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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
臨海学校でおおはしゃぎ？ 遠泳と地引網のお話
（別に順位を争う訳じゃないんだ。気楽に行こう、気楽に）
と、漂うように泳ぐ伊賀 解理。彼女はクラゲのような気持ちでいこう、とマイペースに泳いでいた。そんな中思い出したのは、過去に海でクラゲと遭遇した時の事。幸い、その時は何もされず、怪我もしなかった。
（だが、あのぷるぷるなゼラチン質独特の感触は忘れられるものではないな……）
過去を振り返っていると、なんだかクラゲが周囲にいないか、ちょっと気になってきた。解理の視界の中にはいないのだが……。
（見つけたら迂回しよう。最悪、僕のろっこんでふっとばせばいい！）
解理と並んで泳ぐ恵御納 夏朝は、最初１キロの距離を泳ぎきれるか不安に思った。しかし、首をふるふると振って気合いを入れなおした。
（フツウを守る実力を望むなら体力や持久力も……簡単に諦めない心も大事だよねっ）
時間がかかっても泳ぎきろう、と決意を固めてストレッチや準備体操を念入りに行った。今は、只管ゴールを目指して泳いでいる。
（やっぱり海って、冷たくて気持ちがいいな）
暑さが苦手な夏朝は、水の冷たさや波の柔らかさに瞳を細め、リラックスして泳ぐ事が出来ていた。
一方、楪 櫻はその少し前を真剣な目で泳いでいた。彼女は遠泳本番の際、Ｃコースへ回って先生方のフォローをしたい、と申し出た。が、ウォルターは「大丈夫だよ」とやんわりと断った。
「気遣いは嬉しいけど、先生や事務員さんで手が足りてるからね。それに、折角の臨海学校だ。楪も海を楽しんでおいて」
そう言われた櫻は、Ｂコースで泳いでいる。が、やはり色々心配な事も出てくる。
（出来れば、なるべくみんながリタイヤせずにいけたらいいのだが……）
そう思いながら、彼女もまたゆっくりと泳いでいく。周囲を警戒していると、ふと駒鳥と目が合う。彼女は本番前に駒鳥と溺れた時のサインについてや救助の仕方などを話し合っている。
「順調なようだな」
櫻はそう呟きながら、駒鳥に大丈夫だ、とサインを送った。そしてちらり、と拳児をみれば、Ｃコースメンバーを引率する形で泳いでいる。泳ぎは苦手だとは言っていたが中々上達したように思えた。
「この調子で、がんばれ！」
「体調に今の所変化なし……。泳ぎきってほしいね」
高野 有紀とウォルター・Bも其々共に泳ぎながら応援していた。
＊遠泳本番だっ！（Ａコース編）
こちらは３キロを泳ぐＡコース。さすがに猛者ぞろいという事もあり、泳ぎ方もさまになっている。そのトップを進むのはエカテリーナ・クロキ。潮の流れに気を付けつつも、足の力を温存し、身体を脱力させた上で塩水による浮力と腕の力で進んでいた。
（プールよりも高い浮力を得られるのだから、こうすれば、だいぶ体力を温存して泳ぎきれるんじゃないかな。問題は腕に入れる力の加減……）
エカテリーナは微妙に腕の力を加減しつつ進んでいく。それに続くのは志波 武道、鏡箕 萌、尾鎌 蛇那伊の３人。彼らもまた、泳ぎには自信があった。
（ここは海！ 俺の本領発揮！ ……デキルトイイケド）
武道は普段のテンションを保ってはいるものの、最近水泳に関してはスランプ気味である。それを悟られないよう明るく振舞いつつ、それでいて勢いよく進んでいく。また、萌も海が大好きという事もあり、武道同様テンションは高めだ。
「一番を目指すぞ！」
と、最初からトップギアで進んでいく。そんな様子に苦笑する蛇那伊とエカテリーナ。
「あら、２人ともそんなに飛ばして大丈夫かしら？」
蛇那伊の言葉に「だいじょーぶ☆」と返す武道だったが、内心では力加減の計算などが始まっていた。萌は萌で真面目に
「そういう蛇那伊君も大丈夫なの？」
と聞き返す。蛇那伊はふふっ、と笑いつつ「大丈夫よ」と答えるのだった。彼は水泳大会で水泳部員と競り合った程の実力者である。
（ここでも発揮してみせるわよ）
蛇那伊は静かに笑い、真剣な顔つきになった。
少し離れた所で、佐々 寿美礼が真剣に泳いでいた。今の彼女には『本気のサンマさんに水泳対決で勝つ』という目標がある。海開きでの対決では寿美礼に軍配が上がったものの、サンマさん曰く「秋が本番だぜ！」だそうで、その時の実力は未知数である。故に、持久力を付けておきたかった。
（スピードも大事だけど、今は波に逆らって泳ぐ力の方が重要だよね）
寿美礼は平泳ぎで体力を温存させる作戦でいくようだ。彼女は顔を上げ、きっ、とゴールを見据えた。その傍らでは龍目 豪が泳いでいる。４月に寝子島で行われたトライアスロン大会ではそこそこ泳ぐ事のできた豪だが、探検部の部長としてはもっと遠泳の力を付けたかった。
「佐々は水泳部だもんな。置いていかれそうだから、最初のうちだけでも一緒に泳ぐか」
「うん、いいよー♪」
という会話をスタート前にしていたのだが、豪はしっかりと寿美礼のペースにあわせている。２人は時折声を掛け合いつつ進んでいった。
少し後では、奈良橋 博美がゆっくりとだがしっかりとした泳ぎで２人に負けじと泳いでいる。
