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サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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バスケ部3 <激流>
オフェンスに関しては、寝子高と対戦相手は拮抗していた。中長距離のシュートに長けた
神条 誠一
、インからもアウトからも攻められる
柊沢 北斗
、リバウンドからの果敢な持ち直しを得意とする
潦 春貴
。彼らを中心とした連携プレーは相手を凌ぐ場面もあった。
しかしディフェンスでは、相手に分があった。まだ選手同士の呼吸が取れていない。対応力の弱さ、経験の浅さが出てしまっている。若干荒削りなところは、寝子島バスケットボール部の特色かもしれない。すなわち、男らしい性格の高野先生の方針ともいえる。
点差は開きつつあった。
第1クオーターの記録を見ながら高野先生は思う。
(ここに戌井が入ってどう変わるか、ね)
展開の鍵を握るポイントガード。背が低くすばしっこい
戌井 創
が加わることでどのような化学変化が生まれるか、高野先生は注目している。
第2クオーターの半分を行ったところで、メンバー交代が告げられる。
ポイントガード、戌井。
「いよいよ創君の出番ですね!」
ルールはよく分からないが、押されているのは何となく見えていた
添木 牡丹
。難しい顔をしていたが、創の登場に心がパレードのように騒ぎ始めた。
「ほー随分と小さい子が出てきたね」
相手校の関係者が感嘆の声をあげる。普段はさほど気にならなかったが、バスケ部の中にあると確かに創は目立つ。一人だけ小学生が混ざっているかのようだ。
(大丈夫かしら……いえ、創君ならきっとやってくれます!)
「創君、頑張ってー!」
不安をかき消すように牡丹は声援を送った。応援席も汗はびっしょりかいている。
「にひひー、さ! みんな深呼吸! 一本確実に、落ち着いていきましょーっ♪」
コートに上がって創はすぐに気づいた。チームの空気が硬くなっている。
(技術でカバーできなくても……みんなが動きやすい流れを作るのが僕の役目。頑張るぞー)
創の持ち味は敏捷性。背の高い相手選手にとって、創だけを見下ろし続けることは視界を狭めることにつながる。それを逆手に取り、奇襲戦法を用いることが得意技だ。
低い位置からのドリブルで切り込み、外へパス。外からパスが返ってきたら、今度は真中の深いところへ。相手を翻弄するパスワークで、コート全面を使ったオフェンスへと切り替えていく。
(みんなもうだいぶ疲れてきてる……パス重視にして、なるべくスタミナを温存させるんだ)
ディフェンス時も創が一番動くようにした。といっても高さもパワーもないから、小さな壁としての役割しか担えない。
(と、思わせておいて!)
低いパスが放られた瞬間がチャンス。スピードを活かし、全力でインターセプトを狙いにいく。
(よし!)
ボールが奪えたら、すぐに外へパス。
(と、見せかけて!)
創を追い込むでかい壁たちの予測を裏切る行動。パス相手を探している振りをして、駆け出し、小ささを活かして壁の狭い隙間を抜ける。
「結構動けてるねあのちびっこポイントガード」
隣の評価を聞いた牡丹は自分のことのように嬉しくなる。
「でも、あの奇襲戦法がどこまで通用するか。うちの選手だってそんなに馬鹿じゃない」
またしょんぼり。確かに、同じような作戦が何度も通用はしないだろう。
(きっと創君はまだまだたくさん作戦を持っているはずです! 頑張って!)
祈るように拳を強く握った。
創のインターセプトが何度か決まり、ディフェンス面での向上が見られた。点差の開き方は縮まった。しかし縮まったに過ぎず、翻すまでのきっかけを見出せないまま前半は終了。続く第3クオーターも点差は地味に開いていくのだった。
「シュートはそこそこ決まってんだけど、なかなか詰まらないな」
スコアボードを睨みつつ、ユニフォームで汗を拭う北斗。
「そろそろ動きを変えていかないと、か」
リバウンドに専念していた春貴、自分も点数を取りに行く作戦へとシフトする。
「戌井がパス重視に持っていってくれたおかげで体力も戻ってきた。ここから一気に俺たちで盛り返す」
春貴の言葉に北斗がうなずいた。
「ハチミツレモンドリンク効果もあるのかもね。創の彼女に感謝しなくちゃ」
「ああ」
第4クオーター。流れは再び激流となった。
(このリバウンド、取る!)
