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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
臨海学校でおおはしゃぎ？ 遠泳と地引網のお話
そんな騒動はさておき、時子は魚がたくさん取れて嬉しそうに笑う。傍らで豪がうんうん、と頷き、思い出したように呟く。
「寝子島の魚は珍しいのが多いらしいな。そういえば、サンマの豊漁は治まったのかな？」
時子が不思議そうに首を傾げる。が、豪は静かに笑って「猫神様に感謝しないとな」と言った。
地引網も終わり、自由行動を挟んで夕食の時間。食堂には地引網でとれた魚介類をつかった料理がたくさん並んでいた。その中には望月と煉が許可を貰って作った料理も並んでいる。バイキング方式となった夕食会場で、生徒達は思いっきり海の幸を楽しんだ。煉と望月の手作りイカ飯も好評で、月詠も網焼きの場で海老や魚、貝の焼け具合を見たり、人に勧めたりと網将軍と化して大活躍していた。
なれない作業で疲れがでたのだろう。腕が重いと感じつつも時子はおいしそうなバーベキューに顔を綻ばせる。進められるがままに食べれば、舌いっぱいに旨みが広がって顔が綻んだ。次に食べたのはタコの天ぷら。これもまた味わい深く、歯ごたえもあっておいしかった。
「これも美味しいですよ。食べますか？」
有留に進めると、笑顔で頷いて皿に盛られた魚の天ぷらに箸を伸ばす。と、嬉しそうに笑って頷いた。
「ホントだ！ すごく美味しいね！」
こうして笑い合う時間がとても大切な物に思えて、時子はちょこっとだけこっそりなきそうになった。
因みに、行方が解らなくなっていた邪衣 士は他の高校の生徒達に混じってしまったようで、別の海岸にいた。無事に保護された後、士はウォルターからかなり叱られたようだった。後から食べたイカめしは、涙の味がしたらしい。
＊疲れを癒そう
――２日目・夜
鈴野 加代は部屋でストレッチをしていた。海での練習はけっこう疲れたが、それを明日に残しておきたくは無い。それに、遠泳中に足が攣ってしまったら大変な事になりかねない。
（溺れるのは、流石に怖いですからね。だから足は念入りに……）
そう、しっかり身体を伸ばしていると、同室の楪 櫻が部屋に戻っていた。
「ストレッチか……。いい心がけだな。手伝おうか？」
「いいのですか？ ありがとうございます」
櫻に助けられ、加代はゆっくりと身体を伸ばして調節する。それが終ると、今度はお礼にと櫻の足をマッサージする事に。
「中々上手だな……」
「兄さんが、よく動き回っていたので、中学生の頃はたまにやってあげていたんです」
凝りが酷い時はかなり痛むので、兄は涙目になっていた、と語れば櫻は思わずくすっ、と笑ってしまう。
暫くして小山内 海と奈良橋 博美も部屋に戻ってきた。加代は２人にもマッサージを進める。
「明日が本番ですし、疲れを取る為にもどうですか？」
「いいのか？ それじゃあ、お願いしようかな？」
『ありがとう。 私もおねがいするね』
博美と海も加代からマッサージを受け、その日の夜はグッスリ眠る事が出来たらしい。
その後、加代はろっこんの発動に関わる白手袋を浴衣の帯に括りつけて施設内を見回った。風紀委員ではない彼女ではあったが、覗きなどをするような輩を許しては置けなかったのだ。
因みに、この夜はそんな輩もおらず……平和に過ごせた。しかし、こっそりと外へ向う影を見たような気がした。
＊こっそり見守った、小さな命
その正体は雨崎 荒太郎である。彼は１日目に行われた生物観察の際、この時期、仔亀が孵化すると聞いていた。
（運良く孵化する所を見つけられたらなぁ）
そんな事を考えつつ砂浜を注意深くあるいていると……、彼の目の前をよたよたと進む影が。よく見れば仔亀である。
「えっ？！ どこどこ？」
辺りを見渡せば、少しはなれた所で仔亀達が砂から出てきている。そこに卵があったのだろう。僅かにピンポン球のような物も見える。荒太郎はその光景に感動し、瞳を輝かせて見つめた。
「こんなにちっちゃな子たちが何十年もの長い間、世界中の海を泳ぐんだね。可愛いのにすごいなぁ……！」
見習わないと……、と内心で付け加えて、温かい眼差しになる荒太郎。彼は懸命に海を目指す仔亀達を暫くの間見守るのであった。
因みに、こっそり帰ってきたつもりの荒太郎を出迎えたのは丁度見回りをしていた教頭の黒崎 俊介だった。思わず顔を引き攣らせる荒太郎に、俊介は苦笑する。
「夜の散歩もいいけれど、明日は遠泳本番だよ。しっかり眠っておきたまえ」
それ以上は言わないから早く部屋に戻るように、と俊介は付け加える。どうやら見逃してもらえたらしい事を悟ると、荒太郎は一礼して部屋に戻った。
