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<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
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桜台の住宅街の一角にある、月極駐車場付近。
「先輩!」
突然通りに現れた人形の群れを追ってきた
白浜 渚
は、自分を呼び止める若い男性の声を耳にした。
振り返ると声の主、
市橋 誉
が歩を速める。
「先輩もこっちに飛ばされたんだな」
「は、はい……それで、人形たちがこちらに飛んでいくのを見て、追い掛けてきたのでございます。ねこったーで歌が……という話も、見たものですから……」
前日は協力し合った間柄とはいえ、話をしようとすると人見知りな渚はどうしても肩を窄めて俯いてしまう。
「俺も神木たちと連絡が取れなくて、こっちの件でナイトウォーカー先輩たちから連絡を貰ったんだ」
誉は笑み、皆が集まっている駐車場へ向かう道すがら、伝わってきた情報を彼女に話す。
シグレ・ナイトウォーカー
の手により、前日人形を捜索した際関わった者たちにメールなどを通じて情報の伝達が行われていた。
何かの切欠でキャットアイランドから現実の世界へ飛び出してしまった、緑の小鳥。
本来は消えてしまう筈だったそれは、神魂の影響とたまたま依代になったクローネの羽根が原因で、現実と仮想世界を股に掛けたややこしい自体を引き起こしていたのだという。
人形やぬいぐるみが失踪したのも、一部の人形たちが奇妙な動きを見せていたのも、小鳥が悩みを抱えた小さなもれいびの少女・真由美と出会った事から始まったのだと。
そして、こうして世界を切り分けなければならない事態になったのも――
「でも、それっておかしくないですか?」
「え?」
立ち止まって呟く渚に、誉も足を止める。
「人形を止めた二つの歌はキャットアイランド上で歌われて、サビのフレーズに『希望』が入っていますが、これでろっこんが解けるのは変です。人形がろっこんの力で操られているなら、個別に動きを止めるとは思えません。更にその前の人形とマヌカノイドの騒動、これも原因が同じならろっこんで起きる動きが違い過ぎます。前の騒動はまゆみちゃんの為に行動をしているような……もしかして、まゆみちゃんのお願いを聞いて、人形達は自発的に動いてる?」
彼女の疑問に、誉は少し考えてから口を開いた。
「マヌカノイドの件とこちら側の人形の件、そもそも根本は別にあったものが、複雑に絡んでややこしくなっているんじゃないだろうか? 真由美ちゃんと人形の事については……俺は、逆なんじゃないかと思う」
「逆?」
「失踪した人形たちは、緑の小鳥によるジャックを受けた一部のもの以外は目的もなく彷徨っていただけだった。それは彼女が母親の事を思い出しても、特に何かして欲しいとまでは強く思っていなかったからじゃないかって」
爆発した真由美の想いは、自分を迎えに来て、一緒にいて……多くの母がそうであるように、自分への庇護を求めていたのだろう。
もし人形たちに心があったとしても、今強い力に影響を受けている事は確かだ。
「そうですか……」
軽く俯く渚。
確たる答えは出ないまま。
駐車場の敷地内に集まっている面々と、治療を受けているなつめの姿が見えた。
(でも、今はやるべき事を)
表情の見えない分厚い眼鏡越しに、渚は決意を固めていた。
「……もう大丈夫ですよ」
なつめの手を握り、集中していた
レティシア・ル・テリエ
が顔を上げる。
「不思議ね、何処も痛くないわ」
レティシアの『La lumiere d'ange』により、なつめの傷は完全に癒えていた。
「よかった……やっぱり、シグレさんの仰った通りみたいですね」
甘い香りのしそうなストロベリーブロンドをふんわり揺らして、レティシアは微笑んだ。
それは少し前の事。
「あの……どうか、されたんですか?」
「レティシア嬢じゃないか」
突然人の消えた街を歩いていた時、彼女はシグレと
常闇 月
に出会ったのだ。
「常闇、こちらはレティシア嬢。彼女ももれいびなんだ」
「そうだったのですか。常闇月です。改めてよろしくお願いしますおふた方」
「レティシアと申します、こちらこそよろしくお願いしますね」
手短に事情を伝え、互いを紹介したシグレは自分たちが今しがた来た方を指した。
「この先の駐車場に怪我人がいるんだ、診て貰えないか? 彼女はひとだが、恐らく効果はあるだろう」
シグレは人形たちに襲われていたなつめを連れて逃げた時、彼女の目があっても逃げ足が速くなるという自分のろっこんが発動していた事を思い返す。
「『人形が人を襲うなんてフツウじゃない』という事だろうな」
今回の場合、人を襲う人形に対抗する手段でならひとの前でもろっこんを活用出来る可能性に思い至ったのだという。
そもそもろっこん自体が、本来人を傷付ける事には力を発揮しないものだ。暴走によって異常な状態になっているものを、ろっこんでフツウに近付ける行為とも取れるだろう。
「あなたたちになら……見えるのかしら」
「はい?」
不思議そうに消えた傷跡とレティシアの顔を見比べ、呟くなつめの声に少女は瞳を瞬かせる。
「私には見えなかった。真由美が守ろうとした小鳥の姿が……きっと、子供や純粋な頃の気持ちを忘れない人たちにしか見えない存在だったんじゃないかって……考えてたんです」
理解を超えた何かを手繰り寄せるように、彼女はスカートをぎゅっと握り締めた。
(この人がなつめさんか)
先に到着していた刀や海に軽く挨拶しながら、誉はその様子に視線を送り、そして軽く周囲を見回す。
駐車場の片隅には
大天使 天吏
の姿もあったが、彼女は彼女で特に反応を返す訳でもなく何処か遠くを見ているようにも見える。
「ところで、肝心のナイトウォーカー先輩たちは?」
「三浦邸の偵察に行っているそうだ」
スマホをチェックしていた刀が顔を上げる。
「恵御納から曲のDL先も教えて貰った。俺たちは街で暴れている人形たちを鎮静化しにいく」
『わたしのケイタイにも「きぼう」っていうことばのはいったうたがあったよ』
海は挙がっている二曲以外でも効果があるのか、試してみるという。
「……そういえば、ここに来る途中逸れた人形に遭遇して音を鳴らしてみたんだが、音だけでは効果がないようだった」
結局は誉自身の弾き語りでその場を切り抜け、無力化した人形は布袋に入れて口を縛っておいた。
(恥ずかしいとか言ってる場合じゃなかったからな)
音楽は自らの領域とは思っていても、普段はピアノに付けない歌を乗せるのは少々勇気が必要だったけれど。
『ありがとう、わたしたちもいろいろためしてみるね』
海はそう書いて見せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月20日
参加申し込みの期限
2014年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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