相手のシュートミスを奪う春貴。いつもならここで速やかに他へパスする。その警戒の布陣を相手が見せたところで、一気にドリブルで加速。
(スタミナを削るリスクはあるが、ここでチームの士気を上げる)
敵が加速しきる前にゴールへ一直線。そして長身と全身のバネ活をかしたダンクシュート。相手のゴールネットを大きく揺らした。
「春貴やるなぁ」
味方相手問わず「おー」という歓声が場内を満たす。
ここから流れは寝子高向きになる。感化されたのか、誠一の動きにも切れが戻ってきた。入りにくくなっていたスリーポイントも決まるようになる。
(こうなると今度はフェイクも効いてくる)
スリーポイントをさせまいと相手が迫ってきたところで、インへのパス回し。時には自ら中へと切り込むことも。チーム全体に、柔軟なプレイが目立ってきた。得点力が上がり、点差は地味に詰まっていった。
さらに。
(いっちょやってみるか)
誠一、スリーポイントからのフェイダウェイ。しつこいブロックを無に帰す、背後にジャンプしながらのシュートだ。山なりのシュートがネットへと吸い込まれるかに見えた。が、
(嫌われたか)
リングに弾かれる。しかしそれをすかさず春貴がリバウンド。彼の観測力は群を抜いている。
(ここは冷静に一度戻す)
パスで創へとつないでいく。点数が欲しいときこそ、落ち着いていくべきだ。
ここで創の最大の狙いを披露する場面が訪れた。
身長の低いポイントガードが、まさかシュートを狙いに来るわけがないだろう。
回りの空気がそう感じさせた。
(よーし)
その裏をかく。自らドリブル、中へと切り込んだ。
(いけ!)
低空からのシュートが、ゴールネットをすっぽりと抜けた。
「やった!」
創の本日初のゴールに牡丹は歓喜する。
(創君、やりましたね! あとでたくさんたくさんご褒美してあげないと♪)
とはいえ点数にはまだ差がある。
(ディフェンスは、相手のミスを誘導するしかない)
プレッシャーをガンガン与えていく。相手の加点を防ぎ、スリーポイントを入れなければ、こちらの逆転の可能性はなかった。
春貴にリバウンドを取られるかもしれない、という恐怖が相手チームのシュートミスを誘発した。
春貴、リバウンドを奪取。
「先輩すごい!」
創も喜んでいられない。敵をマークしにかかる。しかし相手もいち早く反応していた。春貴を阻む厚い壁がゴールまでの距離を遠くしている。
しかし、誰よりも早く春貴のリバウンドを予測した者が、こちらのチームにいた。
北斗だ。
完全フリー、スリーポイントの位置にいる北斗へパス。
(決めろよ、柊沢)
無駄のない動きで放たれるシュート。館内にいる全ての人がボールの行方を追った。
ボールはストンと、あっけなくもきれいにネットをくぐった。
「よっしゃ!」
北斗、渾身のガッツポーズ。
終盤に流れが大きく変わり、点数を縮めていった。しかし結局はスタミナと技術の差で押され、点数を覆すまでにはいかず、この試合も敗退。
(でも、収穫はたくさんあったな)
高野先生は思う。これは部員たち全員が共通して思ったことだろう。
「次は負けねー」
タオルを被って横になる北斗。
「最後のシュートは完璧だった。努力の成果が実ったな」
春貴が横に座る。顔を上げないまま、親指を立てる北斗。
「たくさんパス、回してくれてありがとうございました」
春貴にスポーツドリンクを手渡しながら、誠一は頭を下げる。
「ああ、これからもどんどん大きい点を狙ってくれていい。ミスは俺がカバーするから」
「はい」
(信頼関係が大きく築けたことが一番大きいな)
強豪校にメンタルを潰されないかと心配だったが、取り越し苦労だった。高野先生はようやく肩の緊張が取れた気がした。
体育館裏では創と牡丹がひっそりイチャラブ中。
「創君、すごくカッコ良かったです! 私、興奮しちゃいました!」
「えへへー頑張ったよー」
ピースサインの創に付いた汗をタオルで拭いていく。
「怪我せずに活躍できたので、ご褒美あげちゃいますね♪」
「えーなになに?」
「それは帰ってからのお楽しみです」
妖艶に微笑む牡丹。
※彼女の抱いているその先の妄想は、「らっかみ!」が全年齢対象のため描写されません※
館内では次の練習試合開始のホイッスルが鳴った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
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