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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
臨海学校でおおはしゃぎ？ 遠泳と地引網のお話
転：いざ、遠泳っ！！
＊水褌いかがっすかー
――３日目・宿泊施設に程近い海水浴場。
この日も快晴で、気温も高かった。絶好の遠泳日和となり、生徒達のやる気も漲る。そんな中、元気な笑顔が目印の後木 真央は……手に赤、青、緑の褌と晒をもって走っていた。
「にゃふっ！ ここでフンドシ配らずいつ配るのだ！」
普及活動なのだ！ と学年色の褌を用意し知人に配っていた。……何が彼女をそうさせるのかはさておき、手渡された八神 修と立井 駒鳥は「うーむ」と悩んでしまう。
「穿き方ならコーチングするのだ」
「俺がな！！」
と、言ったのは練習日も褌だった冴木 竜司。彼も真央から青い褌を渡されたが、持参した赤褌を装着していた。その隣にはきっちりと青い褌を締めた赤西 拳児の姿が。
「ま、まぁ……、悪くはねぇな」
苦笑しつつ言う拳児。修は受け取った赤褌を見つめ……悩んだ。同じように赤褌と晒を渡された椿 美咲紀は少し首をかしげて修を見る。
「部長、つけるんですか？」
「少し悩んでいるんだ。着けなれない者が使用すると泳いでいる最中に解るからな」
先日の水泳大会を思い出し、修が真面目な顔で言う。その横で旅鴉 月詠が「ほぅ……」と意味深な声で真央から赤褌と晒を受け取っていた。
＊ドキドキのスタート前
「はーい、注目！ ……って私はここだからぁっ！！」
声を掛けたのにも関わらず、背が低い為長身の生徒達からはきょろきょろされてしまう相原 まゆ。彼女は額の汗を拭うと再び声をあげた。
「今日は待ちに待った遠泳本番よ。練習の成果をだせるよう、がんばってねっ！ 泳いだ後は美味しいお昼ご飯が待ってるわよ！」
しかも地域の漁業組合婦人部のみなさんによる手作りである。それに多くの生徒達が歓声を上げた。
Ａコースの人にはゴール後任意で１キロ長めに泳ぐ事が出来る事も伝えられ、やる気を漲らせる者がいる。その他、諸注意が終ると準備運動。そしていよいよ本番である。スタートは人数が多いためＢ・Ｃコースがスタートした後、少し遅れてＡコースがスタート、という事になった。
＊遠泳本番だっ！（Ｂ・Ｃコース編）
合図と共に、一斉にスタートする選手一同。黒崎 俊介が船で生徒達に併走する。
「皆、無茶はしないようにっ！」
その声を聞きながら、七夜 あおいは真剣な眼差しで泳いでいく。綾辻 綾花が少し遅れつつもペースを乱さず共に行く。
「あおいちゃん、がんばろうね！」
「うんっ！ 綾花ちゃんも！」
２人で短い合間に励ましあい、波を乗り越えていく。まだ遠泳は始まったばかり。体力を温存させつつしっかりと泳いでいった。
雨崎 荒太郎もまた、梅戸 有留と並んで泳いでいた。脱初心者を目指し、Ｂコースで泳ぐ荒太郎。水の冷たさを心地良く思いつつも有留と声を掛け合いながら進んでいく。
「気持ちがいいね！ ゴールまで楽しもう！！」
「そうだねっ！」
有留に言われ、荒太郎は頷く。確かに、１キロは結構辛い。けれども、このどこかであの小亀が泳いでるかも、と思えばやる気が漲っていくのだった。
立井 駒鳥はわくわくしながら泳いでいた。寒いのが苦手な彼は基本着衣水泳である。彼は溺れないよう、古式泳法を死ぬ気で覚えた兵であった。実力的にはＡコースでもいけるのだが、今日は友達と泳ぎたかった為Ｂコースを選んでいた。
（空が広いのう！ 実によい遠泳日和じゃ！）
楽しげに進む彼の泳ぎ方は独特だった。足の甲で水を蹴り、手は浮きを取るだけ。顔が沈まず静かに泳げる『煽り平泳ぎ』という古式泳法の１つを使っていた。顔が上がっている分、周囲への警戒もしやすい。彼は辺りを見渡して人数などを把握し、誰かが溺れた場合は救助しよう、と考えていた。
傍らでは八神 修と夢宮 瑠奈が自分のペースで泳いでいた。修は泳ぐ前に友達と互いにエールを送りあっていた。その時、あおいにもエールを送る。こっそりと「水着、似合ってるよ」といえばあおいは「冗談が上手いんだから」とはにかんだ。
角砂糖を数個食べ、確かな動きで進んでいく。そうしながらも声掛けを忘れない。
「大丈夫か、夢宮？」
「うん、ありがとう。八神君も無理しないでね」
瑠奈はそう言いながら、ゆっくりと手を動かす。焦ったらそれこそ溺れる原因となる事を知っている。だからこそ、自分のペースで進むのだ。他の誰かに勝とうとは思っていない。けれど、自分の限界を感じないように。
（さぁ、気合いを入れよう）
修は気を引き締めて進んでいく。僅か先には、あおいと綾花がいた。少しでも追いつこうと進むものの、なかなか前に進めない。それでも、彼は近づきたくて泳ぎ続けた。
＊水褌いかがっすかー
