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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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シグレが天吏の後からダイブすると、フォーラムでは丁度不思議な光景が展開されているところだった。
小鳥の製作者の片割れ・
桜井 ラッセル
は、ダンジョン攻略に勤しんでいるさ中なのでこの場にはいない。
「光ってる……」
片手に小鳥のオブジェクトを、もう片方には緑の記録媒体を持った天吏は、双方に灯った淡い光が糸のように繋がっていく様を見詰めて呟く。
ここまで小鳥の状態を不安定にさせるようなものはなく、不穏な前兆も感じない。
ダイブした者も、ディスプレイ越しにその様子を窺う者も、固唾を呑んで見守るその瞬間。
籠から出し、オブジェクトの胸に近付けた記録媒体が、すうっと吸い込まれるように消える。
(上手くいった……?)
ほんの数秒の後。
皆が注視する中、青い小鳥のオブジェクトはゆっくり頭をもたげ、何度か瞬きした。
小鳥は首を動かし、その小さな翼を広げ、自らの目で確認するような仕草をする。
「わ……」
「よかった……」
ディスプレイを食い入るように眺めるまほろとレティシアが、声を上げた。
まだ安心するには早いかも知れないけれど、こうして目に見える形での覚醒を確認出来た事に、皆の胸に安堵や喜びが湧く。
「おお~、すんごい貴重な瞬間を見た気分~☆」
先ほどからMystiqueの隣にいたピンクの垂れた兎耳を着けた小柄な少女が、能天気に呟く。
リアルっぽい姿からして、もれいびのようだ。
「こっちに来てすぐに反応が始まっちゃったから紹介する暇なかったけど、彼女が小鳥をしばらく預かってくれる
彩
さんよ」
「ちゃーお。運営さんのお手伝いで動物園エリア制作担当のぉ、彩でぇす☆」
Mystiqueの紹介を受け、彩というアバターネームの少女はきゃるーんとポーズを決める。
「こんな時間にありがとうね、彩さん」
「いいのよぉ~、チビたちはもうゴハン食べてゲームしてるし、旦那は呑みで遅くなるってさ」
「え……」
夏朝の唇が小さく動いた。
どう見ても自分より二つ三つ年下に見えるのに、家庭を持っているのかと。
相手の戸惑いを感じてか、彩はにぱっと笑った。
「あ、これキャットアイランド限定のキャラ付けだからね~。リアルではこんなロリちゃんじゃないし、ミスティちゃんよりひと回り年上なの☆ かさねこちゃんも色々アバター弄ってみたら楽しいよぉ、ダイブした時も頭の中で選んどけば反映されるし!」
仮想世界では猫頭で慣れているシグレはともかく、日の浅い夏朝やこの世界をよく知らない者は大なり小なり驚いているようだ。
「それはそうと! この子訳アリなんでしょ? ちゃっちゃと調べる事調べちゃわないとね☆」
「そうね。問題がないか調べるから、少し時間を貰うわよ。ついでに会話機能も調べて補強するから」
彩に促され、Mystiqueは自分に所有権があるこの小鳥について解析を始めた。
Mystiqueが小鳥に繋いだ何かの装置を操作している間。
「我侭を言って申し訳ないが、堅苦しい監視・管理という状況下には置きたくない。可能な限り自然にこの世界で生きて欲しいんだ」
シグレがそう申し出ると、彩は「心配しないで~」と目尻を下げた。
「ミスティちゃんの見立てじゃ、小鳥ちゃんの自我が確立して『ただの人形ではない存在』と判断出来た時点で殆ど自由同然に過ごせるようになると思うわ☆ 今小鳥ちゃんを保護しておくのは、この子の為でもあるのよ」
小鳥が持つろっこん増幅能力は、本来小鳥自身が条件を満たして念じなければ発動しない種の能力らしい。
真由美は無意識にその力を操ってしまった訳だが、無自覚な力の発露や悪用目的などいたずらに小鳥を苦しめないようにという配慮でもあるのだ。
「自我を持てた後も、意思ある存在を操るような力の持ち主が現れたらお手上げだけど……そうなったら、私たちだって危ないのはどっこいドッコイだし~」
肩を竦める彩。
条件をクリアした暁には、
神木 直樹
をオーナーにと話し合われているそうだ。
「彼が持ち主なら、一番自由にキャットアイランドの空を飛び回れるもんね☆」
明るく言う彩の後ろで、手を止めたMystiqueが考え込んでいた。
「……聞いてた黒い羽根の件なんだけど、やっぱりプログラムの一部に組み込まれてしまっているようね。それも断片的に」
「羽根を取り出すのは……出来ないのでございましょうか?」
少し沈んだ渚の声に、彼女は頷く。
「そうね……記述外の現象にも繋がっている可能性もあるし、無理に該当部分を削除してしまうと何処に支障が出るか予測出来ないわ」
結局、小鳥はこの特異な力から切り離せない存在になってしまったのか。
『ソレハシカタナイ事デス。デモ……ミンナノオ陰デ、ワタシハコノ世界に帰ッテクルコトガ出来タノ。イクラ感謝シテモシ足リナイワ』
「「……!!」」
急に比較的流暢に話し始めた小鳥に、皆……Mystiqueさえも驚いていた。
「これも羽根に宿っていた情報を取り込んだ影響か?」
思わずシルクハットの鍔を摘み、シグレが小鳥を眺める。
「元のスクリプトより処理速度が上がってるわ。神魂はこんなところにも影響を及ぼすものなのかしら……」
『マスター 現状ノワタシニハ、コノ不可思議ナ力ヲ使イコナセナイ懸念がアリマス。自我確立ト判定サレタ後モ、シバラクハ手厚イ保護ヲオ願イデキナイカシラ』
「え、ええ……それは勿論だけど」
「なーんか、恵御納から聞いてたのより女っぽい喋り方だな」
「これも羽根の影響なんでしょうか……?」
現実で見守る勢も、不思議そうに眺めていた。
「!」
心なしか表情の柔らいだ天吏の手元に、再び小鳥が舞い降りてきた。
思わぬ事に彼女の心が躍る。
丁度、話をしてみたいと思っていたのだ。
『アナタ、前ニモ会ッタコトガアルワ』
天吏の青い瞳が揺れる。
「覚えているの……?」
『アノ時、誰モ空ヲ見上ゲナカッタ……デモ、アナタハ ワタシニ気付イタデショウ?』
小鳥は素直に頷いた少女の肩に、飛び移った。
「……貴方は、いつから私達の世界にいたの?」
『タブン、アナタト出会ッタ頃ネ。デモ、アノ頃ハ……ワタシトイウカタチガ 分カラナクナッテ、消エテシマイソウダッタワ』
きっと、藁にも縋る思いで助かろう、帰ろうと足掻いたのだろう。
『アリガトウ、大切ナトモダチ』
小鳥のさえずりが、少女の胸に小さな小さな宝石を落として波紋を広げた。
「それじゃ、小鳥さんが晴れて自由になれる日まで……しっかりお預かりするからねぇ☆」
特殊なセキュリティを張り巡らせた籠に自ら入り、小鳥は彩の手に渡る。
「会いたくなったら、トラchの方の動物園エリアに来てね。園内広いけど~、受付のマヌカノちゃんに合言葉を言えば、すぐ案内して貰えるようにしとくから☆」
彩は皆に合言葉を伝えると、フォーラムを後にした。
天吏は小鳥の姿が見えなくなるまで見送り、他の面々を気にせずダイブを解除して現実に帰る。
さよなら、ひと時の友達。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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