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はや瀬のぞめき
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【同好の士は、マブダチである】
本土から寝子島の地を踏んだ、
桃原 文子
はさっそくハアハアしていた。
駅の改札から出てしばらく、お土産屋さんで可愛いマスコットキャラクターをじっと見つめていた、男子高校生と思わしき男の子がもう一人の男の子にからかわれて思い切り照れた様子を見せて相手を軽く叩いていたからである。
「きっと、あの子が『受け』ね……!」
確信を持って文子が呟く。
そこまでの経緯が詳しいのも、物陰からその様子をじっと伺っていたからに他ならない。
敢えて説明を追加するとするならば『受け』とは現代同人業界における右側──イケナイ行為の女性役を示す。これはメンタル的な意味合いにも使用されたりもする。
文子の側に聞き手がいたならば、間違いなくこう答えたに違いない。
──『テストに出るぞ』と──
文子は、自分の血を余すところ無く引いた娘とネコミケ(大型同人誌即売会)の打ち合わせをしに来たのだが、寝子島の地を踏んだ瞬間にその優先順位は一気にがくんと落下した。
「いいわよね。娘とは、夜ゆっくりお話すればいいだけだし。
そんなことより観光しましょ! 観光!
相変わらず寝子島はいいところねぇ」
そんな事を言いながら目的も無く歩き出す。
「いつの間にかお店がずいぶん増えたのねぇ」
しみじみと過去の記憶と今の寝子島を振り返る。
歩きながら、男子学生の3人組を見て『3【ピーーッ!!】』等と思いついてはハアハアし。
一人出会っても、現実離れした美形どころの男性を見てはハアハアしと、文子の肺と心臓は大忙しだ。
文子曰く──全ては本能である、本能であるのだから仕方が無い、と。
それはまるで現人神の如き名言であった。
そんな文子は、もちろん本そのものも読む。
文子は流石に危険信号を感じ取ったのか、自分を落ち着かす為にも、目に付いた本屋『鷹峰書房』に足を運んだのであった。
本屋では、シーサイドタウンの「鷹峰書房」の店主、
鷹峰 凪
の姿があった。
エアコンの効いた本にも人にも優しい部屋で、カウンター席に座り黙々と本を読んでいる。
太陽は夏日を容赦なく照り付け、暑さに耐えかねた観光客が外見からして涼しそうな『鷹峰書房』へ飛び込んでくる。
一応、観光地図を買うという名目はあるようだが、
「(それならば、何故もっと静かに出来ない)」
得てして、沈黙を好む人はその間にその場に一番相応しい言葉を選ぶ。
つまり、コミュ障でも無い限り、沈黙を好む人と言うのは、優しく非常に人あたりの良い人物なのだ。
──……自分の一番の時間を邪魔されない限りは。
一人の時間、本をこの上なく愛する本の虫、
鷹峰 凪
は、観光客の騒ぎっぷりに辟易していた。
「(正直、ウザい……何、ガイドブック買うだけであんなにはしゃいでるのか……読書の邪魔するな……この×××野郎ども)」
美しさと年相応の可愛らしさをもつ店主、凪もそれは例外ではなかった。
「んまぁ! 海からこんなに近かったんですのね!直接向かえば良かったわ~ん」
「海ではやっぱり──!」
凪は、今日バイト達のシフトを入れなかったのは失敗だったと思った。
普通に本を買う客には、丁寧に。
しかし、ガイドブックが3冊目の売り上げ分を前にして、3組ともの主婦層・成金自慢・金持ちツアーの話を店内で盛り上がられれば、流石の凪も脳の血管がブチブチ切れそうだった。
もう、動くのも馬鹿らしい。カウンターから、正面に見える観光客達に、毒素が溢れんばかりの「注意」を飛ばした。
「お客さん……他のお客さんに迷惑……何よりうちの読書の邪魔しないで欲しいなぁ……五月蠅くするんだったら余所でやってくれないかな、DQN共」
これが、美しい20歳の花盛りの女性の言葉である。
反論しようにも、相手から滲み出ている殺気は只者ではない。ただの金持ちでは太刀打ち出来ない何かがあった。
結局本を購入せずに飛び出す観光客数多。
店には人がいなくなり、これでやっと【ピーーッ!!】野郎がいなくなったと清々していた瞬間、
一人の女性が鷹峰書房に入ってきた。
成金にしては、気配が寝子島の気風に近い。しかし先程のように、凪が本を読む時間が邪魔されればその時は──
思わず凝視してしまう。また先程と同じ様な存在であれば──この静かな時間を共に過ごしたカウンターを両拳で、か殴りつける瞬間を今か今かと待ち構え、
「あら? あら!? あらら!?
テオル×クローム本が一杯!」
その声に、客の入っていった寝子島コーナー(寝子島出身の著名人の本や自費出版の本)のさらに奥……自店にて、展示用として置いてある奥まったピンクのカーテンの向こう側。
そこを趣味の同人誌置き場としている凪は目を見開いた。
あそこに目をつけるとは……! しかも、あのカップリングは何昔もに渡る鉄板の!
思わずカウンターから飛び出し、ピンクのカーテンを開け放つ。
そこにいた文子は、もう一心不乱の勢いで本を読み漁っていた。
「テオル×クローム良いですよね……!」
勇気を出して、凪が声を掛ける。
「ええっ、もちろんよ! あれに勝る至上のカップリングはいまだに存在していないと思うのっ。
特に今読んでいたこの本なんて素敵で素敵で……!」
「あ……それ、私が書いたんです……」
「まあっ!」
恥ずかしそうに小さく照れた凪に、文子が感嘆の声を上げる。
「……ちなみに、ご趣向は……?」
凪がお見合いの1シーンの如く口にする。
「BL、GL、NL何でも美味しく頂けるわっ!」
その瞬間、互いの手が、まるで引き寄せられるかのように、ガッと掴み合い握手をしあった。
言葉にするまでも無い──それは『マブダチ』としての、固い固いソウルフレンドとしての握手であった。
※ちなみに、BL(男の子同士のイケナイ関係)、「GL(女の子同士のイケナイ関係)」「NL(恋愛中男女の普通の関係)」となっている。
これらは日常用語としてテストに出ます。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月08日
参加申し込みの期限
2014年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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