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ある夏の夜に
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こちらはエノコロ岬の先端あたり。
後木 真央
は気が付くと、友人の
八神 修
の右手を握っていた。ちょうど手を繋いで同じ方向を見ているから、修と繋いでいるのは真央の左手である。
「だ~、なんでこんなとこまで参考書持ってるのだ、禁止なのだっ」
「勉強中だったんだよ」
修の言葉などお構いなしに、真央は空いている右手で、修が左手で持っている参考書を奪い取る。それは器用に修のポケットにねじ込まれた。
「って、なんでこんなところに修ちゃんがいるのだ?」
混乱しても無理はない。そんな状況なのだから。
「真央は何をしてたんだ?」
「真央ちゃんは自分のお部屋で明日の部活の支度を……って、ここどこなのだ!? 夢なのだ、神魂なのだ?」
「大丈夫だ。あのときみたいに異世界じゃないから」
「あのとき?」
「霧の深い森だよ。あのときも手を繋いでいただろう? ここはエノコロ岬の……海猫神祠じゃないかな」
修の言葉に、真央は辺りをきょろきょろと見回した。
「……確かに! ここはエノコロ岬なのだ」
「手を繋ぐ神魂なら、今回も離すと何かあるのか?」
そう言うと、修は唐突に真央と繋いでいる手を離した。途端、強烈な睡魔が真央に襲いかかる。
「修ちゃ……あれ?」
真央は手を見る。離したと思ったら眠くなり、繋いだと思ったら眠気がどこかへ消えたのだ。
「離すと眠くなるのか。夢の中で寝たら更に夢を見るのかな」
呟いて、くすと修が笑う。
「エノコロ岬なら、この斜面登れば、すぐ猫恋の鐘なのだっ! 夢なら音が鳴らなかったり目が覚めたりすると思うのだ!」
真央は猪突猛進のごとく、修を引きずって坂を駆け上がる。一緒に斜面を登りながら、2人は話をする。
「釣り大会は楽しかったな。爆釣だったし、猫面魚も釣れたし」
「猫面魚の味が気になるのだ」
「味は普通っぽいよ」
話しながらも、手を繋いで、修を先導するのは真央だ。
「真央が拾ってきたハムスターも、また2匹貰われていったよ」
「良かったのだ」
「うん、決まってないのはあと3匹だな」
猫恋の鐘の前に着いた。恋人たちの丘だ。眺望が素晴らしい。昼間とはまた違う景色を見ながら、修は息を整える。その隣で、真央は猫恋の鐘を楽しそうに思い切り1度叩いた。カーンと辺りに音が響く。真央がもう1度叩こうとしたので、深夜だからと修は制止する……が、なし崩しに鳴らされてしまった。
「ま、夢だし、いいか」
くす、と笑うと、修も鐘を鳴らす。真央のときと同じように、カーンと音が響いた。
「あれ~、音がするのだ。でも目が覚めないのだ……どっちなのだ~?」
「結構良い音だな」
楽しそうに修が言うと、真央は疑問に悩むのを止めて、楽しそうに笑った。
「ろっこんならそのうち戻ると思うのだ♪ それまでベンチで座って待ってようなのだ♪」
修と真央はベンチに座って、空を見上げる。座りにくかったので、ポケットの中の問題集は、真央に頼んでベンチの上に置いてもらった。
「星がきれいなのだ~。また部活で星景写真とか撮ってみたいのだ。修ちゃん修ちゃん、やっぱりもっとカメラとか三脚とか必要だと思うのだ~」
「そうだな……考えておくよ」
「そういや修ちゃんがすぐここを思い出したのは、やっぱりあおいちゃんと来ようと思ってたからなのだ? 予行演習なのだ?」
真央の言葉に、修は慌てる。
「予行演習とかそんなんじゃないし!」
焦った拍子に、うっかり修は手を離した。
「わっ、離しちゃダメなのだ!」
一瞬襲ってきた睡魔は、一瞬で消えた。真央が修の手を掴んでくれたらしい。
「そりゃ……そうならいいなあとは思うけど……」
小さな声で修は言った。が、真央の耳には届いていなかったらしい。真央は空いている手で目をこすっている。手を離したときの睡魔ではなく、通常の眠気に襲われているようだ。
「なんかちょっと眠くなってきたのだ、おねむの時間なのだ~。でもこのまま寝たら戻れないかもなのだ」
「そうだな……寝てしまっても大丈夫そうな場所を探そうか」
修は真央の手を引いて、ベンチから立ち上がった。
ベンチから離れていくらか歩いた後、修は気が付くと自分の部屋にいた。
翌日、射撃部の朝練で真央と夢のことを話した。不思議なことに、お互い似た様な夢を見ていたらしい。
「実は昨日から問題集が1冊行方不明でさ……」
ふつふつと湧き上がる嫌な予感を覚えつつ、放課後、修は祠を経由して丘に登った。祠を経由したのは念のためだ。
鐘の近くのベンチの上にあったのは、夢の中で真央が置いてもらった問題集だった。それこそが、修の部屋から行方不明になっている問題集である。
そして、修は、理解した。夢だと思っていたのは、現実であったと。
「……っ!!」
修は声にならない声で叫んだ。
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あとがき
担当マスター:
鳴葉ゆらゆ
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
鳴葉ゆらゆです。
夏の夜を楽しめましたでしょうか。
次に繋がる、良い思い出になれば幸いです。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月17日
参加申し込みの期限
2014年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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