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葛西 一義
のサングラスに、赤や黄色の光が映り込んでいます。
「なんとか花火のタイミングには間に合ったな」
ツンツンヘアーに濃いサングラス、軽薄そうでもあり硬派そうでもあり、ちょっと年齢不詳なところがある一義です。普段着っぽく着崩したシャツも、よく見ればブランドものだったりしてさりげなくクールです。
一義は『喫煙コーナー』と書かれたブース(同じ屋上にありますが囲われておりちょっと隔離環境っぽい)の窓から、花火の洩光を楽しんでいました。
「あれを間近で見れるだけでも、OSHIGOTOをサボった価値があったってもんだな」
独りごちて体を伸ばすと、一義は煙草の火を灰皿に押しつけて消します。
場内は完全分煙、このように囲われた場所以外では煙草は吸えません。ということは今夜も、煙草がほしくなるたびに異動しなければならないということです。最近、こういう場所が増えました。
「時代の流れでしょうがないとはいえ、面倒っちゃ面倒だな……」
このごろ体力が衰えてきた気がしますし、そろそろ煙草のやめどきかもしれません。
まあ、禁煙を検討するのはまたの機会にしましょう。
吸い殻で皿に残った灰をきれいにした上で、一義は喫煙コーナーから出ました。
さあ、出陣です。
仕事はそれなりに忙しい日々が続いておりますが、こうしてときどき、時間をつくって一息いれて明日への活力にしている彼なのでした。
「おお、ビールやら食いもんも一杯あるな。高い金払っただけはあるぜ」
大股気味に会場を闊歩すると、あるわあるわ屋台の数々、そしてビールをはじめとするドリンク類の数々! とてもではありませんが一晩では制覇できそうもありません。
目移りして仕方がありませんが、とりあえずザワークラウトとソーセージ大盛りのドイツなセットをチョイスし、右手にバスケット、左手にペールエールの大ジョッキを持って、彼は空いた席を探しました。
「ここなら花火が楽しめそうだ」
と一義が座ったその場所が、長門正義の隣でした。
正義の前には、ずらずらっと料理が並んでいます。居酒屋のコース料理のようでもあります。
「おっと、お連れさんが来るようですね」
これは一人前とはとても思えません。失敬、と会釈して一義は席を立とうとしたのですが、
「構わねぇぜ兄ちゃん、俺はひとりだ」
と正義は彼を引き留めました。
「これが一人分?」
一義は思わず聞き返しました。
宴会でもはじまりそうなラインナップです。おでんにタコ焼き、刺身が少々、タコスにサラダにパスタにチーズ盛り合わせ、ピザなんか丸々一枚あります。
なのに正義はどう見ても若くない。正直、自分の父親くらいに見受けられました。
……ご存じのようにこれは一義の勘違いで、彼の祖父よりずっと年上なくらいなのですが。
「おうよ。料理を本格的に楽しむのは花火が終わってからにしようと思ってな。これは近場からさっと集めたものばかりだ」
「これで序の口……ですか」
「良ければ一緒につまんでくれ。ジジイの話し相手が嫌じゃなければな」
「いただきます」
「おう兄ちゃん、その口調、堅苦しくていけねえ、見れば、それなりに経験積んでると見受けた。ざっくばらんに話してくれよ」
「あー……じゃあ、そうさせてもらおうかな」
よろしく、とお互いに名乗り合いました。
それから間もなくして、
「ええっ! 九十歳!」
一義は椅子から転げ落ちそうになりました。この大食漢にして大酒飲みのとっつぁんが、それほどの年齢だとは。
「若い! 若すぎる!」
酒ではなくこの仰天すべき現実に酔って、一義の飲酒ペースは上がります。
「そうかい? それなりにジジイのつもりだぜ」
正義のほうもこの愉快な男が気に入ったようで口調は滑らかでした。
「若さの秘訣は!?」
「さあなぁ? ま、世の中まだまだ知りたいことがいっぱいでな。欲張りだから元気なのかもな」
「欲張りかー。俺も見習いたいな」
「その意気だ。ほら、ガンガンいこうぜ。酒、強いんだろ?」
「まあ、俺の得意分野っていったら酒くらいなもんで」
上戸にかけては一義も、人後に落ちることはありません。
二人でまた、大きなジョッキをひとつずつとってきました。黄金色のドラフトビールです。
「おっと、乾杯がまだだったな」
もう何杯目かわかりませんが、正義がそう言って笑いました。
「それでは、この出会いを祝して」
「乾杯!」
ふたつのジョッキががっちりとぶつかり音を立てました。
空にはまだ、赤や青の花火が踊っています。
花火を眺める霧生渚砂の瞳は花火そのものではなく、それを通してどこか、遠い場所を見ているようでした。
――あー、一緒に見たかったな、お酒飲める年齢になったら一緒に来たいな……。
ある人のことを考えてしまいます。ここにはいない、あの人のことを。
ふと横を見ると、伊予祐も手を止め、口を止めて花火に見入っていました。
ほんのついさっきまで、
「酒は百薬の長、憂いの玉箒、天の美禄♪ 酒は飲んでも飲まれるな~♪」
などと歌っていたものが、ずいぶんな変わりようです。そればかりか、彼は渚砂に身を寄せて、
「あ……花火、あの人にも見えてるかな」
ぽつりと言いました。渚砂にもたれかかるようにして続けます。
「浪漫じゃないか。二人並んで肩寄せてさ……それで、いい雰囲気になって……」
ラブレターを書くようなうっとりした顔でつぶやいていましたが、急に、
「ハッ、いけないつい妄想をしてしまった!」
と風船がはじけるようにして我に返ったようです。
「TAS……妄想が漏れてたぞ」
容赦なく渚砂は指摘しました。ここで指摘せずいつ指摘するのだ、と言わんばかりに。
「あと、お兄さんと寄り添う格好になっているけど、いいのかい?」
けれおど『妄想漏れ』に関しては気にしていた祐ですけれども『渚砂に密着』していることそのものはスルー、そればかりか彼にすがるようにして言ったのです。
「夢のような、まだ遠い話かもしれない……だけどいつかは、俺が幸せにしてみせる!」
「ちょっと待ってTAS、冷静になろう。それ、お兄さんのほうを口説いているように聞こえるんだけど……」
なぜか頬を染めてしまう渚砂でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月14日
参加申し込みの期限
2014年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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