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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
第二次ねこじま魔法少女大戦ブレイヴ！～ニンジャ襲来～
【Side：忍】蠢動
魔法少女陣営が召喚に成功する半刻前、九夜山にひっそりと存在する忍国で召喚イニシエーションが行われていた。
別世界から忍者ＤＮＡを受け継いだ人間を呼び出す秘術『クチヨセ』により、６名の寝子島民が忍者として呼び出されたのだ。
「……成程、うぬ等が我を呼んだ事情は飲み込めた」
屈強な大男が満足そうに頷いた。
「ようかろう。この漸羅（ゼンラ）の力、存分に振るってくれようぞ」
大男は飾り気のない武者兜を被り、目元と鼻まで覆う鬼の面で素顔を隠していた。
陣羽織を素肌に通し、狂戦士めいた風貌で仁王立ちしていた。
そして、股間の斬馬刀の如き立派な象徴も仁王立ちしていた。
「なんで隠していないのですか……」
常闇 月はまともに漸羅を見ることができない。
彼――尾鎌 蛇那伊だった異形の鬼は答えた。
「鍛え抜かれたこの肉体こそが、我が忍術也。防具など不要……！」
「股間は防具以前の問題です……！」
わなわなと震える常闇の体を、急に後ろから誰かが抱き寄せた。
「あらァ？ こういうの嫌い？ 私は別にアリだと思うわ、キャハハッ★」
「ッ！ 離れて下さい……！」
常闇は抱きついてきた人物を振り払って苦無を構える。
刃を向けられた人物は、肩を竦めながらヘラヘラ笑っていた。
彼女――添木 牡丹の封印されし裏人格は、この世界で再び表層意識へ浮上・覚醒。
今はマイコ忍者 牡丹太夫として顕在化している。
「愛と混沌は素晴らしいものよ？ あんな変態が魔法少女たちを薙ぎ倒すと考えただけで愛溢れるカオスだわ、アッハハハハ！」
嬌笑する牡丹太夫に、すっかり常闇は呆れ返ってしまった。
「……それじゃ、私、トーリョーをやらせてもらうわね？ この世界に愛と混沌を撒き散らしに行かなくちゃ★」
そう言うと、彼女は闇の国方面へ飛び去っていってしまった。
「我も来る時に備え、準備せねば……」
漸羅は腹筋に力を込めると、爆音とともに放屁！
その勢いでロケットエンジンめいた推進力を得て垂直上昇していった。
「……行っちまった」
強面の中学３年生、新江 天懸は上空雨へ消えていく２つの影を眺めていた。
「てか、寝てたらなんだよ忍者って！？ トーリョーとか訳わかんねーから、俺はまぁ、部下その１って事でヨロシク」
手をひらひらさせながらその場にあぐらをかく新江。
「単独行動ですか……。『船頭多くして船山へ上る』という言葉を知らないのでしょうか？」
まとまりのないトーリョーたちに、思わず常闇も閉口してしまう。
「……私もアタマ張るのは御免だよ。誰かやってくれ」
木陰の傍に佇む女性も、この状況にウンザリのようだ。
これに、最後まで黙っていた少年が立ち上がった。
彼は異様に長い前髪で目元を隠し、その表情は窺い知れない。
「トーリョー同士で話し合いたいと思ったけどみんな勝手に行っちゃってるし……。だったら残る俺らだけで勝手に動くか？」
その口元が、寒気がするくらい禍々しく歪む。
「トーリョーねー？ ま、こんな面白いことめったにないし楽しませてもらおうじゃん？ んじゃ、俺トーリョーでみんなは俺の部下。いいかね？」
異議なし、と一様に頷いた。
「よし、決まりじゃん！ 俺は寝子高２年の霧谷 朧っつーんよ。忍っぽく、朧月（オボロヅキ）とでも呼んでほしいんよ」
朧月は礼儀正しくお辞儀をした。
忍者にとって挨拶は神聖な行為。挨拶を行うことにより、トーリョーは下々に自らの威厳を示すのだ。
見事なお辞儀角度に呼び出したチョーローたちも拍手喝采！
下忍たちも感動のあまり涙を流していた。
さすがグレート忍者だ、としきりに朧月を褒め讃えた。
「いやぁ、どうもどうも！ じゃ、早速、俺に考えがあるんだ。チョーロー、兵隊を１つ借りるんよ」
朧月の作戦を聞いた忍者たちは、早速行動を開始。
散開して、光と闇の間者として紛れ込んでいった。
「とりあえず荒事は、先行したあの２人に任せて、俺は隠密行動と洒落込みますか」
朧月が両手でジュツの印を結ぶと、みるみるうちに姿が変化していく！
忍装束をまとった彼は、目を手で覆ってろっこん発動のキーワードを口にした。
「もういいよ」
ろっこん『ハイドサイト』の効果で全身が透明化する。
（さて、今回は言葉に気を付けないと。ま、透明化の間は黙っていればオッケーさね）
以前の失敗を教訓に、今回は無言で任務遂行にあたる。
透明の月は、ひたひたと闇の国へと向かっていく。
忍者が動き出したことは、まだ魔法少女たちは知らない……。
