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フジコ先生リターンズ~追試と小さな先生の囁き~
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ミニフジコちゃんスプラッタです
あかりんはにげだした! しかし。
『だいまおうからはにげられない!』
「ぴぎゃーー!」
フジコ先生に造作なく首根っこを摘ままれた
橘 明里
は、手足をバタバタさせている。
「どこに行くつもり? まだ終わってないでしょう?」
フウーッと顔面にフジコブレスを吹きかけられ混乱した橘は、無我夢中で自分に鼓舞の呪文を掛ける。
「あかりは天使だったから、人間界の決まりがわかっていないだけなの。あかりはやればできる子! 居候しておうちでお勉強を教えてくれる優しい先輩が何度もそう言ってくれたもの。がんばれ、あかり! なの!」
天使の羽根の髪飾りをつけた薔薇色の髪がふるふると揺れる。その髪をはらり弄び、フジコ先生はかわいらしいピンク色をした耳朶に囁いた。
「そうよ、その先輩とやらに恥ずかしい結果を見せられないでしょう?」
フジコ先生の言葉には有無を言わさぬ圧力があった。
「席に戻りなさい。ね?」
ところがそのとき、
後木 真央
がうがーっと吠えて立ちあがった!
「ミニゴンうるさいのだ! 真央ちゃんは集中したいのだ黙れなのだ!」
どうやら後木も、ミニフジコの煩さに悩まされていたようだ。
「そうだそうだ! 真央ちゃんの言うとおりだぜ! 俺様ももう耐えられねぇ!」
宇佐見 望月
も拳を突き上げる。
「ちっちゃい権ちゃん、お願いやから静かにせいっちゅーねん!」と
浅沼 柳司
も。
「だ、誰かへるぷみー! 大事なものを売り渡しそうだよー」と
行梨 謡
も。
後木が首に巻いていた汗拭きタオルを抜き取り、バッと広げる。
「ミニゴンちゃんが神魂なのはわかってるのだ! 大人しくお縄につけなのだ! ミニゴンちゃんが居なくなればテストクリアなのだあああ!!」
後木はタオルを袋状にして、ミニフジコをその中に押し込んだ。
御剣 刀
は後木が何をしようとしているのかわかった。
彼女は、そのタオルにミニフジコを包み込み、抹殺を目論んでいるのだ!
「後木! これも頼む!」
御剣は後木のタオル目掛けて、自分のミニフジコを投げた。後木にそれは見えなかったはずだ。がしかし、器用に受け止め御剣のミニフジコをタオルの中へ。御剣に倣って、宇佐見も、浅沼も、行梨も、橘も、自分のミニフジコを投げ、後木はそれらをすべて見事にタオルで受け止める。
ああ、おそらく後木のタオルの中はいま、阿鼻叫喚の地獄絵図なのだろう。るつぼのごときタオルの中で、ノーマルミニフジコ3体とバニーミニフジコと聖歌隊チビコちゃんズが喚いているのが見えるようだ。
「煩いわね、静かにしなさい!」
吠えたフジコ先生に、御剣がいった。
「フジコ先生、このあとの追試をつつがなく進めるために、ちょっとだけ目を瞑ってください!」
言うが早いか、後木に向かって跳ねる。
「刀ちゃん!?」
「後木、そいつを高く掲げろッ!」
後木は言われた通り、タオル袋を持った手を高く掲げる。
そこに、腕を大きく広げた刀が飛びかかり!
「必殺! ミニフジコマッシュクラーーーップ!!!」
バチンッ!
袋を両手で打ち潰した!!!!
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
あたりは静寂に包まれていた。
やった、のか。
わからない。
タオル袋を開けてみる勇気は誰にもない。
だって、ミニフジコちゃんたちが中でスプラッタだったらどうするんだよ!!
後木はそっと御剣にタオルを差し出す。
「……刀ちゃん、朝の鍛錬で汗を拭くのにタオル必要だと思うのだ。これ、あげるのだ」
「すまん。いらん」
後木がそのタオルをどうしたのか、本人以外誰も知らない……。
◇ ◇ ◇
このあと、教室は静かだった。
橘は冷静さを取り戻して勉強したことを思い出すことができたし、浅沼も集中して確実に分かるところから枠を埋めていった。行梨は大事なものを売り渡さずに済んだし、宇佐見も必死に姪の教えを思い出して頑張った。昏睡していた
納 十一
も気が付いて、遅れを取り戻そうと猛然と問題を解いている。後木と御剣も黙々と鉛筆を走らせた。――あのタオルの中のことは考えないようにしながら。
一番後ろの席で成り行きを見守っていた
斉藤 次久
は、腕の中のミニフジコをそっと解放した。
「……あなたはあたしを見捨てなかったわね」
「……だって……俺を奮起させようとしてくれてたんですよね……犬……ってどういう意味か分からなかったですが……姉よりは……やさしいし……それに……」
その先は上手く言葉にできなかった。
周りから恐れられている、その意味で、フジコ先生と自分は似ている……なんとなくそんな気がした。今まで2回留年したのは、顔が怖い自分に対する、みんなの視線に耐えられなかったから。自分がいると、みんなの邪魔になるような気がしたから。いたたまれない、申し訳ない、どうせ俺なんか、と引きこもることが多くなって出席日数が足りなくなった。
「ありがと」
ミニフジコが斉藤の胸に凭れ掛かる。
斉藤は、ミニフジコのしたいようにさせておいた。
強く、なりたい。
畏れられつつも輝いているフジコ先生のように。
フジコ先生の強さの秘密はいったい何なのだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月30日
参加申し込みの期限
2014年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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