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夏風邪メモリーズ
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【夢の中であなたと】
「うーん……、気分がすっきりしないような……」
ベッドから起きだして、
宮祀 智瑜
は首をひねった。
すっきりしないどころか、思考はぐるぐる回るし、ぞくぞくと寒気がする。
明らかに具合が悪いし、関節も痛みを発している。
「これはもしかして、なんとかがひくという夏風邪でしょうか……」
いやいやそんなまさかと思いつつ、熱を測ってみると、38度5分あった。
「……ああ、ひいてしまいましたね、夏風邪……」
ばかじゃないもん、と自分をなぐさめつつ、薬を飲んだ。
「これってやっぱり、あれですよね」
体調不良の原因はおそらく、昨日の夕方の通り雨だ。
家の青果店の配達に自転車で出た帰りに、雨にあたった。
全身濡れそぼって帰ってきて、お風呂に入れば良かったものを、つい着替えだけで済ませてしまったのがいけなかったのだろう。
「あーあ、今度から気をつけないと」
祖父母に風邪を引いた旨を告げると、おばあちゃんがすぐに世話を焼いてくれた。
冷感ジェルのシートを額に貼って、ひんやり冷たい枕で頭を冷やした。
「ありがとう」
早く寝るように言われたので、冷たさにうっとりしながら目を閉じた。
「うう……、寒い……」
首から上は暑いのに、身体はぞくぞくしていて、季節外れの毛布をかけてうずくまる。
まるでミノムシのようだったけれど、仕方がない。
「ふー……、眠れませんよ……」
ベッドで転がってはいるものの、なかなか眠気は訪れない。
見慣れた天井を見つめていても退屈で、何か楽しいことはないかと、ぼうっとする頭で考えた。
(楽しいこと、素敵なこと……)
枕元に置いてある
ぬいぐるみ
を、我知らずなでまわす。
彦星の衣装をまとった、
桐島 義弘
によく似たぬいぐるみだ。
(……あれ? 義弘先生……?)
ぐるぐると目が回り、まばたきをくり返すうち、白くぼやけた視界に先生の穏やかな笑顔が映る。
熱と願望の見せる幻覚だろうか。何の疑問も抱かないまま、智瑜は幻を受け入れた。
学校ではなかなか見られないような、穏やかで優しい微笑みに、胸がきゅんとときめく。
(先生……)
いつもつい目で追ってしまう先生の瞳が、今は智瑜に向けられている。
ちらちらと、視線が胸元にそそがれているような気もするが、きっとおそらく、気のせいだ。
慈しむような眼差しにぽうっとなっていると、先生の腕が伸び、智瑜の頭をなでてくれた。
(うわあぁ)
とろけそうに幸せな気持ちになって、智瑜はぬいぐるみをだきしめた。
「義弘先生、おやすみなさい……」
温かな気持ちが満ちて、智瑜はそっと目を閉じた。
穏やかな表情で、口元をゆるませて、すうっと彼女は眠りに落ちた。
ぐっすりと眠って、翌日目覚めたときには身体も心もすっきりしていた。
「うぅうん……、義弘先生……」
両腕で抱え込んでいたぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて、智瑜は布団をかぶった。
休みの日なら、まだ寝ていてもいいだろう。
幸せな記憶の残滓を惜しんで、智瑜は二度寝を決め込んだ。
【汗を流して、いたわって】
シーサイドタウンのとあるアパートの一室で、一人暮らしをしている
北条 冬華
は、ベッドに身を横たえていた。
部屋の中は、とても静かだ。
一人で暮らすにはやや広めの2LDKの部屋には、他に人の気配もなく、こざっぱりとした室内はきれいに片付いている。
丸みを帯びた家具は女性らしさがあり、色彩もやわらかなものが多いが、整然としているせいか、すっきりとした印象を与える。
体温計が鳴って数値をチェックすると、熱は39度もある。
「……はぁ、けっこうありますね。それに、汗が……」
クーラーをきかせてある室内は、適温であるはずなのに、熱のせいでひどく汗をかいている。
寝返りをうった冬華の肌に、長袖のパジャマがはりついていた。
普段はレースをあしらった薄い生地のネグリジェを着て寝るのだが、今日は体調を考えてパジャマを着ている。
暑さと不快感に耐えかねて、冬華は胸元のボタンをひとつ外した。
合間からのぞく白く柔らかな肌の上を、汗がひとすじ流れていった。
「うぅぅ……ん」
下着で締め付けているわけでもないのに、胸元がやけに苦しい。
大人しく横たわっているだけで、運動をした直後のように呼吸が乱れた。
寝苦しさばかりが際だって、なかなか寝付けず、冬華はゆっくりと身体を起こした。
「この汗が、どうにもいけませんね。気持ちが悪くて」
かすれた声でつぶやいて、首筋にはりつく髪をかきあげた。
「一度、流して……、そうしたら眠れるでしょうか」
潤んで揺れる視界で部屋を見回し、シャワールームへ、壁に手をつき歩いていった。
濡れた質感のパジャマを脱いで、下着に手をかける。
汗で濡れた布地が脱ぎにくくて、深く吐息が漏れた。
熱いシャワーで汗を流しながら、不快感も共に流れていけばいいのにと願う。
細い首筋から、重たく揺れる柔らかなバストの下へと、指でたどる。
胸元も、肘の内側も、腿のつけ根も、いつもよりずっと血色がいいのは、熱のせいだ。
汗のたまりやすい身体のくぼみを丹念に流すと、ようやくべたつく肌触りから解放された。
シャワールームを後にして、ふかふかのバスタオルで水分を拭う。
体調はすぐれないままだが、替えのパジャマを身につけたときに、乾いた生地がさらりと肌を滑っていく感触がして、冬華はうっすらと微笑んだ。
冷蔵庫へと向かい、冷たいお茶とともに風邪薬を飲み下す。
「あぁ……、少しさっぱりしましたね」
ふうと息をついて、冬華は再び、ベッドへ戻った。
重たい頭が枕に沈み、まぶたがゆっくりと閉じていく。
「もしも、誰かが……」
声にならないほどささやかに、冬華の唇が動いた。
こんなとき友人がいてくれたらと、そんなことを考えるうちに、まどろみが彼女を包んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月05日
参加申し込みの期限
2014年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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