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寝子島高校
<CI@SP>Evergreen≒Deciduous
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薄暗い三浦邸内で、月は息を潜めていた。
なつめたちが出入りしていたリビングの掃き出し窓は鍵が開いたままで、人形の存在にさえ注意すれば侵入は簡単だった。
広めのリビングには人形たちはいないようだと、共に赴いたシグレと視線を交わし内扉へ足を向ける。
物音は聞いていないが、その分こちらが音を立てれば気付かれる可能性は高い。
月はドアノブを回して扉を開くと共に身を退いた。
「ビンゴだな」
シグレがソファの裏に回りながら口端を上げる。
廊下にいた十数体の人形たちが流れ込んできた。
月の手から放たれた糸が踊り、ニャンダムのプラモデルや固い材質の人形を絡め取っていく。
「私の鋼糸では、恐らく柔らかいぬいぐるみは裂けてしまいます」
息も乱さず告げる月に、シグレは目星を付けていたソファカバーを勢い良く剥がした。
「Shall We Dance?」
ぬいぐるみを中心に、まだ自由の利く人形たちを引き付けるシグレ。
ろっこん『怪盗補正』により速度を増した彼は、華麗に低い家具と家具の間を飛び回る。
さながら闘牛の一幕を思わせる演舞は、人形が一塊に纏まった瞬間に終わった。
覆い被せられたソファカバーに節目を刻むように、月の鋼糸に括られていき、やがて出口が閉じられる。
「パーフェクトだ」
(彼も只者ではないですね)
自信に満ちた笑みを刻むシグレに、月は軽く目を伏せた。
モゾモゾ、ギシギシと震える人形たちを背に、彼らはリビングを後にする。
二人の潜入により三浦邸の構造の把握は進み、1階の人形たちの多くは動きを封じられたのだった。
「バイクだと早すぎて、この美声も聞かせられないんだな……」
降車しながら渚砂はボヤいた。
キャットロード付近の通りで数体の人形に遭遇したものの、バイクのスピードですれ違う一瞬では歌を聴かせるにはあまりにも短すぎた。
渚砂のろっこんでバリアを張り、自分たちにぶつかりそうな人形を弾いてなんとか凌いだ。
「でも一応、お線香の歌でも効果はあるって分かったな。やっぱり『希望』がキーワードか」
道端にバイクを止めながら祐は返す。
彼らや海の試みにより、歌詞に『希望』が入っている歌であれば人形に効く事が判明する。
ただ、希望という単語のみや、その部分のフレーズだけ聞かせてもほぼ効果はないらしいという事も同時に分かってきた。
「後はPCショップの兄さんからどれだけ情報が得られるかだな」
「路駐は緊急事態だからだ! 良い子は真似しちゃダメだぞ!」
「……だから、何処に向かって言ってるんだよ」
「いやー、なんかついやってしまうんだよな!」
渚砂の笑い声と共に、彼らはPCショップのドアを潜る。
「うお、なんかスゴいのがあるぞ。これ大丈夫なのか?」
「このくらいで驚いてたら渚砂さん、アキバとか行ったら卒倒しそうだな」
「何ッ、アキバというところは無法地帯なのか!?」
「やー、ウチはちゃんと審査通ってるヤツしか売ってないんで」
うっかり肌色桃色なコーナーに踏み込んでしまった渚砂に、妙に和んでしまう祐と店員の兄ちゃんだった。
彼には寝子島に打ち上げられた以前の記憶がないせいか、時折年齢以上に幼い言動が見られたりする。
世間話に突入しそうなので、兄ちゃんは話の腰をあえて折る。
「流石にギターは置いてないけど、スピーカーとかは中古の使って下さい」
「おお、有難い!」
「近い、お客さん近いッス」
気の良い兄ちゃんに、渚砂はカウンターに手を突いて乗り出した。
曲をDLしたスマホに繋ぐだけで良いので、荷物もコンパクトで済む。
「TAS! 全速前進だ!」
「了解!」
バイクに跨った爽やかコンビは、エンジン音と共に通りを駆け抜けた。
一方、夏朝はまほろと一緒に桜花寮に向かっていた。
道中で、シグレやアドレスを交換し合っていた面々からの連絡を確認する。
「緑色の小鳥?」
「ことり?」
零れた呟きに、彼女のスマホを覗き込みながらまほろも小首を傾げる。
まほろの携帯に届いている情報も合わせ、夏朝は今分かっている事情らしきを掻い摘んで纏めた。
「その女の子、今泣いてるのかな……」
まほろの眠たげな目が、悲しそうに揺れる。
「かも知れないね。お母さんを傷付けてしまって、小鳥さんも消えてしまいそうで、小さな子なら尚更どうして良いか分からないと思うよ」
「……うん」
話している間に女子寮の門が見えてきた。
「ん?」
門の脇に佇む人影に、夏朝は目を瞬かせる。
「……あ。恵御納、さん?」
二人に気付いて目を丸くした幸薄そうな少女は、
小田 稲子
という同じ学年の寮生だ。
4月に入寮してすぐ、連れてきたペットのインコが逃げてしまい、ずっと塞ぎ込んでいた。
「私、気が付いたら突然誰もいないところにいる事が何度かあって……こんなの、私だけだと思ってた」
どうやらテオの能力に何度か巻き込まれた事はあれど、状況が飲み込めないうちに帰ってきていたようだ。
二人が軽く説明すると、稲子はらっかみやもれいびの事をすんなりと理解した。
「そっか……私がおろおろしている間にも、神様や島の為に頑張ってる人たちがいたんだね……」
稲子はほっとしたようだ。
数ヶ月同じ寮にいて、夏朝は初めて彼女の笑顔を見た。
「普通のひとだと、話してもピンとこないんだよね」
「……稲子ちゃんももれいびなのかな?」
顔を見合わせる二人に、稲子は食い気味な様子だ。
「そ、それなら何か出来る事ないかな? 私にどんな力があるのか、分かんないけど……」
その勢いも、話す間に段々しぼんでいく。
「ええと何か……そうだ。小田さんのお部屋に、鳥籠あるよね?」
「うん、ココが帰ってきたらって思ってたから……必要なら持ってくるよ」
約束を取り付けて、二人も荷物を取りに夏朝の部屋へ向かった。
座布団やクッション、春のまだちょっと肌寒い頃使っていた毛布。
「鳥籠って、何に使うの?」
使えそうなものの選別を手伝いながら、まほろは尋ねた。
「小鳥さんを真由美ちゃんから離した後、見える範囲にいた方が安心するかもって思ったんだ」
「それ、いいかも……夏朝ちゃんすごい!」
まほろの賞賛をくすぐったく感じながら、夏朝は持っていくものにペタペタと猫のシールを貼っていった。
「……わ、軽い」
勢いで高く持ち上げすぎてしまったまほろが、目を丸くする。
これが物の重さを自由に変えられる夏朝のろっこん、『重く軽く』の効果なのだ。
「軽くすれば、沢山持ち運ぶのも楽だから」
「便利なろっこんだね」
ふわふわの綿でも持ち上げるように、二人はなんだか楽しそうに荷物を運ぶ。
階下で落ち合った稲子に鳥籠を借りると、住宅街の一角を目指し急いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
前回シナリオ
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月20日
参加申し込みの期限
2014年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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