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<CI@SP>ふたつのミドリのゆくえ
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一部始終を見届けた夏朝は、ほっと胸を押さえた。
「……ん?」
ごく自然に、いつも通りの状態だったから気付くのが遅れたけれど、その左手にはちゃんとオレンジ色の猫のパペットが嵌っている。
(そうか、手に着けてたからハルくんも一緒にこっちの世界に来たんだ……って事は、ん?)
夏朝はふと思い返す。
確か、スマホをハルくんの上、口で挟むようにして持っていた筈。
とすると、今自分の携帯は!?
「……どうしたの?」
スマホの画面から光の奔流となって飛び出してきた夏朝を、真由美が目を丸くして迎えた。
「うん、ちょっとね」
(夏朝ちゃん、何か慌ててる……?)
彼女の表情は変化に乏しい方だったけれど、ここのところ一緒に行動していたまほろにはなんとなく分かる。
結論から言ってしまうと、夏朝のスマホは特に壊れている事もなく、彼女がいた場所に鎮座していた。
三浦邸に向かう途中に充電器を差していたお陰で、電力が切れる心配もない。
「うん……? その時、びっくりしてたから、携帯がどうなってるかあんまり見てなかった……かも」
まほろは覚束ない記憶を手繰る。
『これもキャットアイランドにカンケイする、フシギなちからなのかな?』
「通信が切れるとダイブも解けるようだから、媒介にしている機械が壊れてもそうなるんだろうな」
言葉を綴ったスケッチブックを掲げる海に、一緒に見守っていた
市橋 誉
が顎に手を当てる。
刀も思案した。
「ダイブする者の妨げや危険になる現象は、極力引き起こされないようになっているみたいだな……」
もれいびたちが意図的に長くダイブし続けていても、最大で6時間ほどで自動的にこちらの世界に帰される事と言い、まるで何かの安全機構でも働いているようだ。
「やっぱり、単純に神魂の影響とは言い切れない部分があるな」
「そうだな……」
また神魂か、では片付けられない意思の介在を感じた刀に、誉も頷いた。
「おねえさん、だいじょうぶ?」
頷く夏朝とスマホの画面を交互に眺め、真由美はただただ感心しているようだ。
そんな少女の様子に、夏朝の口許もほんのり綻びる。
「キャットアイランドに行けば、また小鳥さんに会える……かも」
「……まゆもいけるの?」
「うん、お母さんと一緒に登録してね」
簡単に説明すると、なつめも一緒に耳を傾けている。
「私、メールとお料理サイトくらいしか使ってなかったけど……そうね、真由美がやってみたいなら、後でユーザー登録してみましょう?」
なつめの言葉に、真由美の瞳が輝いた。
「うん……!」
「ありがとう、Mystiqueさん。彩さんにもよろしくお伝え下さい」
ダイブし直した夏朝は、Mystiqueに礼を言った。
「俺からもありがとう、お疲れ様でした」
刀も電話越しに彼女を労う。
「いいえ、私の方こそ。あの子や人形たちの為に、頑張ってくれてありがとう。少しでも人形が人を傷付ける事を減らしてくれて、感謝してるのよ」
「そうだMystiqueさん、今度キャットアイランドに連れて行きたい人がいるんだ。人って言っていいか分からないけど……」
「ん? 人じゃないけど人みたいな?」
「そんな感じです。それで、お世話になるかも知れないから。バーチャルは俺も素人だし、いざという時に協力者がいてくれた方が助かる」
「なるほどねー。分かったわ、刀くんのお客さん、どんな人かしら? 楽しみにしてるわね」
「よろしくお願いします」
ダイブが上手くいくと良いと激励を受け、刀は通話を切った。
「そうそう、かさねこちゃんはお店を開きたいんだったわね」
刀と話を終えたMystiqueの声に、夏朝は頷いた。
「ねこグッズのお店で、chトラの旧市街エリアに作ろうと思ってるんです」
「それは面白いわね。猫好きは多いもの、ウケるかも。……私も何かあったら手伝うし、マスコットにマヌカノイドが必要だったらサービスするわよ」
夏朝も激励されて、期待と緊張感に胸を膨らませるのだった。
母子に見送られて、彼らは夜道をそれぞれの帰る場所へと歩き出す。
なつめと手を繋いで、もう片方の手を控えめに振る真由美の姿を、
常闇 月
はそっと振り返った。
あの少女の笑顔を救った事、その想いが、彼女の胸の底で一握りの砂粒のようにキラキラ輝いている。
それはひとつひとつは小さくとも、もっと光が差せば更に眩い光を放って月自身の心を照らしてくれる――そんな予感がした。
夏の夜は蒸していたけれど、胸の中には清々しい風が通り抜けていく。
(帰ったら神木たちにも伝えておかないとな。直接礼も言いたいし……夕飯も食べないと)
携帯の時刻表示を確認しながら、誉は星ヶ丘寮への帰路を急いだ。
この後、友人があまり深刻には見えない大変な事になるなんて、まだ知らずに。
「あら、夏朝ちゃん。お帰りなさい」
桜花寮に帰って靴を脱いでいると、寮母の
座間 トシコ
さんが顔を出した。
「お腹空いてない? まだお夕飯大丈夫だから、お着替えして食堂にいらっしゃいね」
「あ……」
夏朝は今更ながら空腹に気付く。
(ご飯どころじゃなかったもんね……)
パペットと顔を見合わせ、部屋に帰って制服から着替える。
と、食堂に降りていく前に。
「あ、恵御納さん。お帰りなさい……それ……!?」
小田 稲子の部屋を訪ねると、彼女は夏朝の持つ鳥籠を見て目を丸くした。
「やっぱり、あれって夢じゃなかったのよね? 気が付いたら時間の感覚が変になってて……」
稲子は大事そうに鳥籠を抱えて微笑んだ。
「この籠にまだ、役に立つ事があって良かった。後でどんな事があったか、教えてね」
ところ変わって星ヶ丘寮。
「ごちそうさまー!」
霧生宅で夕食を相伴に預かった
伊予 祐
は、美味かったとお腹を擦った。
「あ、片付けとか手伝うよ」
「別に構わないのに」
「なんか、渚砂さんには最近貰ってばっかりだしな~」
キッチンに立つ
霧生 渚砂
に申し出て、少し家事を手伝う。
「そういや、深雪さんはまだ帰って来ないのか?」
「それがな、靴はあるしPCは点いてるみたいなんだが……」
「ふーん……? キャットアイランドにでも行ってるのかな」
まあ、挨拶くらいして帰ろう。
そんな風に思った祐はモバイルPCやら自前のギターを出して寛いでいた。
が。
「20時過ぎても戻ってこない……! まだキャットアイランドにダイブしているな!?」
ちょっと声を荒げた渚砂が、深雪の部屋に入って行った。
と思ったらすぐ出てきた。
「一日一時間に制限しちゃうぞ!」
とか言いながら。
ダイブがどうもれいびの身体に影響を与えるかは不明だが、その辺りも心配だ。
「まあ、気持ちは分かるけどなぁ」
楽しくてつい時間を忘れてしまうのは、祐もよくある事だ。
「TAS!」
すっかり寛いでPCを弄っていた彼に、渚砂はぐいんと振り返る。
「連れ戻しに行こう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月25日
参加申し込みの期限
2014年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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