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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
臨海学校でおおはしゃぎ？ 遠泳と地引網のお話
（３Ｋｍともなると……、飛ばしてしまっては体力がもたないな。無茶は禁物だ）
博美は体育科の一員として、泳ぎをしっかり頑張っておきたかった。それでいて、溺れたら死の危険があるかあら、と真剣な表情で後を追っていた。邪魔する者がいようものなら簀巻きにしようとすら内心で呟いて。
そして、彼女の近くにはまゆと冴木 竜司の姿が。竜児としてはここでまゆにかっこいい所を見せておきたかった。泳ぐ前に赤褌をきっちり締めた姿をみせつつ「どうです？ 凄くワイルドな漢って感じじゃないですか？」と感想を問うたもののまゆに「うん、似合うから準備体操して」とあっさりあしらわれて心で泣いたのは黙っておこう。
（海の水はしょっぱいが、俺のガラスハートは燃えてるぜ！）
何時になく頑張るそんな竜司の姿を、まゆはちょっと微笑ましいなと思いながら苦笑する。
「竜司君、気負いすぎないでね」
「わかっていますっ！」
竜司は笑顔でそういい、まゆは「無茶はしないことよ」と釘をさした。そんな姿に、北風 貴子は溜め息を付く。けれども、平和に遠泳出来る事に、彼女は少し安堵していた。
市橋 誉は普段からランニングをしており、体力には自信があった。だが……、底が見えず、潮の流れも気になった。急な水温の変化も、波も気に掛けなくてはならない。それでも彼は気を抜かないよう心がけながらツービートで進んでいた。
（折角だし、海も楽しまないと）
僅かに笑ったその横を、赤い影が通り過ぎていく。赤い褌と晒しが目出す後木 真央はにっ、と猫のような笑みを浮かべた。
（真央ちゃんは海の子なのだ。おじぃと叔父貴には海の泳ぎ方叩き込まれてるのだー♪）
それでも、溺れている人がいるなら助けよう、と真面目に考えていた。真央はすいすいと楽しげに泳ぎながらも、辺りを見渡して溺れている人がいないか確認するのであった。
竜司から離れたまゆは、Ａコースの全体を見渡して頷く。
「この調子なら、リタイア者は出なさそうね……」
まゆはうんうん頷きながらゴールを目指すのであった。
＊最後まで力の限り
――Ｂ・Ｃコース、ゴール手前。
流石に疲れを見せ始めたメンバーも少なくない中、修は健闘していた。ペースは遅いものの、確かに複数抜き、あおいと並んでいた。
「やっと、おいついた。疲れてないか？」
「ありがとう、八神君。大丈夫だよ」
笑顔で応えるあおい。傍らの綾花は少し疲れを見せていたが素直に彼女がすごい、と思えた。
「私も、頑張らなくちゃ」
少しだけ笑みを強め、綾花もあおいに並ぶ。３人は仲良く海を泳いでいく。
「いまのところ、クラゲはいないな……」
そんな事を呟いた解理に、駒鳥が苦笑する。彼は、辺りを見渡し、溺れそうな人がいないか確認した。
「皆、もう少しでゴールじゃ！ がんばれ！！」
「よし、行くよっ！」
夏朝が思いっきり水を蹴る。疲れてきたが、焦らず、自分のペースを保っていた。少し遅れ気味になっていた荒太郎も、駒鳥の声で気合いを入れなおし、力いっぱい進んでいく。ちらりと見えた仔亀らしき影に、荒太郎の目が輝いた。
「あの仔亀だってがんばってるんだ。ぼくもがんばらないと！」
「あっ、誰か手を振ってる？」
有留が顔を上げると、ゴール地点では明るい笑顔のおばさん達が手を振っていた。お手伝いに来てくれたという近隣の漁協組合婦人部のみなさんだ。
「まだまだ、がんばれる。うん、いける！」
瑠奈はのんびり泳いでいるようで、いつの間にか真剣な顔になっていた。少し無理をしたかな、と後から振り返るが、根性を見せたかったのかもしれない。
「無茶は、するな。リラックスだ」
そんな彼女にアドバイスする櫻。瑠奈は頷き、少しだけ速度を落とす。自然と２人並んで泳ぎ、ゴールへと近づいていく。
暫くすればトップ集団がゴールしはじめる。漸く着いたゴールに、綾花はうれしくなってあおいと抱き合って歓声を上げた。
「よかったっ！ 泳ぎきった……っ！」
ふらふらになりながらも夏朝が拳を握り締めて喜び、解理も静かに顔を綻ばせつつ隠れてガッツポーズをしていた。
「誰も溺れる人がいなくてよかった」
「そうじゃな。安心したわい」
櫻は駒鳥と顔を見合わせて健闘を称え合い、修もまた泳ぎきった喜びに口元が綻んだ。
「八神君も、綾花ちゃんも、泳ぐの上手だねっ！ 一緒に泳げてよかった！」
あおいがそういえば、修と綾花は照れたように笑う。そして、荒太郎は有留や瑠奈とハイタッチ！ 泳ぎきった事で自信をつけたようだ。
「みんな、良く頑張った！ 今回のリタイア者は０だし、私も凄くうれしいよっ」
Ｂ・Ｃコースメンバーが全員そろった所で、有紀が笑顔でそう言った。この後、ウォルターから水分を取ってよく休むように通達される。参加者達はＡコースで未だ泳いでいるメンバーを応援しながら、休憩するのであった。