「寝子島の魚は珍しいのが多いらしいな。そういえば、サンマの豊漁は治まったのかな？」
時子が不思議そうに首を傾げる。が、豪は静かに笑って「猫神様に感謝しないとな」と言った。
地引網も終わり、自由行動を挟んで夕食の時間。食堂には地引網でとれた魚介類をつかった料理がたくさん並んでいた。その中には望月と煉が許可を貰って作った料理も並んでいる。バイキング方式となった夕食会場で、生徒達は思いっきり海の幸を楽しんだ。煉と望月の手作りイカ飯も好評で、月詠も網焼きの場で海老や魚、貝の焼け具合を見たり、人に勧めたりと網将軍と化して大活躍していた。
なれない作業で疲れがでたのだろう。腕が重いと感じつつも時子はおいしそうなバーベキューに顔を綻ばせる。進められるがままに食べれば、舌いっぱいに旨みが広がって顔が綻んだ。次に食べたのはタコの天ぷら。これもまた味わい深く、歯ごたえもあっておいしかった。
「これも美味しいですよ。食べますか？」
有留に進めると、笑顔で頷いて皿に盛られた魚の天ぷらに箸を伸ばす。と、嬉しそうに笑って頷いた。
「ホントだ！ すごく美味しいね！」
こうして笑い合う時間がとても大切な物に思えて、時子はちょこっとだけこっそりなきそうになった。
因みに、行方が解らなくなっていた邪衣 士は他の高校の生徒達に混じってしまったようで、別の海岸にいた。無事に保護された後、士はウォルターからかなり叱られたようだった。後から食べたイカめしは、涙の味がしたらしい。
＊疲れを癒そう
――２日目・夜
鈴野 加代は部屋でストレッチをしていた。海での練習はけっこう疲れたが、それを明日に残しておきたくは無い。それに、遠泳中に足が攣ってしまったら大変な事になりかねない。
（溺れるのは、流石に怖いですからね。だから足は念入りに……）
そう、しっかり身体を伸ばしていると、同室の楪 櫻が部屋に戻っていた。
「ストレッチか……。いい心がけだな。手伝おうか？」
「いいのですか？ ありがとうございます」
櫻に助けられ、加代はゆっくりと身体を伸ばして調節する。それが終ると、今度はお礼にと櫻の足をマッサージする事に。
「中々上手だな……」
「兄さんが、よく動き回っていたので、中学生の頃はたまにやってあげていたんです」
凝りが酷い時はかなり痛むので、兄は涙目になっていた、と語れば櫻は思わずくすっ、と笑ってしまう。
暫くして小山内 海と奈良橋 博美も部屋に戻ってきた。加代は２人にもマッサージを進める。
「明日が本番ですし、疲れを取る為にもどうですか？」
「いいのか？ それじゃあ、お願いしようかな？」
『ありがとう。 私もおねがいするね』
博美と海も加代からマッサージを受け、その日の夜はグッスリ眠る事が出来たらしい。
その後、加代はろっこんの発動に関わる白手袋を浴衣の帯に括りつけて施設内を見回った。風紀委員ではない彼女ではあったが、覗きなどをするような輩を許しては置けなかったのだ。
因みに、この夜はそんな輩もおらず……平和に過ごせた。しかし、こっそりと外へ向う影を見たような気がした。
＊こっそり見守った、小さな命
その正体は雨崎 荒太郎である。彼は１日目に行われた生物観察の際、この時期、仔亀が孵化すると聞いていた。
（運良く孵化する所を見つけられたらなぁ）
そんな事を考えつつ砂浜を注意深くあるいていると……、彼の目の前をよたよたと進む影が。よく見れば仔亀である。
「えっ？！ どこどこ？」
辺りを見渡せば、少しはなれた所で仔亀達が砂から出てきている。そこに卵があったのだろう。僅かにピンポン球のような物も見える。荒太郎はその光景に感動し、瞳を輝かせて見つめた。
「こんなにちっちゃな子たちが何十年もの長い間、世界中の海を泳ぐんだね。可愛いのにすごいなぁ……！」
見習わないと……、と内心で付け加えて、温かい眼差しになる荒太郎。彼は懸命に海を目指す仔亀達を暫くの間見守るのであった。
因みに、こっそり帰ってきたつもりの荒太郎を出迎えたのは丁度見回りをしていた教頭の黒崎 俊介だった。思わず顔を引き攣らせる荒太郎に、俊介は苦笑する。
「夜の散歩もいいけれど、明日は遠泳本番だよ。しっかり眠っておきたまえ」
それ以上は言わないから早く部屋に戻るように、と俊介は付け加える。どうやら見逃してもらえたらしい事を悟ると、荒太郎は一礼して部屋に戻った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年06月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年06月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年06月11日 11時00分
