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サマー! 部活動のお時間です! ~運動部編~
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水泳部2 <ランニング・アンド・スイミング>
水泳部のトレーニングメニューは至ってシンプル。ゆえにハード。まずは砂浜ランニングから。走る距離は自己判断に委ねているが、それは裏を返せば限界まで、いや限界突破までの挑戦が許されている、ということになる。
「砂浜はねー足がめり込むからいやというほど体力がつくんだよねー」
佐々 寿美礼
を先頭に、人気の少ない海岸線を選んで駆けていく。
「これはなかなか……トレーニングになるっスね」
暑さに海へ飛び込みたい気持ちを堪えながら、ガッツリ走って汗をかいてやろうと意気込む
鏡箕 萌
。
「ひー。日差しと砂浜の照り返しで上も下も眩しいや」
雨崎 荒太郎
はゴーグルを装着して並走。
「砂浜で走り込みって、これこそ運動部ー青春って感じがするー!」
「まゆせんせ、まだ元気ないのだ」
最後尾を走るまゆ先生を心配するのは
李 小麗
。
「んーけっこうダメージでかかったんだねー」
手足の動きを意識しながら
志波 武道
も顧問を振り返った。
ほんの15分ほど前、旅館に着いた直後、水泳部一行に放った女将さんの一言が、まゆ先生のメンタルを傷つけたのだ。
「顧問の先生は後から来られるのですか?」
「年上に見られるよりはいいと思うけど」
大人びていて実年齢よりも上に見られやすいクォーターの
エカテリーナ・クロキ
が言うと、寿美礼もうんうんとうなずく。
「いつまでも若く見られるっていいけどなー。まゆ先生って可愛いし、ほんとうらやましいよ」
「早く元気出してくれるといいのだ」
「そうだね、まゆ先生が沈んでるとこっちまで調子狂っちゃう。一番いいのはまゆ先生を必要とすることだね。やっぱまゆ先生頼りになるー、って言えばすぐ元気取り戻してくれるよ」
「さすが部長さん、顧問をよく知っているのだ」
「単純なところも、子どもっぽいって言われる原因なんだろうな」
邪衣 士
がぼそっと毒を吐く。
砂浜ランニングは次第にスタミナレースとなり、部員たちの口数も少なくなっていく。全員が裸足となり、熱した砂を噛みしめながら、ひたむきに体力作りに励んでいった。まゆ先生はまだしょげている。
「さーて、そろそろ泳ぎに行きましょっか」
部長の提案で、汗だくの後続勢も元気よく応える。
「フィンとかイルカさんビート板もあるから、必要な人は持って行ってねー」
「はーい、助かりまーす!」
荒太郎がさっそくビート板を持って海へ駆け出す。
「あーっ待ってよ! あたしも入るー!」
Tシャツを脱ぎ捨て萌も続いた。
「ひゃー冷たくて気持ちいい! 今日は思う存分泳ぐぞ!」
「スミレ、私はもうあと4.5キロほど走ってくるよ」
「うん、無理しないでね、クロちゃんのペースで頑張って(感覚で走行距離とか分かるんだ……)」
「ああ」
無駄のない動きで走り去って行くエカテリーナの背中を見送った。
(とにかく泳ぎ倒すぞ)
水に入った途端、武道は表情を変えた。
(脱スランプのために頑張らないとな!)
陸上では口数多くはしゃいでいたが、水中では泳ぎに対して真面目になる。スランプである今こそ、水と自分に対して真正面から向き合わないといけない。状況を知っている部長の寿美礼も気を遣ってくれ、メニューは武道自身で決めていい、何もアドバイスはしない、というアドバイスをくれた。
視界の隅にブーメランパンツ族の同胞、
邪衣 士
の姿が見えた。
「士くんはひたすらクロールか」
ストイックに泳ぎ続ける士にパワーをもらった気がした。
(とにかく泳ぐ! それがきっと克服の糸口だ!)