魔法少女陣営が召喚に成功する半刻前、九夜山にひっそりと存在する忍国で召喚イニシエーションが行われていた。
別世界から忍者ＤＮＡを受け継いだ人間を呼び出す秘術『クチヨセ』により、６名の寝子島民が忍者として呼び出されたのだ。
「……成程、うぬ等が我を呼んだ事情は飲み込めた」
屈強な大男が満足そうに頷いた。
「ようかろう。この漸羅（ゼンラ）の力、存分に振るってくれようぞ」
大男は飾り気のない武者兜を被り、目元と鼻まで覆う鬼の面で素顔を隠していた。
陣羽織を素肌に通し、狂戦士めいた風貌で仁王立ちしていた。
そして、股間の斬馬刀の如き立派な象徴も仁王立ちしていた。
「なんで隠していないのですか……」
常闇 月はまともに漸羅を見ることができない。
彼――尾鎌 蛇那伊だった異形の鬼は答えた。
「鍛え抜かれたこの肉体こそが、我が忍術也。防具など不要……！」
「股間は防具以前の問題です……！」
わなわなと震える常闇の体を、急に後ろから誰かが抱き寄せた。
「あらァ？ こういうの嫌い？ 私は別にアリだと思うわ、キャハハッ★」
「ッ！ 離れて下さい……！」
常闇は抱きついてきた人物を振り払って苦無を構える。
刃を向けられた人物は、肩を竦めながらヘラヘラ笑っていた。
彼女――添木 牡丹の封印されし裏人格は、この世界で再び表層意識へ浮上・覚醒。
今はマイコ忍者 牡丹太夫として顕在化している。
「愛と混沌は素晴らしいものよ？ あんな変態が魔法少女たちを薙ぎ倒すと考えただけで愛溢れるカオスだわ、アッハハハハ！」
嬌笑する牡丹太夫に、すっかり常闇は呆れ返ってしまった。
「……それじゃ、私、トーリョーをやらせてもらうわね？ この世界に愛と混沌を撒き散らしに行かなくちゃ★」
そう言うと、彼女は闇の国方面へ飛び去っていってしまった。
「我も来る時に備え、準備せねば……」
漸羅は腹筋に力を込めると、爆音とともに放屁！
その勢いでロケットエンジンめいた推進力を得て垂直上昇していった。
「……行っちまった」
強面の中学３年生、新江 天懸は上空雨へ消えていく２つの影を眺めていた。
「てか、寝てたらなんだよ忍者って！？ トーリョーとか訳わかんねーから、俺はまぁ、部下その１って事でヨロシク」
手をひらひらさせながらその場にあぐらをかく新江。
「単独行動ですか……。『船頭多くして船山へ上る』という言葉を知らないのでしょうか？」
まとまりのないトーリョーたちに、思わず常闇も閉口してしまう。
「……私もアタマ張るのは御免だよ。誰かやってくれ」
木陰の傍に佇む女性も、この状況にウンザリのようだ。
これに、最後まで黙っていた少年が立ち上がった。
彼は異様に長い前髪で目元を隠し、その表情は窺い知れない。
「トーリョー同士で話し合いたいと思ったけどみんな勝手に行っちゃってるし……。だったら残る俺らだけで勝手に動くか？」
その口元が、寒気がするくらい禍々しく歪む。
「トーリョーねー？ ま、こんな面白いことめったにないし楽しませてもらおうじゃん？ んじゃ、俺トーリョーでみんなは俺の部下。いいかね？」
異議なし、と一様に頷いた。
「よし、決まりじゃん！ 俺は寝子高２年の霧谷 朧っつーんよ。忍っぽく、朧月（オボロヅキ）とでも呼んでほしいんよ」
朧月は礼儀正しくお辞儀をした。
忍者にとって挨拶は神聖な行為。挨拶を行うことにより、トーリョーは下々に自らの威厳を示すのだ。
見事なお辞儀角度に呼び出したチョーローたちも拍手喝采！
下忍たちも感動のあまり涙を流していた。
さすがグレート忍者だ、としきりに朧月を褒め讃えた。
「いやぁ、どうもどうも！ じゃ、早速、俺に考えがあるんだ。チョーロー、兵隊を１つ借りるんよ」
朧月の作戦を聞いた忍者たちは、早速行動を開始。
散開して、光と闇の間者として紛れ込んでいった。
「とりあえず荒事は、先行したあの２人に任せて、俺は隠密行動と洒落込みますか」
朧月が両手でジュツの印を結ぶと、みるみるうちに姿が変化していく！
忍装束をまとった彼は、目を手で覆ってろっこん発動のキーワードを口にした。
「もういいよ」
ろっこん『ハイドサイト』の効果で全身が透明化する。
（さて、今回は言葉に気を付けないと。ま、透明化の間は黙っていればオッケーさね）
以前の失敗を教訓に、今回は無言で任務遂行にあたる。
透明の月は、ひたひたと闇の国へと向かっていく。
忍者が動き出したことは、まだ魔法少女たちは知らない……。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年11月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年11月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年11月08日 11時00分
