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ドキッ校長だらけのうんたらかんたら
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「……おや、校長先生。今日も暑いですな」
「ええ、本当に。夏まっさかりですわね」
永田 孝文
先生と玉のような汗をハンカチで拭う
白沢 絢子
先生に、廊下を歩いていた校長は足を止めた。
校長……にしては、やけに背筋を伸ばした校長ではあるが。
「教師の皆さんも熱中症には注意ですな。実は今、各教室にエアコンを配備する計画を立てていましてね」
「ほお?」
「職員会議に一案出すんで賛成頼みますぞ」
背筋をしゃっきり伸ばし、ふたりに別れを告げる校長。
永田先生と白沢先生は、きょとんとして顔を見合った。なんだかいつもの校長先生らしくない……。
違和感を覚えるのも当然。何故なら、見た目は校長でも、中身は修なのだ。
修は校長室に入るなり、椅子に深く腰を下ろし、提案書を書き始めた。
ふと、部屋の隅を見ると、3匹の子猫、白猫のユキ、黒猫のこしあん、ブチのイーピンがじゃれ合うのが目に入った。
「ふっ……」
微笑ましく思いながらも、書類に意識を向ける。
文面は頭の中で完成しているので、ペンを走らせる手は速い。
「この書類に学習環境の明暗がかかっている。なんとしてでも成立させなければ……!」
そう思うといつも以上に背筋が伸びる。
カッカッカッ! ガッ!!
気持ちよく文字を鳴らし、ペンを置く。
……完成だ。
エアコン導入の提案
概要:水泳大会で負けた組にもエアコンを導入
理由
・学習環境に差をつけるのは望ましくない
・現状ではPTAの抗議に対応不可能
・学習効率は適温で上がるので、我が校の学力向上に役立つ
補足
・設置は水泳勝者組から順次始める
・近隣私学のエアコン導入状況
・発注を水泳勝組と纏める事で価格割引も可能
予算
・纏め買い割引による余剰
・生徒の家庭から寄付金を募り充当
「これなら教師達の賛同得るのに十分な内容だろう……」
その時、部屋に近付く足音が……。
修は素早く物陰に身を滑り込ませた。ここで計画がバレては元も子もない。
――! しまった、書類がまだ机の上に……!
しかし、取りに戻る猶予はなく、扉が開いた。
入ってきたのは校長である。……であるが、無論、本物の校長ではない。
その正体は、本物と同じくらい掴みどころのない、瓢だ。
「……エアコン導入? へぇ、何もしてないように見えて、あの校長こんなこともしてるんだねぇ。ご立派ご立派」
それから、瓢も机に向かって書類を書き始めた。
猫鳴館を正式な寮にするための申告書だ。
「運営形態は現状維持っと。廃寮を回避するためにも公式にする必要があるが、学校の介入で規則を作られるのも厄介だからねぇ。維持費の財源は100%校長のポケットマネーに設定して手続きを進めようかい」
書き始めて幾ばくもなく、瓢は元の姿に戻っていた。
「――あ、あれは!? おい、何を企んでいる……!」
修は立ち上がり、瓢に指を突きつけた。
「おや、先客だよぃ。企んでるとはご挨拶だねぇ。おたくも何か企みがあってここにいるんじゃないかい?」
その物言いにハッとして、窓を見ると、彼もまた元に戻っていた。
何故、ふたりの変身が解けたのか説明しよう。
校長はこんなにまじめに仕事しない。以上。
校長がすべき仕事を、押し付けられた黒崎先生がどうにかしてるのが、この寝子高なのだ。
「……校長先生? いるんですか??」
ちょうど外から、黒崎先生の声が聞こえてきた。
「やれやれ、うまくいかないもんだねぇ……」
残念そうに頭を振ると、ふと、彼の袖口からぽろぽろと何かのかたまりが落ちてきた。
しゅうしゅうと煙を上げるかたまり……、修はそこから火薬の匂いを嗅ぎ取り、部屋の隅に走った。
次の瞬間、かたまりはカッと光り、爆発を起こした。
「な、なんだ!?」
校長室から吹き上がった炎と煙に、黒崎先生は目を丸くした。
真っ白な煙に紛れて、飛び出してきた瓢にも気づいていない。
「……ゲホッ! ゲホゲホッ! か、火事だ……!!」
咳き込みながら脱出した修の声で、先生はハッと我に返った。
校内に、ジリリリリリリリリリ!! と火災報知器がけたたましく鳴り響く。
すぐに、近くにいた先生や生徒が飛んできたが、炎と煙が酷くて、なかなか校長室に近づくことができない。
「……中には誰もいないのか!?」
瓢は真っ先に逃亡し、修も外にいる。中には誰もいないはず……否、いる!