博美は体育科の一員として、泳ぎをしっかり頑張っておきたかった。それでいて、溺れたら死の危険があるかあら、と真剣な表情で後を追っていた。邪魔する者がいようものなら簀巻きにしようとすら内心で呟いて。
そして、彼女の近くにはまゆと冴木 竜司の姿が。竜児としてはここでまゆにかっこいい所を見せておきたかった。泳ぐ前に赤褌をきっちり締めた姿をみせつつ「どうです？ 凄くワイルドな漢って感じじゃないですか？」と感想を問うたもののまゆに「うん、似合うから準備体操して」とあっさりあしらわれて心で泣いたのは黙っておこう。
（海の水はしょっぱいが、俺のガラスハートは燃えてるぜ！）
何時になく頑張るそんな竜司の姿を、まゆはちょっと微笑ましいなと思いながら苦笑する。
「竜司君、気負いすぎないでね」
「わかっていますっ！」
竜司は笑顔でそういい、まゆは「無茶はしないことよ」と釘をさした。そんな姿に、北風 貴子は溜め息を付く。けれども、平和に遠泳出来る事に、彼女は少し安堵していた。
市橋 誉は普段からランニングをしており、体力には自信があった。だが……、底が見えず、潮の流れも気になった。急な水温の変化も、波も気に掛けなくてはならない。それでも彼は気を抜かないよう心がけながらツービートで進んでいた。
（折角だし、海も楽しまないと）
僅かに笑ったその横を、赤い影が通り過ぎていく。赤い褌と晒しが目出す後木 真央はにっ、と猫のような笑みを浮かべた。
（真央ちゃんは海の子なのだ。おじぃと叔父貴には海の泳ぎ方叩き込まれてるのだー♪）
それでも、溺れている人がいるなら助けよう、と真面目に考えていた。真央はすいすいと楽しげに泳ぎながらも、辺りを見渡して溺れている人がいないか確認するのであった。
竜司から離れたまゆは、Ａコースの全体を見渡して頷く。
「この調子なら、リタイア者は出なさそうね……」
まゆはうんうん頷きながらゴールを目指すのであった。
＊最後まで力の限り
――Ｂ・Ｃコース、ゴール手前。
流石に疲れを見せ始めたメンバーも少なくない中、修は健闘していた。ペースは遅いものの、確かに複数抜き、あおいと並んでいた。
「やっと、おいついた。疲れてないか？」
「ありがとう、八神君。大丈夫だよ」
笑顔で応えるあおい。傍らの綾花は少し疲れを見せていたが素直に彼女がすごい、と思えた。
「私も、頑張らなくちゃ」
少しだけ笑みを強め、綾花もあおいに並ぶ。３人は仲良く海を泳いでいく。
「いまのところ、クラゲはいないな……」
そんな事を呟いた解理に、駒鳥が苦笑する。彼は、辺りを見渡し、溺れそうな人がいないか確認した。
「皆、もう少しでゴールじゃ！ がんばれ！！」
「よし、行くよっ！」
夏朝が思いっきり水を蹴る。疲れてきたが、焦らず、自分のペースを保っていた。少し遅れ気味になっていた荒太郎も、駒鳥の声で気合いを入れなおし、力いっぱい進んでいく。ちらりと見えた仔亀らしき影に、荒太郎の目が輝いた。
「あの仔亀だってがんばってるんだ。ぼくもがんばらないと！」
「あっ、誰か手を振ってる？」
有留が顔を上げると、ゴール地点では明るい笑顔のおばさん達が手を振っていた。お手伝いに来てくれたという近隣の漁協組合婦人部のみなさんだ。
「まだまだ、がんばれる。うん、いける！」
瑠奈はのんびり泳いでいるようで、いつの間にか真剣な顔になっていた。少し無理をしたかな、と後から振り返るが、根性を見せたかったのかもしれない。
「無茶は、するな。リラックスだ」
そんな彼女にアドバイスする櫻。瑠奈は頷き、少しだけ速度を落とす。自然と２人並んで泳ぎ、ゴールへと近づいていく。
暫くすればトップ集団がゴールしはじめる。漸く着いたゴールに、綾花はうれしくなってあおいと抱き合って歓声を上げた。
「よかったっ！ 泳ぎきった……っ！」
ふらふらになりながらも夏朝が拳を握り締めて喜び、解理も静かに顔を綻ばせつつ隠れてガッツポーズをしていた。
「誰も溺れる人がいなくてよかった」
「そうじゃな。安心したわい」
櫻は駒鳥と顔を見合わせて健闘を称え合い、修もまた泳ぎきった喜びに口元が綻んだ。
「八神君も、綾花ちゃんも、泳ぐの上手だねっ！ 一緒に泳げてよかった！」
あおいがそういえば、修と綾花は照れたように笑う。そして、荒太郎は有留や瑠奈とハイタッチ！ 泳ぎきった事で自信をつけたようだ。
「みんな、良く頑張った！ 今回のリタイア者は０だし、私も凄くうれしいよっ」
Ｂ・Ｃコースメンバーが全員そろった所で、有紀が笑顔でそう言った。この後、ウォルターから水分を取ってよく休むように通達される。参加者達はＡコースで未だ泳いでいるメンバーを応援しながら、休憩するのであった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年06月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年06月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年06月11日 11時00分
