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7月の★ハッピーバースデー
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◆
ふらっと立ち寄った書店で、
(あ、最上さん載ってる)
ちょっと眩しいクラスメイトの姿を見つけたから。
桃川 圭花
が『Cutie Kitty』をめくっていたのは、そんなささいな理由。
だから、そのちょっとした記述が目に留まったのも――ささいな偶然。
(モデルのプロフィール、誕生日……)
これって――。
「……ぜんっぜん知らなかった」
Cutie Kittyを戻し、圭花は慌てて書店を後にした。
◇
シーサイドタウンで荷物を受け取った
音海 なぎさ
は、
最上 るるか
とばったり遭遇。
「キミ知ってる! 星ヶ丘寮の一夜漬けで会った子でしょ」
その荷物どうしたのと問うるるかになぎさは、
「今月誕生日でさ」
「そうなの? あたしも今月誕生日なんだー!」
珍しい――と言うほどのことでもないのかもしれないが、奇遇なこともあったものである。
「そうだ、折角だし一緒に遊ぼうよ。どうせ、この後暇だったし」
なぎさの提案に、一も二もなくるるかは同意。
「いいね、ぱーっと遊びまくろー!」
流行には敏いから任しといて、と自信あり気にるるか。
流石は、イマドキの女子高生と言ったところだろうか。
かくして、るんるん気分のるるかになぎさは連れ回されることとなり――
「なぎちーやっぱり似合うー!」
るるかの着せ替え人形となってしまうのであった。
「そうかな……?」
まんざらでもなさげなリアクションをしてしまい、
「って、ボクは男だってば……」
慌ててささやかなる抵抗をしてみるも、女の子の服を着せ替えされることがそう嫌でもない自分も居たりして――正直複雑な男心。
しかし、るるかはノンストップ。
露骨に嫌がってるわけでもないし、むしろまんざらでもなさそうな反応をされるのならば、止まる理由はどこにもない。
「ねね、今度はこっちのコレどお?」
と言って彼女がなぎさに見せたのは、ナチュラルな白ワンピースと花柄コーデ。
「絶対似合うよー!」
色素薄めで柔和な顔立ちのなぎさには、確かによく似合いそうではある。
「そ、そう?」
「あたしの目に狂いは無い!」
びっと親指を立てるるるか。その瞳は期待の輝きに満ちている。
もうこれは、着るしか道は無さそうだ。なぎさとしてもまんざらでもないのだが――問題が一つだけ。
男の「なぎさ」のままでいるのが、妙に気恥ずかしくなってきたのだ。
(……店員さんの目も、なんか気になるし)
『スイッチ』の入れ時、かもしれない。
――というわけで。
るるかオススメの白ワンピースと花柄コーデに身を包み、ふわっと裾を翻すように一回ターン。
『スイッチ』、オン。
持っていた丸メガネ(伊達)もかけて、音海なぎさ改め(?)ナギ=サイレントオーシャンの登場だ。
「どう、似合ってる?」
軽く裾をつまんで小首を傾げる姿は、紛れも無く女の子のソレだった。
◆
書店を飛び出し、アウトレットへとやってきた圭花。
ここで浮上してくる問題は、
「物は何にしよう……?」
アクセサリー? ――そもそもモデルをやっているような子に、今更身に付けるものを送るのは、なんだか気後れしてしまう。
それに変なものを送って、失望させたりしたくない。
(うーん……)
一度そんな風に考えてしまうと、なかなかどうして止まらない。
うろうろとアウトレットの中を回りながら迷っていると――
(あ……)
目に留まったのは、文房具のコーナー。
こういう日常的に使うものなら、いくつあっても困らないし、いいかも。
所狭しと並ぶなかから、圭花が手にとったのは。
「うん……これなら良さそう、かな」
高級文具ブランドが、創業百周年を記念して発売した新しいシリーズのボールペン。
しっかりとした作りに、今風のキュートなデザインとボディカラー。
一言で言えば――"ちょっと差がつく"という感じ。
これなら、お洒落で可愛い子に送るにも申し分ない。
プレゼント用のラッピングをしてもらったら、今いる場所をメールで聞いて――
「今日渡しに行くわよ、折角だし」
自分自身の背中を押すように、圭花は呟いた。
◇
着せ替えを堪能し、るるかとなぎさ――もとい今はナギ――は喫茶店で一休み。
甘いモノを食べながら、ガールズトークに花を咲かせる。そう、ガールズトークなのだ……!
