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サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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水泳部3 <それぞれの葛藤>
「くたくたになるまで泳ぎまくってからの温泉ターイム!」
旅館へと帰ってきた水泳部一同は夕食後、貸し切りの露天風呂へとやって来ていた。まだまだスランプは脱しきれていないが、陸上ではやはり
志波 武道
が一番元気だ。
「それじゃみんなゆっくり温まって疲れ取ってね。ここにまた集合しよう」
男女の脱衣室が分かれる手前の休憩所で
佐々 寿美礼
が指示出しする。
「はーい」
「ってあれ? 邪衣君が見当たらないけど」
「そういえばさっき売店でお土産見てくるって……」
鏡箕 萌
が答えると、不吉な空気が一同にまとわりつく。
「これっていつもの迷子フラグじゃないか☆」
武道が努めて明るく言う。
「子どもじゃないんだから、自力でたどりつけるわきっと」と
エカテリーナ・クロキ
。「まさか外にまで行っているわけでもないだろう」
「ははまさか……」
あり得るから困る。
若干、
邪衣 士
が気がかりなものの、温泉の魅力には誰も適わない。そそくさと脱衣所へと入って行くのだった。
「HAHAHA! 荒太郎くん、俺の迅速脱衣について来れるかぁーい!?」
「へへーいいですよー武道先輩勝負しましょうってもう素っ裸!」
「じゃあ先に入ってるねー☆」
温泉は貸し切り、男子部員だけで使いたい放題だ。今は士の姿はないが。
「こりゃあ快適だねー」
「このおっきいお風呂が温泉なのか?」
縁石をぴょこぴょこと伝いながら、
李 小麗
が白濁色の温泉に鼻を寄せている。
「色が付いててにおいも変わってて、面白いのだ」
「これが最高に効くんだよー」
「温泉に浸かりながらのストレッチは効果抜群よ」
「いやぁ〜温泉っていいっスねぇ〜」
寿美礼とエカテリーナ、そして萌の順に入って行く。ならうようにして、小麗も肩まで浸かる。
「ふぁー……ちょうどいい湯加減なのだぁ」
男子風呂では貸し切りをいいことに、温泉で水泳大会が始まっていた(注:他の人の邪魔になるので実際の温泉での以下略)。
「バタの足は……曲げて伸ばして曲げて伸ばして、キックキック!」
「うんうん、いい感じだよ荒太郎くん」
武道は背泳ぎでスイーッと端から端へ泳いで渡る。
「まゆ先生の教え方が分かりやすかったのかな……今日はすごい上達した感じです」
「コツは見えてきたっぽいね」
「なんか、お湯の中だとさらにうまくいっているような気が?」
「なんでだろうね? みんな大好き、温泉だからかな?」
なるほど、確かにそうかもしれないな、と荒太郎は思う。温泉は大好きだけど、海水はまだ少し怖い。大好きな場所だと最大の力が発揮できるけれど、苦手な場所だとまだ力が出し切れていないのかもしれない。
(そっか、もっともっと温泉くらいに、冷たい水を好きにならないと……!)
そう思うと、二日目の合宿がより楽しみになってきた。
(なるほど、好きになる、か)
自分で言っておいて武道は、改めて身にしみる想いだった。
(最近スランプ脱出のためにひたすら泳いでたけど、泳ぐことに対して俺は感情を捨てていたのかもしれない。もっと泳ぎについて考えてやらんと。クロール好きだ! 水泳サイコーって!)
スランプ脱出の糸口が見えた気がした。
(早く泳ぎたい!)
