寝心地を提供してくれます。きっと副部長も気に入っていただけますよぉ」
また別の悔しさみたいなものを感じながら、「それは楽しみですわ!」ともはや負け惜しみにならない捨て台詞を吐き、華蓮は去っていく。
「ふぅ……しかし先輩の言うとおり、今日の練習は疲れましたねぇ。あの人の体力はほんと底が知れませんよ」
璃人もうんうんと同意する。
「打ち合いになるとスタミナで押し負けちゃうんですよ……お兄ちゃんみたいに、ラケットがギリギリ届くかどうかのところにボールを打ち込めればいいんですけど……あれってどうやるんです? コツとかあるんです?」
「ふふ、あれはですねぇ……」
「ふむふむ」
高級派志向の強いテニス部だが、芯の部分は折れてもへこたれない、負けず嫌いな雑草魂でできている。
ゲストルーム外の長椅子では、日菜が膝に部誌をのせたままうつらうつらしていた。
彼女にそっとカシミア100%の毛布をかける手。華蓮だった。
「高尾さん、お疲れさまでした。おかげでみんな怪我なく満足のいく練習ができましたわ」
「はぁい……いま持っていきますねぇ……」
夢の中でも働き者のようだ。
明日もお願いしますね。そう心の中でつぶやき、そっと頭を撫でる。
軽井沢の夜は、すでに秋の虫たちが美しい音色を奏でている。
きっと明日もテニス部は、素晴らしい環境下で理想的な練習を積むことができるだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
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