――３日目・宿泊施設に程近い海水浴場。
この日も快晴で、気温も高かった。絶好の遠泳日和となり、生徒達のやる気も漲る。そんな中、元気な笑顔が目印の後木 真央は……手に赤、青、緑の褌と晒をもって走っていた。
「にゃふっ！ ここでフンドシ配らずいつ配るのだ！」
普及活動なのだ！ と学年色の褌を用意し知人に配っていた。……何が彼女をそうさせるのかはさておき、手渡された八神 修と立井 駒鳥は「うーむ」と悩んでしまう。
「穿き方ならコーチングするのだ」
「俺がな！！」
と、言ったのは練習日も褌だった冴木 竜司。彼も真央から青い褌を渡されたが、持参した赤褌を装着していた。その隣にはきっちりと青い褌を締めた赤西 拳児の姿が。
「ま、まぁ……、悪くはねぇな」
苦笑しつつ言う拳児。修は受け取った赤褌を見つめ……悩んだ。同じように赤褌と晒を渡された椿 美咲紀は少し首をかしげて修を見る。
「部長、つけるんですか？」
「少し悩んでいるんだ。着けなれない者が使用すると泳いでいる最中に解るからな」
先日の水泳大会を思い出し、修が真面目な顔で言う。その横で旅鴉 月詠が「ほぅ……」と意味深な声で真央から赤褌と晒を受け取っていた。
＊ドキドキのスタート前
「はーい、注目！ ……って私はここだからぁっ！！」
声を掛けたのにも関わらず、背が低い為長身の生徒達からはきょろきょろされてしまう相原 まゆ。彼女は額の汗を拭うと再び声をあげた。
「今日は待ちに待った遠泳本番よ。練習の成果をだせるよう、がんばってねっ！ 泳いだ後は美味しいお昼ご飯が待ってるわよ！」
しかも地域の漁業組合婦人部のみなさんによる手作りである。それに多くの生徒達が歓声を上げた。
Ａコースの人にはゴール後任意で１キロ長めに泳ぐ事が出来る事も伝えられ、やる気を漲らせる者がいる。その他、諸注意が終ると準備運動。そしていよいよ本番である。スタートは人数が多いためＢ・Ｃコースがスタートした後、少し遅れてＡコースがスタート、という事になった。
＊遠泳本番だっ！（Ｂ・Ｃコース編）
合図と共に、一斉にスタートする選手一同。黒崎 俊介が船で生徒達に併走する。
「皆、無茶はしないようにっ！」
その声を聞きながら、七夜 あおいは真剣な眼差しで泳いでいく。綾辻 綾花が少し遅れつつもペースを乱さず共に行く。
「あおいちゃん、がんばろうね！」
「うんっ！ 綾花ちゃんも！」
２人で短い合間に励ましあい、波を乗り越えていく。まだ遠泳は始まったばかり。体力を温存させつつしっかりと泳いでいった。
雨崎 荒太郎もまた、梅戸 有留と並んで泳いでいた。脱初心者を目指し、Ｂコースで泳ぐ荒太郎。水の冷たさを心地良く思いつつも有留と声を掛け合いながら進んでいく。
「気持ちがいいね！ ゴールまで楽しもう！！」
「そうだねっ！」
有留に言われ、荒太郎は頷く。確かに、１キロは結構辛い。けれども、このどこかであの小亀が泳いでるかも、と思えばやる気が漲っていくのだった。
立井 駒鳥はわくわくしながら泳いでいた。寒いのが苦手な彼は基本着衣水泳である。彼は溺れないよう、古式泳法を死ぬ気で覚えた兵であった。実力的にはＡコースでもいけるのだが、今日は友達と泳ぎたかった為Ｂコースを選んでいた。
（空が広いのう！ 実によい遠泳日和じゃ！）
楽しげに進む彼の泳ぎ方は独特だった。足の甲で水を蹴り、手は浮きを取るだけ。顔が沈まず静かに泳げる『煽り平泳ぎ』という古式泳法の１つを使っていた。顔が上がっている分、周囲への警戒もしやすい。彼は辺りを見渡して人数などを把握し、誰かが溺れた場合は救助しよう、と考えていた。
傍らでは八神 修と夢宮 瑠奈が自分のペースで泳いでいた。修は泳ぐ前に友達と互いにエールを送りあっていた。その時、あおいにもエールを送る。こっそりと「水着、似合ってるよ」といえばあおいは「冗談が上手いんだから」とはにかんだ。
角砂糖を数個食べ、確かな動きで進んでいく。そうしながらも声掛けを忘れない。
「大丈夫か、夢宮？」
「うん、ありがとう。八神君も無理しないでね」
瑠奈はそう言いながら、ゆっくりと手を動かす。焦ったらそれこそ溺れる原因となる事を知っている。だからこそ、自分のペースで進むのだ。他の誰かに勝とうとは思っていない。けれど、自分の限界を感じないように。
（さぁ、気合いを入れよう）
修は気を引き締めて進んでいく。僅か先には、あおいと綾花がいた。少しでも追いつこうと進むものの、なかなか前に進めない。それでも、彼は近づきたくて泳ぎ続けた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年06月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年06月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年06月11日 11時00分
