this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
はや瀬のぞめき
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
23
つぎへ >>
【王道! 観光案内!!】
直射日光が照り付ける。
いつもの寝子島神社の境内で剣術の練習を終えた後、
御剣 刀
はどこかで涼を取ろうと、旧市街の参道商店街を歩いていた。
「今日はやけに人が多いな……」
呟いてから、今日がすでに一般的な夏休みであることに気づく。
そんな中、恐らくは観光客であろう。
ふと、日傘を差して、看板を眺める等、休息所を探しているようなそぶりを見せる年配の男性を見つけた。
「あの……寝子島の観光客の方ですか?」
「ああ、そうだよ。よく分かったね」
「服装が余所行きで、何となく……。もし宜しければ寝子島の案内をしましょうか?」
刀は、この人にも何となく。
折角来てくれたんだし、この町を良い所をもっと知ってもらいたいと思った。
「ああ! それは助かるよ。なにしろ、右も左も分からなくてねぇ」
年配の男性の笑顔に刀はほっとした表情を浮かべる。
この年代の男性にはつい親切にしたくなる。剣術の師匠でもある人と同じくらいの年代だからだろうか。
「そうだ、君。この寝子島でレトロで落ち着いたものをお土産にしたいと思っているんだ。
どこかいい店を知らないだろうかねぇ?」
男性の言葉に、刀はしばし考え込んで──
「心当たりなら──その店だったら、恐らく涼めますし、気に入ってもらえればいいんですが」
……そう言って、最初に男性を連れて来たのは、 煙草店『檀屋』だった。
あそこは煙草の保管に気を使っているから温度管理は完璧だし、レトロなデザインの物をたくさん扱っているから、目に見るのも困らないだろう。
「ここは……煙草屋さんかい?」
「はい。ずいぶんの年代物を置いているので、涼みながら眺めるにはいいかなって」
「──なんだ、未成年か」
店の前で会話をしていた二人の傍に、いつしか 煙草店『檀屋』の店主、
御堂地 瑛華
が立っていた。
「観光客を連れて観光案内か?」
「はい。そんな所です。ここだったら、珍しいのも多いし、涼ませてもらえるかなって」
「……日陰とは言え、外だと暑いだろう。中で涼しんできな。
あぁ、うちは喫茶店とかじゃないから、飲み物はそこの自販機で買ってな。
……あんたも少し休んで行くといい。売れないけれども、この暑さの中じゃいつばてるか分からないからね」
刀にも目を向け、そう言うと、瑛華はくるりと背中を向けて、店の中に姿を消した。
中に入れば、普通の安い紙煙草だけとは違う、独特の匂いが漂っていた。
「これはこれは、年代物が揃ってますな」
観光客の男性が、一本の煙管を目に、瞳を輝かせる。
「これが、なかなか手に入らない一品でね。そもそも……っと、いけない…。
すまないね、煙草の話となるとどうにも止まらなくなってしまう。
しかし、あんたも服に葉巻の匂いが染み付いているよ。貧乏そうなナリをして、かなり持っているね」
僅かに口端に笑みを浮かべて、同好の士を見やる眼差しで、瑛華が笑う。
「……いや、これは降参だ。
わたしは賑やかな観光というのがどうも好きになれなくてね。こうして、一人で行動するのが好きなんですよ。
しかし、こちらの青年が道案内をしてくれなければ、途中で迷って救急車搬送されていたかもしれない」
店でぼんやりと涼む刀に、急に話題が向けられて、彼が慌ててそちらの方を振り返る。
その様子をおかしく見やりながら、男性は最初に目をつけたその煙管と、本土では在庫が殆ど無いと言われていた葉巻を買った。
「君。宿までは時間があるんだが、具体的な位置までは把握していなくてねぇ。その間にどこか見て回れるところはあるだろうか?」
「そうですね。旅館はどちらですか?」
「『薫風常葉』という旅館なんだが……」
刀は少し距離を思案して、
「そうですね。それでしたら、この島の神社寝子島神社を案内しますよ。
……あそこには御鏡がいるはずだしな」
「御鏡……? ご神体か何かですか」
「いえ、巫女をやっている俺の知人です。神社自体も明るくて静かでいい所ですよ」
刀は歩きながらも、観光名所ではないが少し珍しいものも知っている範囲で説明していく。
観光客も興味津々でその話を聞きながら歩きはじめた。
神社に着いた時、木々に覆われ直射を避けた日光の木漏れ日が、風に吹かれて一気に揺れた。
風がとても心地よい。
御鏡 聖
は続けていた境内の掃き掃除を一休みして、
九夜山から下りてくる狐
の為にお饅頭を用意し、階段に腰掛けてお饅頭の乗ったお皿を隣に置いた。
しばらくの間も無く、狐が一匹上機嫌な様子で神社の高台から降りてくる。
「狐さんこんにちは、良かったらどうぞ」
降りてきた狐にもお饅頭をお裾分けして、二人で食べる。
これは、住み込みで働く聖の、最近のお気に入りの時間でもあった。
ふと、遠くの階段から人影が見える。聖は慌ててお菓子を隠した。
巫女さんが階段に座って、サボって狐と一緒におやつを食べていたとあっては、神社のイメージが駄々下がりであるからだ。
姿を見せたのは朝、木刀を振って剣の稽古に励んでいた刀ともう一人、壮年の男性の姿。
「御剣さん、その方は?」
「ああ、観光客の人を旅館の時間まで案内しているんだ。良かったら神社の由来かなにかを話してもらえると助かる」
「いい神社だね。風の通りもいいし、手水舎にコケも生えてない。手入れが行き届いている」
「あ、ありがとうございますっ。
こんにちは、ようこそ寝子島神社へ。宜しければ寝子島神社の由来でもお話でもしましょうか」
「ああ、宜しく頼むよ」
「それでは……寝子島神社は──」
「改めて、いい所だよなここ」
聖が説明をしている間、一人ごちて刀が辺りを見渡す。
風が吹きぬけ、直射日光を半分にまで減らしてくれているせいか、夏の暑さを半分にまで減らしてくれているような気がする。
「──お土産にお守りでも買われますか? 先ほどお話させて頂いた通り、寝子島の神様のご加護は多岐に渡るので、ある程度のものは揃っていますよ」
どうやら話は終わったらしい。
刀が他のお守りを眺める中、その壮年の男性は『家内安全』の紺色をしたお守りを購入していた。
きっといい家庭なんだろうなぁ……刀と聖はそれを見て、何となくそう思った。
「出てきていいですよ、狐さん」
刀が観光客を旅館まで案内する為に、姿を消してからしばらく。
聖が呼ぶと、本堂の陰からこそこそと先ほどの狐が姿を現した。
聖はまた境内の石段に座り、狐もちょこんとそこに座ってくるりと丸くなる。
木漏れ日と風が心地よい。一人と一匹はそのまま幸せそうにうたた寝を開始したのであった。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
はや瀬のぞめき
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
湖水映
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月08日
参加申し込みの期限
2014年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!