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寝子島高校
ある夏の夜に
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遠矢 護
は手の温もりに首を傾げ、今の状況を理解する。
「あ! ロベルト先輩!」
手を繋いでいた相手は、
ロベルト・エメリヤノフ
だった。
「ご、ごめんなさい!」
手を繋いでいることに謝って、護は繋いでいる手を離す。すぐさま感じたのは強い眠気。眠気を感じたのはロベルトも同じのようだ。ロベルトは護と手を繋ぎ直すと、倒れないよう護を支えてくれる。
「眠くなくなったね」
「手を繋いでないと眠くなっちゃうみたい……です」
「そうだね……手は離さないようにしようか」
驚いたとはいえ、先に手を離したのは護だ。それなのに、ロベルトはもう一度手を繋いで、睡魔から助けてくれた。そのことが少しだけ恥ずかしく、とても嬉しい。恥ずかしそうに小さく笑う護の脳裏に、ふと、ある場面が思い出される。前にも、こんなことがあったなあ。誰かと、手を繋いで。
「遠矢?」
繋いだ手を見ていると、ロベルトが不思議そうに尋ねてくる。
「あ、あの、ごめんなさい」
口をついて出たのは謝罪だった。繋いだ手をもう一度見る。以前と同じく、手を離すことができない状況だ。状況なのだが、心配になる。ロベルトは護と手を繋ぐことが嫌じゃないだろうかと。
「ごめんなさい、僕なんかで……」
「とんでもない。遠矢で良かった。そういえば前に、こんな夢を見たんだ」
ロベルトは笑顔を見せ、遠矢と同じように繋いでいる手を見つめる。
「それによれば、君が僕に憧れているんだと。願望が夢に出たのかもしれないね……でも本当なら、とても嬉しいと思う」
ロベルトの話はなぜか初めて聞くものとは思えなかった。記憶違いでなければ、確かに護はロベルトの状況と合致する夢を見た。
「え……それ、あの、本当にそう思ってます」
「え? そうなのかい?」
「あの、じゃあ入学式のときのこと……覚えてますか?」
「ああ、覚えているよ。そうか……そうだったのか……」
あの夢は夢でなかった。そのことが嬉しくて、護は破顔した。
立ったまま話をするのもあれなので、護とロベルトの2人は、近くのベンチに座った。
「僕、兄弟がいないので、お兄ちゃんがいたらいいなーって思ってたんです。先輩みたいに優しいお兄ちゃんが欲しかったなあ」
「僕がお兄ちゃんかい? 光栄だね」
照れながら言う遠矢を微笑ましく思って、ロベルトも自然と笑顔になる。
「……お兄ちゃんがいたら、悩みごととか一緒に解決できたかな……って」
「悩みごと? ……なにかあるのかい? 言ってみて」
「あ、はい、悩みごとというのは……」
いざ話すとなると、どうしても躊躇ってしまうのだろう。護の唇が動きを止める。
「大丈夫だから、言ってごらん」
ロベルトが優しく声を掛けると、護は覚悟を決めたよに、繋いでいる手をきゅっと握った。
「お父さんとお母さん、あんまり仲が良くなくて、僕がいなかったら……」
自然と溢れ出す涙を拭って、護は続きを口にする。
「その方が、いいんだろうなあって、思って……」
ロベルトは黙ったまま、護の言葉の続きを待った。感情が昂ぶっている今は、下手に声を掛けるよりも、心の整理がつくまで待った方がいいと判断したから。
「だ、だから……高校も家から離れた寝子高にしたんです。別に反対もされなかったから、やっぱりその方がいいんだなっ、て……」
再び溢れ出す涙に、護は空いた手で目を擦る。
「……なるほど」
ロベルトはハンカチを差し出した。子が邪魔だという親は確かにいる。しかし、遠矢の両親は本当にそうなのだろうか。疑問を胸に抱きはしたが、ロベルトは口に出すことはしない。代わりに誓うのだ。聞くだけにしよう、そして彼が協力を求めてきたときだけ動こう、と。
「……ごめんなさい、こんな話して」
「謝ることはないよ。いろんな事情がある」
「でも誰にも言えなかったから、聞いてもらえてすっきりしました。ありがとうございます」
「……どういたしまして」
護はハンカチでもう一度涙を拭うと、ロベルトと繋いでいる手を見て、照れくさそうに笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月17日
参加申し込みの期限
2014年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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