「た、大変なのだ……!!」
悲鳴に似た声を上げたのは、校長……褌一丁の真央校長だった。
なりふり構わず校長室に飛び込む真央に、まわりの先生や生徒からどよめきが起こった。
空気が緊張して張りつめる中、すぐに真央は飛び出してきた。腕の中に、三匹の子猫を抱えて。
「よかったのだよかったのだ。本当によかったのだぁ」
幸い子猫達にケガはなく、何が起こったのかもわからない様子である。
「……猫がいたのか。いや、お見それしました、校長先生。先生があんなことをなさるなんて、正直、驚いています」
黒崎先生は胸を打たれた様子で、真央を見た。
成り行きを見守っていた一同から、彼女の勇気をたたえる拍手が巻き起こった。
……のだが、それも束の間のことであった。
「……校長? あれ? 校長がいないぞ?」
一同はきょろきょろと辺りを見回した。校長がいない。
「……あ。元に戻ったのだ」
校長らしからぬ、勇敢さを発揮した真央はすっかり戻っていたのだ。
でも、いいいのだと真央は思った。最長維持記録より、腕の中の温もりのほうがずっとずっと大切なのだから。
ただ、彼女はひとつ大事なことを忘れている。
「……う、後木さん!? な、なんて格好をしてるんだ!?」
「ほえ……? ……し、しまったのだ……!」
おうとつの少なさがいささか残念ではあるが、そこにいるのは、紛れもなく褌一丁の女の子!
真央は、ぷっしゅーっと機関車のごとく湯気を頭から上げた。しゅしゅぽぽしゅしゅぽぽ。
「み、見るななのだぁーーーっ!!」
***
「あークソ、なんでこんな目に……」
校門にふたつの影が並んでいた。大きいほうはユウ、小さいほうは萌だ。
「服、買ってもらってごめんね……。ありがとう」
「あんな格好でうろつくわけにはいかねーだろ。あー俺の新しいヘッドフォン買おうと溜めてた金が……」
「あの、ユウくん、見たんだよね、僕の、その、裸……」
「み、見たつーか……」
本来、嬉しいはずの女子の生まれたままの姿だが、その上についてる校長の顔のせいで軽くトラウマに……。
どっちかって言うと嫌なもん見たって感じだった。
「もういい、忘れようぜ。お互い……」
「そ、そうだね」
「後は頭だけ戻りゃオッケーなんだが……」
どうしようか……と頭を捻った彼に、ねぇ、と萌は何か決意を込めた目で声をかけた。
「校舎に戻る前に、元に戻ろうよ」
「ん? どうやって……?」
「チュー……しよっか?」
「ハァ!?」
「校長先生なら、こんなことしないと思うの。ううん、昔はしてたかもしれないけど、今はしてないでしょ、きっと」
「軽く失礼な気もするけど、まぁ確かに……って、うおおいっ! 目を瞑って唇を尖らせるな!」
「お願い、ユウくん。協力して……」
「そ、そりゃ女の子にそんなこと言われたらうれしいけど……」
今、目の前にあるのは、しなびたみかんのようなじーさまの顔面である。
「む、無理だ。これ以上トラウマは増やしたくない……って、なに、俺の肩をガッチリホールドしてんだ!?」
「もう! ユウくんの草食系男子! 意気地なし!」
「うわあああ……やめろぉお!!」
暗転。
「わあっ! 戻った! 戻ったよぉ! ユウくんもすっかり戻ったね!」
ぴょんぴょん跳ねる萌の後ろで、ユウは真っ白になって体育座りをしていた。
「……うるせぇやい。俺は今、ファーストキスをじーさんに奪われたんだ。そっとしとけよ……」
***
「頭と体、体に手と足を縫い付けて……できた!」
あれこれ校内で騒ぎが起こる中、ひとり黙々と作業に没頭していた護はようやく顔を上げた。
その手の中では、小さな熊がつぶらなボタンの瞳で彼を見つめている。
「首はどうしようかな? リボンを巻こうかな……あ、そうだ。校長先生みたいな蝶ネクタイにしてみよう! ん? 校長先生?」
集中し過ぎて、目的を忘れていた。
「あっ、そうだった! 僕まだ校長先生のまま? 戻った??」
窓に映った自分は、いつの間にか慣れ親しんだ遠矢護の姿に戻っていた。
「よかったぁ……」
ふぅと息をついて、窓の向こうに広がる青空を見つめた。
雲ひとつない、晴れやかで爽やかな夏の空が、どこまでもどこまでも続いている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月01日
参加申し込みの期限
2014年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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