若干水恐怖症の荒太郎は、まず水と親しむことが課題だ。
「海水ってプカプカ浮けて気持ちいいなぁ」
ビート板を抱きかかえ、しばらく波の流れに任せる。
「うん……大丈夫だ」
水への恐怖心はほとんどない。仲間たちがそばで見守ってくれている心強さが勝っていた。次の段階、泳ぎの練習へ。
「平泳ぎ、クロールは見よう見まねで前に進めるようにはなったけど、やっぱりバタフライがなあ」
なかなか進むことができない。ビート板を前に出し、バタフライの足の動きを練習する。
「えっと、こうだっけ。んーなんか違うな……」
「ひざを曲げるタイミングかな」
荒太郎へと寄ってきたのは、まだ少し沈み加減のまゆ先生だ。荒太郎の足を持って動きを取る。
「もっと、こうね」
「うーん」
このバタフライの独特の動きで、前に進めるイメージが沸かない。
「ふふ、あたしも最初はわけわかんなかったよ。もっとイメージつかみやすいようにフィン付けてやってみよう。推進力の付け方がつかめてくるから」
「いやー頼りになるーまゆ先生!」
「ふふ、バタフライはあたし超得意だから。実演するから動き見ててね」
「はい!」
「はぁ、はぁ」
李 小麗
も平泳ぎとバタフライの泳法練習だ。
「うう〜どうだろ、だいぶよくなってきたか……?」
「力が入りすぎてるわ」
ランを終えて海に入ってきたエカテリーナが、柔軟運動しながらアドバイスする。
「余計なところの力は抜いて、水をかくことだけに集中するの」
「こ、こうかなのだ?」
「そう。まだ形は不格好だけど、力の使い方さえ上手くいってれば勝手に整っていくわ」
「う、うむ、なんとなく分かったのだ」
「その調子よ。泳ぎに夢中になりすぎて、沖へ出過ぎないようにね。プールみたいにすぐ下に底があるわけじゃないから。溺れて沈まないように自分の体力の把握は慎重にね」
「ありがとうなのだ。しゃおりー頑張るのだ」
「私は1.5キロの遠泳を計測してくる」
エカテリーナにとっての合宿最大の目的は、トライアスロンへの最終調整だった。
「いってらっしゃいなのだー……速いのだもうあんなところまで泳いでるのだ……」
エカテリーナの真似で素早く手足を動かしてみるが、すぐに疲れるだけだった。彼女の警告を思い出す。
「ふふ……しゃおりーは疲れたらこうするのだ」
ろっこん「ぷっくりほっぺ」を発動、頬袋に空気を溜め込み、プカプカ浮いて休憩する。
(快適なのだークラゲみたいな気分なのだ)
ゆらゆらと波の流れにしばし身をあずける。
(ブドー君はスランプ克服のため、荒太郎君は水と仲良くなって泳げるようになるため、りっちゃんは泳法を身につけるため)
部長の寿美礼は、部員たちの泳ぎを確認しながら、自分の練習にも打ち込む。
(みんな悩みを目標に変えて頑張ってる)
そう思ったとき、ふとこんな疑問がよぎるのだった。
(じゃあ、あたしの目標ってなんだろう)
記録を更新することだろうか。
(それはスポーツなら当たり前のこと。目標じゃなくて最低限の条件だ)
頼れる部長になることか。
(大事だけど……それは水泳とは直接関係ないし)
頭が沸騰しそうになったので海の底へ一気に潜り込んだ。手を伸ばすと、砂がサラサラと肌を洗っていく。やがて貝にぶつかり、海面から顔を出した。
(思いつかない。これが悩みがないっていう悩みなのかな)
「佐々先パイ、なんだか冴えない顔してるっスね」
そばで泳いでいた萌が部長の顔を覗き込んだ。
「大丈夫、なんでもないよ」
「?」
それぞれが何かしらの課題の克服を目指し、また新しい課題を抱えて、トレーニングの一日目は無事終了した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月17日
参加申し込みの期限
2014年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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