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大人の時間はビアガーデン
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薄野 一月
は入口をくぐって、うわあ、と声を上げました。
彼が入ってきたちょうどその瞬間、ぱっと夜空に特大の花火が輝いたからです。
今夜で一番の花火だったようで、会場全体がどよめき、歓声もあがりました。それがまるで、一月の来訪を会場全体で歓迎しているかのように思えました。
「なによなによ盛り上がるじゃなぁい! いきなり!」
誰も見ていないでしょうけれど、許されるなら両手でピースサイン作って叫びたい気持ち!
声を大にして、こう叫びたい気持ち!
「
一月IN初☆ビアガーデン! いえー!
」
と!
そうです。
薄野 一月
二十歳は、本日が人生初のビアガーデンなのです。
ついでに言うと、お酒が飲める場所に一人で来たのも初でした。
彼は早生まれ、飲酒できる時期がちょっと遅かったので、ようやくこの日が来た……! という感慨も深いものがありました。
ここでまた、ポンポンポンポンと派手に花火が連発されました。
「さあどうぞどうぞ、お好きなものをどうぞ」
と招き入れられている気分です。だとすれば、臆していてはいけません。
「よーしウッフフー☆」
思わず独り言が漏れます。
「何か高そーなお肉とか食べ物色々あるし大人の夏を満喫しちゃうぞー☆」
背中に翼が生えたかのように、軽やかにバレエダンサーのようなステップで一月は進みました。
軽い軽い、体が軽い。
アルコールに満ちた空気を吸ったせいか、なんだか頭も軽い気持ちです。
あと、物理的に……お財布も、軽い。
さすがウルトラメガトロなビアガーデン、料金的にはマックスハート、つい最近うけた軽い物書き仕事の稼ぎは、簡単に吹き飛んでしまいました。
いいえ、今日はお財布のことを考えるのはもうよしましょう。
「俺だって! たまには! 贅沢がしたい!」
そう断じて一月は突入しました。
さあ、ここからはノーリミットのグルメ天国です。
高そうなお肉、いっぱい!
山海の珍味、いっぱい!
お酒もいっぱい!
見覚えのある大人もいっぱ……って、あれ?
「あそこにいるの寝子島高校の相原先生たちじゃん?」
一月の視線の先、直線距離数メートル先に、一つの丸テーブルを囲んだなじみの顔ぶれがそろっておりました。
「カカカカ!」
と高らかに笑っている女性は、体育科教師の
高野 有紀
です。赤い顔をして、同僚にして可愛い後輩
浅井 幸太
の背中をバンバン叩いています。どうやら……いえ、どう見ても酔っているようです。彼女の酒は陽気な酒、普段も明るい性格ですが、普段よりもずっとファンキーでした。
「いや、先生……先生、叩かんでください」
げほげほと幸太は咳き込みつつ、ごしごしと手の甲で口を拭っていました。彼のもう片方の手は、特大ジョッキを握っています。がっつり空けたようですね。
「浅井先生、っていうか、コータ、あんたもなかなか飲めるじゃないか! 男前よのう!」
「こ、コータ!?」
「酒の席酒の席、無礼講無礼講!」
「じゃあ無礼講で高野先生、言わせてもらいますけれど……」
「おう、なんだ」
「男前はあんたのほうやろ!」
彼女の真横には、空になった特大ビアジョッキが三つ、どかどか置かれていました。浅井先生が一杯を飲み終えるまでの間に、高野有紀はこれらをまたたくまに飲み干したのでした。
「どんだけ酒強いねーん! ……以上、無礼講でした」
「カッカカカ、コータもこれくらい行くように。酒の一杯や二杯で恐れをなしておっては嫁がこんぞ! 嫁が!」
「ちょ……なんでそういう話になるんですか!?」
「もうー、二人ともコンパ学生のノリじゃない。大人なんだからもっと落ち着きなさいよねー」
と、むくれて見せたのは
相原 まゆ
でした。今日はこの三人、体育教師一同で飲み会の最中というわけです。なお、まゆ先生もアルコールがまわっているのか目の周りが赤くなっています。
ところがこの言葉をどう聞いたのか、高野先生は面白そうに目を細めて、
