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ゆったりと歩いて行く背中がひどく懐かしかった。
母の背中だ、とエリカは思う。二年前に病で亡くした、母。
穏かな人だった。美しい人だった。
ドイツ人で日本贔屓だった。荒野の中、吹き荒ぶ風の中に凛と咲く可憐に美しい故郷の花の名前を付けてくれた。
(私は、その名に恥じぬ生き方をしているつもりだ)
「すまないが、」
駆け寄った背中にそっと触れる。面を掛けた顔が振り返る。
「伊勢エリカという人に心当たり無いか」
振り返った女性が面の奥で息を呑む気配がした。
「エリカ」
人波の真中、死に別たれた母子は互いを見詰め合う。
母の声で、母の抑揚で、自身の名を呼ばれ、エリカは破顔する。
「ああ、やはり母か。久しぶりだな」
「……ごめん、ね」
病に倒れたことを力なく詫びる母の両手を、エリカは力強く掴む。
「……死ぬのはわかっていたことだし過ぎたことだ、何も言わん」
それに、と母を真直ぐに見て背筋を伸ばし胸を張る。
「近況は私のこの元気な姿を見て察してくれ」
娘の手の、言葉のその力強さに、母は胸を撫で下ろした様子を見せる。つと手を伸ばし、面越しにエリカの頬に触れる。
「そんな言葉遣いをして」
「……む、言葉遣いは仕方ないだろう。もうこれで慣れてしまったのだ、なかなか変え辛い」
「もう」
生前と同じに、厳しく叱ることはせずに柔らかく窘めるばかりの母をエリカはただ懐かしく思う。
(本当に)
本当に、私の母だ。そう、思う。
頬に触れた母の手に手を重ねる。
「今後のことは心配するな、私は大丈夫だ」
どこまでも強く言い放った途端、エリカは母に抱きすくめられた。
「エリカ」
「……いざとなると別れを惜しく思うものだな」
出来るだけ淡々と言おうとして、ほんの僅か、声が震えた。抱き締めてくれる母の両腕に力が籠もる。
「ありがとう」
母の体を一度だけ強くしがみ付き、離れる。
面の奥に隠した瞳に強い意志の光を宿らせる。
「……そしてさようなら、また会うこともあるだろう」
だから、大丈夫。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月14日
参加申し込みの期限
2014年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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