と、漂うように泳ぐ伊賀 解理。彼女はクラゲのような気持ちでいこう、とマイペースに泳いでいた。そんな中思い出したのは、過去に海でクラゲと遭遇した時の事。幸い、その時は何もされず、怪我もしなかった。
（だが、あのぷるぷるなゼラチン質独特の感触は忘れられるものではないな……）
過去を振り返っていると、なんだかクラゲが周囲にいないか、ちょっと気になってきた。解理の視界の中にはいないのだが……。
（見つけたら迂回しよう。最悪、僕のろっこんでふっとばせばいい！）
解理と並んで泳ぐ恵御納 夏朝は、最初１キロの距離を泳ぎきれるか不安に思った。しかし、首をふるふると振って気合いを入れなおした。
（フツウを守る実力を望むなら体力や持久力も……簡単に諦めない心も大事だよねっ）
時間がかかっても泳ぎきろう、と決意を固めてストレッチや準備体操を念入りに行った。今は、只管ゴールを目指して泳いでいる。
（やっぱり海って、冷たくて気持ちがいいな）
暑さが苦手な夏朝は、水の冷たさや波の柔らかさに瞳を細め、リラックスして泳ぐ事が出来ていた。
一方、楪 櫻はその少し前を真剣な目で泳いでいた。彼女は遠泳本番の際、Ｃコースへ回って先生方のフォローをしたい、と申し出た。が、ウォルターは「大丈夫だよ」とやんわりと断った。
「気遣いは嬉しいけど、先生や事務員さんで手が足りてるからね。それに、折角の臨海学校だ。楪も海を楽しんでおいて」
そう言われた櫻は、Ｂコースで泳いでいる。が、やはり色々心配な事も出てくる。
（出来れば、なるべくみんながリタイヤせずにいけたらいいのだが……）
そう思いながら、彼女もまたゆっくりと泳いでいく。周囲を警戒していると、ふと駒鳥と目が合う。彼女は本番前に駒鳥と溺れた時のサインについてや救助の仕方などを話し合っている。
「順調なようだな」
櫻はそう呟きながら、駒鳥に大丈夫だ、とサインを送った。そしてちらり、と拳児をみれば、Ｃコースメンバーを引率する形で泳いでいる。泳ぎは苦手だとは言っていたが中々上達したように思えた。
「この調子で、がんばれ！」
「体調に今の所変化なし……。泳ぎきってほしいね」
高野 有紀とウォルター・Bも其々共に泳ぎながら応援していた。
＊遠泳本番だっ！（Ａコース編）
こちらは３キロを泳ぐＡコース。さすがに猛者ぞろいという事もあり、泳ぎ方もさまになっている。そのトップを進むのはエカテリーナ・クロキ。潮の流れに気を付けつつも、足の力を温存し、身体を脱力させた上で塩水による浮力と腕の力で進んでいた。
（プールよりも高い浮力を得られるのだから、こうすれば、だいぶ体力を温存して泳ぎきれるんじゃないかな。問題は腕に入れる力の加減……）
エカテリーナは微妙に腕の力を加減しつつ進んでいく。それに続くのは志波 武道、鏡箕 萌、尾鎌 蛇那伊の３人。彼らもまた、泳ぎには自信があった。
（ここは海！ 俺の本領発揮！ ……デキルトイイケド）
武道は普段のテンションを保ってはいるものの、最近水泳に関してはスランプ気味である。それを悟られないよう明るく振舞いつつ、それでいて勢いよく進んでいく。また、萌も海が大好きという事もあり、武道同様テンションは高めだ。
「一番を目指すぞ！」
と、最初からトップギアで進んでいく。そんな様子に苦笑する蛇那伊とエカテリーナ。
「あら、２人ともそんなに飛ばして大丈夫かしら？」
蛇那伊の言葉に「だいじょーぶ☆」と返す武道だったが、内心では力加減の計算などが始まっていた。萌は萌で真面目に
「そういう蛇那伊君も大丈夫なの？」
と聞き返す。蛇那伊はふふっ、と笑いつつ「大丈夫よ」と答えるのだった。彼は水泳大会で水泳部員と競り合った程の実力者である。
（ここでも発揮してみせるわよ）
蛇那伊は静かに笑い、真剣な顔つきになった。
少し離れた所で、佐々 寿美礼が真剣に泳いでいた。今の彼女には『本気のサンマさんに水泳対決で勝つ』という目標がある。海開きでの対決では寿美礼に軍配が上がったものの、サンマさん曰く「秋が本番だぜ！」だそうで、その時の実力は未知数である。故に、持久力を付けておきたかった。
（スピードも大事だけど、今は波に逆らって泳ぐ力の方が重要だよね）
寿美礼は平泳ぎで体力を温存させる作戦でいくようだ。彼女は顔を上げ、きっ、とゴールを見据えた。その傍らでは龍目 豪が泳いでいる。４月に寝子島で行われたトライアスロン大会ではそこそこ泳ぐ事のできた豪だが、探検部の部長としてはもっと遠泳の力を付けたかった。
「佐々は水泳部だもんな。置いていかれそうだから、最初のうちだけでも一緒に泳ぐか」
「うん、いいよー♪」
という会話をスタート前にしていたのだが、豪はしっかりと寿美礼のペースにあわせている。２人は時折声を掛け合いつつ進んでいった。
少し後では、奈良橋 博美がゆっくりとだがしっかりとした泳ぎで２人に負けじと泳いでいる。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年06月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年06月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年06月11日 11時00分