机に肘をつき、るるかはフォークの先で小さく円を描く。
「ねーねー、なぎちーはさー」
ナギは、今まさに口に入れようとしていたスプーンの動きを止め、
「何?」
「好きな子いる?」
スプーンにとったパフェをぱくり。舌鼓を打ちつつ、考えるような素振り。
「私の好きな子? んー……今のところ、いないかな?」
微妙に曖昧な答えだったからだろうか、それとも好きな子ができたとして、ということなのか。
「男? 女?」
と、るるか。
多分男じゃないと思うよ? と言いたいところだが、スイッチが入っているとよくわからないかもというのが正直な所。
そんな風に思考を巡らす姿が、悩んでいるように見えたのだろうか。
「嘘うそ、冗談だって」
るるかはパタパタと手を振って笑う。
そして――ため息。
「どうかしたの?」
心配そうに見やるナギ。るるかの手は、止まっている。
「……あたしの好きな人は、ホント鈍感」
ぽつりと呟く。
自分のことを、恋愛対象として見てくれていない。
「ちょっとへこんじゃうな」
いたって真剣な顔で、ナギはそれを聞いている。
一応自分も男。るるかの好きな人の気持ちを推測――したいのだが、よくわからない。
だから、
「わかるよー、つらいよねえ」
そんな当り障りのない返ししか、できなかった。
言葉が途切れ、わずかばかりの静けさが二人の間を流れる。
それを払拭するように、るるかは「そうだ」と小さな包みを取り出した。
「はいこれ、なぎちーへの誕生日プレゼント!」
えっ、と驚いた顔を浮かべるなぎさの前で、るるかは包みをあける。
出てきたのは、ひまわり柄のヘアピン。
「なぎちーの髪色に似合うと思って、さっきのお店で買ったの!」
にこーっと笑うるるかに、つられてなぎさも笑う。
「ひまわりは好きだよ。ありがとう」
それを聞いて、よかったとるるか。
「髪に挿したげる。大事にしてね」
「うん、大事にするよ。――そうだ。これ、お返しのプレゼント」
そう言ってナギが差し出したのは、いわゆる甘ロリ系のふわふわな服。
「えっ、いいの!? っていうか、いつの間に」
「……いや、親戚が送ってくるんだよこう言うの。さっき受け取ってたやつ」
ポリポリと頬をかくナギ。
自分は着ないし、だったらプレゼントして有効活用してもらった方が服も幸せだろう――そんな考えだ。
おとなしいのは自分で使っているのは内緒だ。
「なるほどねー、ありがとなぎちー!」
思わぬプレゼントに、ほくほく顔のるるか。
そんな彼女の携帯に、一件の着信。送信先は圭花で、内容はるるかの現在地を問う簡単なもの。
今居る喫茶店の名前、それからなぎさも一緒に居ることを尋常じゃないスピードで打ち込んで、返信。
それから十数分後――
妙に緊張した面持ちの圭花が、喫茶店にやってきた。
ひらひらと手を振る二人に、微妙にぎこちない動作で応じる圭花。
「圭花、今日はどしたのー?」
「え、ええっと、ね……」
少し、目を泳がせ。やがて、意を決したように。
「誕生日おめでとう、もが――」
――みさん、と続けそうになって、はたと思い直す。
友人関係では意気地なしの自分が踏み出せるタイミングは、今しかない。
「誕生日おめでとう。え、と………るるか……」
贈り物をしたのは、こっちなのに。口に出した名前が、嬉しいようなどきどきするような。
顔が真っ赤になっているような気がして――そして事実真っ赤なのだが――プレゼントを差し出したまま、俯いてしまう。
一方、るるかの方はとは言えば。
「えっ圭花? プレゼントくれるの?!」
まさか要件がプレゼントとは思わなかったようで、驚き半分喜び半分。
「え、えっと、Cutie Kittyで、今日誕生日って見たから……」
しどろもどろになってしまいつつ言うと、るるかの顔にパッと大輪の笑顔が咲いて。
「ありがとー超嬉しい、大事にするね!」
そんな彼女を見て、プレゼントを渡した圭花も「ありがとう」と。
「そういえばね、なぎちーも今月誕生日なんだって!」
「えっ、そうなの?」
「えっと、うん。そうだよ」
それを聞き、圭花はじゃあとなぎさに――そしてせっかくだからるるかにも――ケーキを奢るのだった。
甘いモノはさっき食べたばかり。
――でも、誕生日のお祝いとなれば別腹、だ。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月22日
参加申し込みの期限
2014年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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