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◯夜の
ちょっとした事故を横目に、
吉祥寺 黒子
は目覚めを迎える。
(ぐッ、ここはどこだ?)
一体なんでこんなところに。寝子高でなんかパーティーでもしてるんだっけ?
「ヤマユリの生息地域は東日本を中心として本州に分布……そうなると可能性としては夏の関東の山中であることには変わりない」
そう首を傾げているところに聞こえてきた、お経のように平坦な――
大天使 天吏
のつぶやき。
「だとするとこの時期なら……カワセミ、アオバズク、」
(な、なんだそれ……)
ますます黒子はわけがわからなくなる。
「お嬢さんたちも、お茶はいかがかしら?」
そんな黒子にとって、この女性は救世主のように思えた。なんたって、現状を誰よりも理解している『いい人』そうな人だったから。だからということもあって天吏と黒子はなされるがまま、お茶会の席についた。
「あら、黒子ちゃんに天吏ちゃんも参加してたの?」
「あー……たぶん、七穂、ちゃん?」
そこに居たのは、おそらく黒子の担任の
笠原 七穂
。おそらく、というのは、いつもいつも見た目が違うから、身長と声くらいしか判断材料がないのだ。
(今日はずいぶんと若作……かわいらしい格好だな)
一瞬ベビードールと勘違いしてしまいそうなほど、短い白のワンピース。思わず黒子は苦笑する。が。
「って、菜々緒に、剣崎先輩も?」
いや、それだけじゃない。
エレノア・エインズワース
や
財前 華蓮
、それになんかちょっと変わった格好をした
ルーシー・R・マクミラン
。誰も彼も寝子校関係者ばかりだ。
「ごきげんよう、クロ」
「騒々しいですわよ、せっかくのお茶会に」
芽森 菜々緒
も
剣崎 エレナ
も、みんなみんな、眩しいほどに真っ白なワンピースを着ている。
エレノアはスーツだけれど、それにしたって日常的な姿ではない。
「そんなこと気にしないで結構ですわ。ぜひ、お茶と一緒にお話を楽しんでくださいませ」
もちろん、花の蜜を忘れずに。
救世主たる女はやわらかくそう微笑むと、会話に混ざることもせずにせっせと給仕を続ける。
「はぁ、よく分かりませんけど私も参加させていただきますわ」
黒子の気持ちをそのまんま声に出してくれたのは華蓮だった。ぼんやりとその姿を眺めながら、黒子もカップを手に取り、
(なんか大事なことを忘れてる気がする……)
はたと首を傾げた。
「美味しいお茶ですわね」そう笑うエレノアはどこか胡散臭くて「そうね。なかなか、かしら」という菜々緒もなにか気がついているように思う。
七穂はなにも疑うことなくお茶を飲んで、
「お茶でも頂きましょう」
さすがに華蓮はお茶を飲む仕草ひとつでも様になっていた。
思わず見惚れていると、
「……おそらく夢でしょうけど」
華蓮はポツンとつぶやいた。
それだ。
(そう……たしか『夏の夜の夢』って喜劇本を見てたはずなんだ!)
ということは。
「いやいや! どう考えても罠だろ!」
最初に反応したのは華蓮。
「なんですって?」
と飛び上がり、なにかに気がついたのか「ハッ!?」と顔をひそめる。
「やはりこれまずい感じの集まりですのね!?」
同性愛友の会的なあれですわよねこれ。
「まずいっ……散らされる!!」
「いや、そうじゃないから!」
ものすごい勢いで茶会から離れていく華蓮は、ちょっとばかり黒子とは意見が違うようだ。
「問題はそっちじゃなくて、花の蜜の方だから!」
しかし、もう、華蓮に黒子の声は届かない。というよりまわりの大勢には届いていなかった。
「菜々緒ちゃんって前から、可愛いなって思ってたの」
「あら、先生だって綺麗だわ」
「花の蜜ってもう絶対、惚れ薬の類じゃねーか!」
すでに手遅れな人々はともかくとして、黒子はまだお茶を飲んでいないルーシーにすがりつく。
「それはやばい。飲まない方がいいぜ!」
「ふむ、我の為に茶を淹れたとあらば断るのは無礼に当たるな……」
「は?」
「良いぞ、たとえ毒が仕込まれていたとしても飲み干すとしよう」
ルーシーは豪快な女だった。
「ちくしょーお前らノリノリで参加してんじゃねー!?」
だけど、俺は違う。俺はそんな目に合うなんてごめんだ。俺は――俺は!
舌を出して、黒子は自身に『マジナイ』をかける。
「俺は幸運だ!」
瞬間的な変化はなかった。
けれど『神魂』に与えられた力は、確実になんらかの力を発揮する。
「あら、面白そうな催しじゃない。アタシも混ぜテ」
ハートを飛ばして、優雅に歩いてくるのは、
「フジコちゃん!?」
その凶悪なワンピース姿の漢女(ヲトメ)を見て、女主人は微笑んだまま固まる。
(もしかして、今度こそ救世主なのか?)
黒子は複雑な思いで
富士山 権蔵
を見つめる。
「あら、迷子みたいね」
だが女主人がそういった瞬間。
フジコは消え去った。
「えええええええええ!?」
「お帰りいただいたわ」
幸運は、強引にかき消されてしまった。
絶望に打ちひしがれる黒子――
「……じゃあ」
を捨て置いて、天吏は立ち上がる。
「お、おいぃぃ!」
天吏の唇は湿ってすらいない。本当にごくごく少量だけを、あるいはまったく飲んでいないまま天吏は立ち上がったのだ。
そして黒子の助けを求める声など聞こえていないとでも言うように、軽い足取りで木々の合間に消えていった。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月05日
参加申し込みの期限
2014年07月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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