明日へと想いを馳せる2人であった。
「クロちゃん、トライアスロンの調整は順調?」
「おかげさまでね。いいタイムが出ているわ。いつもと違う環境で、みんなと楽しくやれているのが大きいのね。いつもと同じ場所で1人だったら、こんなに順調にいかないわ」
「本当に!? よかったわー。合宿来てくれてありがとうね」
「こちらこそ、ありがとう」
「鏡箕ちゃんもずっと水に入りっぱなしだったね」
「そっスねぇ。おかげでこんなに指がふやけちゃいましたよ〜」
そう言いながら温泉でも泳ぎ始める萌。
「温泉は泳いでもいいとこなのだ? お風呂というよりプールなのだ!」
小麗も加勢。
「はは、みんな泳ぐのほんと好きだなー」
練習の疲れがお湯に流れ落ちて行くのを感じながら、寿美礼は深く浸かる。部長としての重圧があったのか、精神的な疲れも残っている気がした。
(でも、温泉でゆっくり温まると、色んな悩みもどうでもいい感じに思えてくるなー)
みんなが楽しく練習してくれる。それだけで部長としての仕事は全うできていると思う。そして自分自身も、ひたすら泳ぐことができればそれでいいわけだ。泳がなければゴールは見えて来ないのだから。
(しばらくはー……目標を見つけることを目標にしよう。うん、それでいい)
そのくらいでいいと寿美礼は思った。湯の心地よさと安心感に満たされ、意識が落ちかけていく……。
「ぶはっ!?」
湯が口になだれ込んできたところで現実に引き戻され、慌てて縁石をつかんだ。
「どうしたスミレ? 温泉で溺れかけたのか?」
「ち、違う! 断じてッ!」
「おー部長ともあろうお方が☆」
こういう事態への対応は早い。騒ぎを聞きつけた武道が男湯から声をかけてくる。
「……みんなお願い、誰にも言わないでね! 部内の秘密にしておいて」
「部長の弱みゲット〜」
荒太郎も加勢した。
水泳部貸し切りの露天風呂に笑い声が絶え間なくこだまする。
場面は移って脱衣所前。
……ようやく見つけた。
温泉へたどり着いた士はへとへとになっていた。
(売店からここまで来るのに何分かかってるんだ俺……)
相変わらずの方向音痴に多少しょげつつも、脱衣所の扉を開けた。
「え?」
開けた先にいたのは、着替え中のまゆ先生であった。
「……」
「……」
「こらー早く出て行け!」
「あ、はい、すいません」
ピシャッ、扉を閉じる。
入り口にかかっている暖簾には、確かに「おんな」と書いてある。
(案内ちゃんと見てないから方向音痴なんだろうな)
もはや習慣だから直しようがない、と開き直る。まゆ先生の裸に興味はなかった。
「お? これはもしかして……銭湯でも見たことがある瓶の牛乳か?」
温泉から出た小麗は、休憩所で興味深いものを発見する。
「おいしそー瓶牛乳! あたしフルーツ牛乳飲もっと」
萌も便乗。僕も私もと続き、結局みんなで牛乳を飲むことに。
「蓋の開け方は知っているのだ……これを使ってポーン! って……」
蓋開け器で開けた小麗だが、肝心の蓋が明後日の方へ飛んで行ってしまう。
「お、おぉ……蓋ぁ……どこへいったのだ……」
「ここだよ……」
なんと武道の額に張り付いていた。
「ごめんなのだ!」
蓋に付いていた牛乳が武道の鼻横を伝って行く。
温泉タイムが終わると、部員全員が一室に集まって反省会という名の宴会が始まった。まゆ先生ももちろん参加。
「夜更かしは明日のためによくないけど、こういうイベントがあってこその合宿よね」
ストイックなエカテリーナも積極的に参戦、何人かで輪を作ってトランプゲームに興じる。
「ダウトやるのだ! ダウト!」
「えー大富豪やりましょうよー」
小麗と萌もこれに加わる。
「ふぁ〜だいぶ眠いけどぼくも限界まで付き合います〜」
荒太郎も貴重な一夜をできるだけ長く過ごそうと粘る。
寿美礼と武道は記録を付けている。まゆ先生と士はちょっと気まずい。
「温泉のおかげか、体がポカポカで筋肉痛とか全然ないねー」
寿美礼が腕を回しコンディションを確認しながら言う。
「明日への影響はほぼなさそう……と」
記録の備考欄に書き加えながら武道。
「ねー温泉付きの宿にして正解だったでしょー」
得意げなまゆ先生。
「まゆ先生のおかげでみんな楽しく合宿できてます。本当にありがとうございます」
「寿美礼ちゃんいいわよーそんな改まって。顧問として当然のことをしたまでだから」
「ほんとまゆ先生が生徒想いで助かります」
「嬉しいこと言ってくれるねーほんと」
(部長はほんと、まゆセンセをおだてるのがうまいな)
「いえーい大富豪!」
萌が布団の上で跳ねる。ランニングシャツに短パンと、かなり男勝りな服装で、肌の露出を全く厭わない。水泳部だから自然といえば自然ではあるが。
「むー、もえはトランプ強いのだ。しゃおりー歯が立たないのだ」
「カードゲームは小さいころからやってたからねー」
「でも水泳では負けたくないのだ! 明日勝負なのだ!」
「へへ、受けて立つわ!」
枕に顔を埋めていた荒太郎は、カードを持ったままうつらうつら。
「しょうがないなっと」
武道が荒太郎を軽々と抱き上げる。
「部屋に連れて行って寝かせておくよ」
「むん……足を伸ばして曲げて……」
武道の腕の中で、足をばたつかせる荒太郎。
「夢の中でもバタフライの練習してら」
「萌もだいぶオネムなんじゃないか?」
「……へ!? そんなことないよ!」
エカテリーナに突然声をかけられ、意識が飛びかけていた萌は目を泳がせつつ否定する。
「大丈夫……勝ってるうちは寝てられるか……んぐzzzz」
隣の小麗もこくりこくりと舟を漕ぎ始めている。士も壁にもたれたまま眠っていた。
「そろそろお開きだね」
「うん」
寿美礼とエカテリーナが後輩たちに布団をかけていく。
「ほんと面倒見のいいメンバーだこと」
まゆ先生、こっそり部屋を抜け出して、また温泉へ。
「明日もみんなよろしくね」
寿美礼が電気を消して、水泳部合宿の一日目は終わりを告げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
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