「あらあ? まゆちゃん先生も気にしてるんすか、嫁が来ないとかもらい手がないとかそういう話~?」
「とばっちり来た! あのね、三十ウン歳の女にそういう不用意な発言するんじゃないのぉ~!」
いつもなら笑って聞き流したでしょうが、まゆ先生もお酒が回っているのでしょう、半分涙目です。
「やーん、まゆちゃん泣かないで~。先生素敵なんだから、だ・い・じょ・う・ぶ! ほら、コータ! あんたもなにか言いな!」
「無茶振りしすぎ!」
高野先生には強気ですけれど、なんだかまゆ先生にはぎこちない浅井先生です。アルコールで赤身がさした顔をますます赤くして、
「え、えーと、さっきビール取りに行ったときも、俺らはスルーパスだったのに相原先生だけは年齢確認されたくらいだから安心していいと思います……」
などと言います。けれどこれこそヤブ&スネーク、薮蛇発言でした。
「童顔なの気にしてるのにぃー!」
まゆ先生は書道の半紙をくしゃくしゃにしたような顔で本気泣きしそうになりました。彼女は少し、泣き上戸の気があるのかもしれませんね。
「コータ! アホ!」
ごすっ、と高野先生は浅井先生に頭突きして、自分も痛いだろうに平気な顔でまゆ先生の肩を抱きました。
「まゆちゃん先生、気にしないでいいから! 私、本当に先生のこと好きだから! なんなら私が責任とってお嫁さんにもらってあげるから!」
などとキスしそうな勢いで言います。
「……やっぱ男前だ……」
ひりひりする額をなでながら、浅井先生はごくごく小さな声でつぶやきました。聞かれたら、また頭突きされるかもしれませんので。
「ウッフフー☆ まゆ先生は俺のあこがれなんで高野先生には譲れませーん」
と、いつのまにか一月は、半分空けたジョッキを握ってこのテーブルに加わっていました。
「おー、なんだ、薄野じゃないか。いつの間にコータと入れ替わった?」
「いや、俺、入れ替わってないです。ここにいます……」
浅井先生が弱々しく抗議しますが、そこには頓着せず、高野先生はまゆちゃん先生に言いました。
「先生! まゆちゃん先生! 高校生が呑んでます! 補導しなくちゃ!」
「やーね、薄野君は卒業生でしょー。……もう二十歳よね?」
まゆちゃんはケロリと泣き止んでいましたが、ちょっと目が据わっていて怖いです。
「あ、はい! 先日二十歳になりました!」
慌てて一月は両の手を開いてぱたぱたと振りました。
「俺は知らない子かな? 体育科の浅井だ。よろしく」
浅井先生は一月が男子なので安心したのか、教師の顔になっています。
「薄野一月です。在学中は接点がありませんでしたが、従妹が寝子高生なので浅井先生のお噂もうかがっています。頼りになる先生です、って」
話を聞いているのは本当ですが、頼りになる先生、というのは一月がとっさにつけたお世辞です。けれど浅井先生はまんざらでもないご様子です。
「お、そうかそうか。ははは、そんな大したものじゃあないんだけどな。まあ、こうして会ったのも何かの縁だ。一緒に飲もうよ」
「いいんですかー? 光栄です」
おねぇっぽい口調は封印して、一月は立ち上がりました。
「先生方、まだ食べられますか? 俺、フード取ってきます」
「悪いな。じゃあ、あれとこれと……」
さすが体育会系と申しますか、三人とも遠慮せずじゃんじゃん頼みました。大食なのも体育会系らしいといえましょう。
こうして食料を足した彼ら四人は、半分以上酩酊した頭で花火を楽しみます。
「たまやー」
一月が言うと、
「かぎやー」
と高野先生が応じました。
「なんですかその玉とか鍵ってのは?」
浅井先生が真剣な顔をしているのは、どうやら本気で知らないからのようです。
一月は思いました。
――これが大人の付き合い……なのかな?
あまりアダルトな感じはしないものの、こうして飲むお酒が美味しいことは事実でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月14日
参加申し込みの期限
2014年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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